Satoru Kimura

タイポグラフィや書体のことを書こうとおもってます。 フリーランスで、グラフィックデザイン周縁のあれこれをしております。 https://kimurasatoru.com

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    最近の記事

    TDCの記事に追記した。 Type Directors Clubが揺れている https://note.com/sa_to_ru/n/n579cea752de7

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      • 行動すべき時〜Alphabettesの記事から

        本記事は、文字・書体に関わる女性の団体『Alphabettes』の記事から、6月14日のエントリ「行動すべき時。(It’s time to act)」を翻訳したものです。 記事にもあるとおり、同団体は先ほど5周年を迎えたばかり。記念エントリによれば、会費もスポンサーも理事会もない組織形態で、その活動は必ずしも会員の賛成するものばかりとは限らないそう。主な活動は、相互メンターシップ、書体デザインとレタリングの助言を与えるAlphacrit、リアルイベントの開催、そしてこの記事

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        • 現在支援をもとめている書体関連ファンド

          Font Li Beirut 8月4日にベイルートで爆発事故がおきた事は周知のとおり。190人の死者と6500人以上の怪我人を出し、30万人以上が住処を追われているという甚大な被害をもたらした。また、同国は内戦とCovid-19の影響も厳しく、現在レバノン人口の半数以上が貧困ライン下にある。 レバノン出身でロンドンを拠点とするアラビア文字書体デザインの第一人者、Dr. Nadine Chahine(ナディーン・シャヒーン博士)の呼びかけで、支援のためのクラウドファンディング

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          • Type Directors Clubが揺れている

            Type Directors Club(以下TDC)という団体がある。ニューヨークを拠点としており、1946年に設立され非常に長い歴史を持つ著名なタイポグラフィの団体だ。同団体が揺れている。 合衆国で人種差別撤廃や社会的公正を求める社会運動が激しくなっていることはご存知のとおり。書体やタイポグラフィもこの動きと無縁ではない。この夏、TDCで起きていることを簡単にまとめる。 5月末、TDC理事長にElizabeth Carey Smith(エリザベス・カレイ・スミス)さんが

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            タイ文字のループレス系書体の変遷—ATypI 19 Tokyoから

            昨年9月に開催された、ATypI 19 Tokyoの講演から。プロンパン・スクスメク(Promphan Suksumek)さんによる『タイ文字のループレス系書体の変遷』を紹介したい。なお、翻訳して字幕をつけておいたので、おいそぎの向きは動画を直接どうぞ! タイ文字をみたことのある人は多いとおもう。 タイ文字はブラーフミー系のひとつで、つまりインド周辺にたくさん存在する書記系と親戚関係にある。 その造形状の特徴はなんといっても「ループ」の存在だ。文字のいろんな箇所にちいさな

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            Cymru Wales:ウェールズ政府ブランディングのためのカスタム書体

            ウェールズとオランダを拠点とするデザインスタジオ、Smörgåsbord(スモーガスボード)がウェールズのナショナルブランディングを手がけてから数年。その大きなウエイトを占めるカスタムフォントが大幅に拡張された。当初用意されていたサンセリフ書体にセリフ書体が追加。さらにウェールズ交通局のブランディングにあたって、このファミリーが特別に拡張されている。 (タイトル画像はSmörgåsbordから) 前知識グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国、「イギリス」。その4つの

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            ジョナサン・ヘフラーさんの書体デザインTwitterアドバイス#2

            またへフラーさんがすごい勢いで投稿していたので紹介したい。Hoefler&Co.アカウントがへフラーさん。(例によって要点だけ抜粋して書きます。「」で書いてても超意訳です) 今回はJosh Apostolopoulosさんが制作中の書体。 「方向性すごく好きだな」「ラクにすすめる方法を教えるよ!」 わかりやすい単語をテスト組みに追加。「ぼくにはm/o/n/oのリズムがちょっと変に見える」 mとnをちょっと右にやるべきかも。 両側がまっすぐの文字(n)と、丸い文字(o

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            フランス政府のブランド計画

            フランス政府のあたらしいブランド計画が公開された(日時ははっきりしないが最近)。従来のものを大幅に整理し、あらゆるシチュエーションで使えるように再定義されている。もちろんモバイルを含めた各媒体での使用に配慮されていて、たとえばプレゼン資料やEメールのフォーマットも定義されている。書体や配色などの「グラフィック編」、自治体や省庁ごとのSNSのアカウント命名規則やハッシュタグの用法などを定義した「SNS編」、言葉づかいなどの「エディトリアル編」の3部構成となっており、総合スタイル

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            ジョナサン・ヘフラーさんの書体デザインTwitterアドバイス

            Netflixの人気シリーズ「アート・オブ・デザイン」にも出演した、超有名な書体デザイナーのジョナサン・へフラーさんが、Twitterで書体デザインへのアドバイスをすごい勢いで投稿していたので紹介したい。Hoefler&Co.アカウントがへフラーさん。(要点だけ抜粋して書きます。「」で書いてても超意訳です) ※トップ画像はへフラーさんのツイートより まずひとつめ。ジェシカ・ヒシュさんが書いたこの小文字。(ヒシュさんもとてもとても著名なレタリングアーティスト) 「sをちょ

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            『ATypIを求めて』国際タイポグラフィ協会という愛すべき組織について。

            世界にはタイポグラフィの団体がいくつもある。ATypI、SoTA、TDCとか。ATypI(国際タイポグラフィ協会)はこのなかでもややハードコアでそしてなにしろ歴史が古くて1957年に創立されている。そして年に一度、世界のどこかでカンファレンスをやって、書体デザイン、タイポグラフィ、グラフィックデザインなどなどのひとたちがあつまって、わいわいやっているのだ。ちょうど、今パリで「ワーキングセミナー」というイベントをやっている。興味があって、英語がちょっとだけわかるなら、参加してみ

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            2019年10月に投稿したこちらの記事。9月の講演の概説だったけど、ついにもとになった動画に日本語字幕をつけたので、ぜひそちらも直接みてね。 ATypI19から:メイテイマイェック文字 https://note.com/sa_to_ru/n/n5f67044d16cc

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            レスポンシブとバリアブルフォント「新しい技術:動的な文字組み、バリアブルフォント、やおよろずのデジタル機器」byジェイソン・パメンタル(日本語字幕付き)

            ひきつづき昨年9月に開催されたATypI東京カンファレンスの講演動画に日本語字幕をつけた。パメンタルさんはオライリーからの単著『Responsive Typography』もある、Webタイポグラフィのひとだ。数年前にバリアブルフォントが登場してからは、その可能性を現実のものとするために精力的に活動している。この動画ではそんな第一人者から可能性を概観する。 パメンタルさんの熱意にうたれたATypI東京の初日はワークショップデイということで、たくさんのワークショップが開催され

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            ジョン・マエダさんの講演「タイプとお金」日本語字幕でみれるようになった。

            ATypI(仮訳:国際タイポグラフィ協会)のカンファレンスが昨年9月、東京で開催された。キーノートスピーカーはジョン・マエダ(John Maeda)さん。「タイプとお金」と題して彼の個人的エピソードの数々から、書体(タイプ)デザインコミュニティにマーケティングの重要性をたのしく説いてくれている。内容はクリエイティブとマーケティングとでもいうべき内容で、書体デザイン自体に興味のない方でも十分たのしめるとおもう。ということで、この動画に日本語字幕をつけておいたのでよかったらぜひ。

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            ジャック・ストファカーの実験的タイポグラフィ

            (タイトル画像はLetterform Archiveの記事から) 木活字印刷の実験的作品で著名な、アメリカの印刷家でアーティスト、ジャック・ストファカー(Jack Stauffacher)の作品集が、クラウドファンディング中だ。クラウドファンディングとはいってももう成立してしまっているので、おちついて予約することができる。発行は2015年のオープン以来、レタリングアートのすばらしいコレクションを各所で公開してくれているLetterform Archive。 クラウドファン

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            NYC地下鉄サインシステムの物質性を再現する書体。Söhne。

            Klim Type FoundryがあたらしいAkzidenz-Grotesk(アクツィデンツ・グロテクス)の復刻書体、Söhneをリリースした。整理されない、Akzidenz-Groteskの魅力をつよく意識した新書体だ。デザインしたKris Sowersbyがそのプロセスを記事にしているので抜粋して紹介する(必ずしも翻訳ではない)。記事の最後には衝撃の結末も。 →2010年にニューヨークを訪れ、Unimarkの伝説的なサインシステムを見るために地下鉄駅にむかった。そこで

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            アトランティック誌のリデザイン

            アトランティック誌(The Atlantic)は、The New Yorkerと並ぶ、アメリカ、あるいは英語圏を代表する雑誌のひとつだ。162年もの歴史をもち、現在は主に政治・文化を扱う。同誌は今月発売の12月号から、アイデンティティと誌面デザインをおおきく変更している。このリデザインは同誌のクリエイティブディレクターで著名なブックデザイナー、ピーター・メンデルサンド(Peter Mendelsund)が率いるチームが行った。この作業は162年に渡る同誌の調査に基づき、読書体

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