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#小説

【連載小説】梅の湯となりの小町さん 2話

1話へ 次回へ 「あの、それで佳代さんは……ご挨拶をせめて」 「母さんは、この時間は銭湯の受付してるよ。父さんもたぶん、男湯の清掃に行ってる時間かな。父さんが受付に入ったら、そのあとは母さんが女湯の清掃に入る。今の時間なら、受付で母さんに会えるから、一緒に行く?」 そういえば、ここは銭湯のとなりにある建物で、この一家は銭湯の経営をなりわいとしているのだった、と思い当たる。 「ご、ご迷惑でなければ」 「かまわないよ。じゃ、行こうか。そっち曲がると、外」 言われるがまま

初めての長編で失敗しないためのポイント3つ

初めて長編を書くときは、いろいろ悩んでしまうと思います。 長編は考えることが多く、上手く着地させるのは難しいですよね。 今回は最初の長編で失敗しないためのポイントについてご紹介します。 失敗しないポイント長編に挑戦したことがある方はわかると思いますが、長編は考えなければならないことがかなり多いです。 たいていは全部決められずに見切り発車することになり、途中でぐちゃぐちゃになってしまうというのがよくある失敗でしょう。 長編で失敗しないためのポイントは簡単です。 長編

初めて長編に挑戦するときに起こる悩みへの対処法3つ

昨日は技術的なポイントを書いたので、今回はよくある悩みへの対処法をご紹介します。 前回の記事はこちらです。 よくある悩み初めて長編を書くときは、いろいろと悩むものです。 今回は大きく、書き始め、書いている最中、完成間際の3つのタイミングで起こりがちな悩みの対策を考えていきます。 技術的な対策ではなく、どちらかというと精神的な対策になります。 よくある悩みには以下のようなものがあるでしょう。 書く前 :書き始められない 執筆中 :書き進められない 完成前 :書き

【小説初心者さん向け】 文章をちょっとだけ良くする簡単な方法5つ

やや難しめの記事が続いたので、今回は初心者さん向けの記事です。 気をつけると、ちょっとだけ文章が良くなる簡単な方法をいくつかご紹介します。 文章をちょっとだけ良くする方法この場合の「良くする」というのは、文章を、 わかりやすくする 読みやすくする といった感じで捉えてもらえばいいです。 中級者以上の方には常識的なことばかりでしょうが、たまにはチェックしてみるのもいいかもしれません。 では、さっそく始めましょう。 1.文末表現を連続させない日本語の文末はバリエー

『星の王子さま』が教えてくれる、世界がちょっとだけ輝く秘密。

この物語は、ある1枚の絵から始まります。それはちょっとつばが長い、帽子のような絵。 皆さんは、何の絵に見えますか? 王子さまが教えてくれる、たいせつなこと。世界中から愛されるフランスの名作、『星の王子さま』。日本でも絵本や映画になったことで話題になりました。 絵本のようなタイトルと、ファンタジーなストーリー。登場人物の愛らしいキャラクターに、心をくすぐる可愛らしい挿絵。 一見子供向けの本のように見えますが、実は「大人のための童話」と題されるほど、多くの大人たちを魅了し

この春チャレンジしたいことー勉強・読書編ー

また寒い日が訪れてげんなりしていますが、 早く春が来てほしいという気持ちも込めて noteの企画に参加したいと思います! (抽選当選するといいな〜♫) 2023年になってスケジュール帳にその月にやりたいことをリストアップしているのですが、これが結構良いです!楽しい気持ちになれるし、出来ると達成感があります。 その要領で、春にやりたいことを考えてみました。 いろいろ出てきたので、今回は勉強・読書編をまとめてみます。 ①漢検の勉強 普段ノートに字を書いていると、漢字が思

書き始めるときの心構え3つ〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「書き始めるときの心構え」です。 力の入れすぎ小説を書き始めるときは、とても緊張しますよね。 「いよいよ書き始めるぞ!」という高揚感と、「書き終えられるかなあ……」という不安が入り混じって、心がざわつくものです。 ただ、書き始めは最初の一歩ですから、あまり力を入れすぎても上手くいきません。 特に長編の執筆はマラソンのようなものですから、最初から全力を出すと、完走するのが難しくなります。 力が入りすぎていると

この司書さんに会いたい!(青山美智子:『お探し物は図書室まで』)

青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』を読みました! noteでもよく感想文を見かける本で、いろんな方の感想を読んでずっと気になっていました。 今作では仕事や家庭の悩みを、コミュニティハウスの図書室の司書・小町さんの選書と「付録」の羊毛フェルトによって乗り越えていく人々の物語が描かれました。仕事をテーマにしたエピソードが多かったので、今の私に参考になった箇所もありました。 小町さんは図書室の利用者が求めている本だけでなく、「なぜこの本を選んだ?」と思ってしまう意外な本

書き続けるために気をつけること〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「書き続けるために気をつけること」です。 書き続けるには私も含め多くの凡人にとって、長く書き続けることが、もっとも確実に上手くなる方法であり、(目指しているなら)受賞に近づく方法です。 でも、書き続けるのはなかなか難しいですよね。 そこで今回は書き続けるために気をつけることを3つほどご紹介します。 がんばらない 結果を見すぎない 情報を入れすぎない それぞれ説明していき

全力を出さない〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「全力を出さない」です。 全力を出すとどうなるか「何ごとも全力を出さなければ!」と考えている人も多いと思います。 確かに、全力を出すのは良いことです。 本気で臨まないと、なかなか物事を成し遂げることはできません。 私も全力の姿勢は必要だと考えています。 ですが、作品に全力を込めてはいけません。 全力を出して書くと、その作品は気持ちの悪いものになるからです。 気持ちの悪い

第112回:「自分の気持ち」で、生きづらい世界を変えよう。

こんにちは、あみのです。 今回の本は、櫻いいよさんのライト文芸作品『図書室の神様たち』(小学館文庫)です。 正直今作は、嫌な現実の中にずっと閉じ込められているような物語で、読むのが辛くなる展開も多いかもしれません。 でもこの物語が、世の中に溢れる「生きづらさ」と向き合うひとつのヒントを教えてくれるのは確かだと思います。理不尽な話題が多く飛び交う今だからこそ心に刺さるメッセージがたくさん詰まっている1冊です。 あらすじ(カバーより)  家に帰りたくない爽風が、放課後足を踏み

noteを続けることがしんどくなってきた。

気持ちに浮き沈みがあるように、noteを続けていて投稿するのがしんどい時期がやってくる。大体そんな時は、noteをしていて嫌なことがあった時なのだけれど、そっと離れてみてまたやりたくなるのを待ってを繰り返して続けてきた。それは、ちょっと人間関係みたいなところがあって、noteに関しては細く長く続けていけたらいいなと思っている。 はじめは、小説をかけるようになりたくて、文章が上手くなりたくて、自分の気持ちを言葉にして誰かに伝えたくてやり始めた。でも、なかなか思うようにいかず、