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書き続けるために気をつけること〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。

今回は「書き続けるために気をつけること」です。


書き続けるには

私も含め多くの凡人にとって、長く書き続けることが、もっとも確実に上手くなる方法であり、(目指しているなら)受賞に近づく方法です。

でも、書き続けるのはなかなか難しいですよね。

そこで今回は書き続けるために気をつけることを3つほどご紹介します。

  1. がんばらない

  2. 結果を見すぎない

  3. 情報を入れすぎない

それぞれ説明していきましょう。


1.がんばらない

長く続けたいときにもっとも重要なことは、がんばらないことです。

たいていの人は最初の数日、数週間だけがんばって、あとは少しずつやらなくなり、やがては止めてしまうものです。


最初の数日がんばれたのは、エネルギーを前借りしたからです。

人が1日に使えるエネルギーの量はだいたい決まっています。

数日分のエネルギーを1日で使い切ってしまえば、翌日からのエネルギーがなくなるのはあたりまえのことです。

1日の行動は、1日分のエネルギーで賄わなければなりません。

ですから、必要以上にがんばってはいけないのです。


自分の1日分のエネルギー量をだいたい把握しておくといいでしょう。

たとえば「自分が1日で書けるのは1000文字くらいだな」とわかっておけば、そのくらい書けたら、その日はもう止めればいいです。

欲張ってはいけません。

なぜなら道のりは長いからです。

少なくとも1年は続けると考えましょう。

1年間マラソンをすると考えればいいです。

マラソンだと考えれば、最初の数日がんばっても、意味がないどころか、返って後で苦労するとわかるはずです。

ペースを崩さず、余裕を持って、1日分の作業をこなせれば、それで問題ありません。


2.結果を見すぎない

がんばる人というのは、すぐに結果が欲しい人です。

結果を欲しがる人は、長く続けられません。

すぐに結果が出るわけではないので、途中で諦めてしまうからです。


結果を見すぎないようにしましょう。

目標があるなら、その目標ばかり見ないことです。

いつもは足元を見て一歩ずつ進み、たまに顔を上げてゴールの方向を確かめるくらいで十分です。


ゴールを見すぎると、「もうそろそろ着くかな?」「まだゴールに着かない…」「いつになったらゴールできるんだ?」と際限なく考えてしまいます。

その状態は辛く、長く続けられません。

以前の記事でこういう図で説明しました。↓

夢を追うときの姿勢

夢を追うとき、人はどうしても左のような「上に手を伸ばす」姿勢になりがちです。

ですが、この姿勢が辛いことはわかりますよね。

足は震え、腕は疲れ、転んでしまうことさえあるでしょう。


自分がこの姿勢で夢を追っていると気づいたら、すぐに右の「下に積む」姿勢を思い出してください。

1日の作業をブロックのように考え、足元に積んでいくのです。

少しずつでも足元に積んでいけば、やがて足場は高くなっていきます。

すると、ある日、あんなに高い位置にあったゴールが、目の前にあることに気づくのです。

無理にゴールを追いかけなくても、足場を高くすることで登っていく方法もあるのですね。


長く書き続けたいなら、右の「下に積む」姿勢で日々を送り、たまに顔を上げてゴールを確かめるくらいにしておきましょう。

この方式でも十分目標を達成できます。


3.情報を入れすぎない

むやみに情報を入れすぎるのも、長く続けられない原因になります。

情報というのはたとえば、

  • 他人の受賞結果や評価

  • 誰かの方法論

  • 知らない人の活躍

などです。


SNSを見ていると、結果を出した人や上手くいった人、大活躍した人の情報ばかりが目につきます。

そういった情報に接しすぎると、「すぐに成功してこの人たちにみたいに認められたい」という思いが強くなります。

すると、地味に長く努力し続けることがバカらしくなるのですね。

なぜなら、努力している間は、誰も褒めてくれないからです。

そう思ってしまうと、なにか手っ取り早く結果を出そうとして、派手なことをやったり、一発当ててやろうみたいな考え方になりがちです。


一発芸的にウケるのも悪くないとは思いますが、もし長く続けたいなら、こういった努力の価値を下げるような情報は、あまり見ないようにするのがいいでしょう。

自分のメンタルは自分で守らなければなりません。

どんな情報を入れるかは、ある程度、意識的になった方がいいです


情報を消費することはおそらく脳にとっては快感なので、際限なく見てしまうことも多いはずです。

意志の力を過信せず、流されそうだと思ったら、最初から情報を制限することで自分を守るといいでしょう。


今回のまとめ

小説のちょっとしたコツ「書き続けるために気をつけること」でした。

  1. 長く書き続けるのが確実に上手くなる方法

  2. がんばらない    = 1日の行動を1日分のエネルギーでまかなう

  3. 結果を見すぎない  = ゴールばかり見ないで、今日の作業だけを見る

  4. 情報を入れすぎない = 長く続けることの価値を下げる情報を見ない

世の中には情報が多すぎるので、多少抑えるくらいでちょうどいいと思いますね。

それではまたくまー。


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