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隠れアスペルガーという才能

皆さんこんにちは。
先回の投稿で「隠れ発達障害」生きにくい世の中…といった投稿をしたのですが、そんな私を「生きにくさ」から解放してくれた本の一つに、自ら自閉症、アスペルガーを克服され、社会復帰した、発達障害カウンセラーの吉濱ツトム氏の著書「隠れアスペルガーという才能」(ベスト新書)があります。

“生きづらさ"の原因は、グレーゾーンアスペルガーにあった!

と結論付けているのですが、そもそもグレーゾーンアスペってどんな人で、どのような特性があって、その原因は何で、それを克服するためにはどうしたらいいのか…そのあたりがこの一冊に凝縮されております。

「一見普通」だけれど「生きづらい」人たち

吉濱さんのカウンセリングに訪れる方々は、ほとんどが、ごく普通に社会生活を営む常識のある方々で、コミュニケーションも普通にとることができ、中には、超高学歴のエリートサラリーマンや大企業の経営者、芸能人、芸術家と、むしろ普通の人たちよりも秀でているとも言われるような方々も多いのだそうです。では、そのような方々がなぜ訪れるのでしょうか…

・大きな「生きづらさ」を抱えている…
・能力があるのになぜか人生につまずいてしまう…
・周りの人とギクシャクしてしまう…
・人前に出るとドキドキが止まらず言葉が出なくなってしまう…
・何をやっても自信が持てず自分の無能を責めてしまう…

・学生時代は成績優秀だったのに、社会に出たら途端にダメ社員になってしまう…
・デキる女性なのにダメンズばかりに走ってしまう…
・悪徳業者に騙されやすい…
・勉強はできるけど友達と遊べない(人の輪に入れない)…

周囲の人たちから見れば、まったくそのようには見えないのに、なぜか、それぞれの、得体の知れない自分に苦しんでいる人たちが多いのです。

私も「得体の知れない自分」に苦しんでいた

かくいう私自身も

・好きなことに没頭するけれども、それ以外のことに興味がわかない

・人情の機微がわからない人といわれる
・他人に興味が持てない
・人混みが苦手
・人前に立つと緊張して頭の中が真っ白に

・同時並行処理が苦手
・新しい仕事に取り組むのが苦手
・新規企画を作るのが苦手
・頭の切り替えができない
・突発的なことに柔軟に対応できない
・電話が苦手で呼び出し音が鳴るのが怖い

・過去の嫌な記憶を思い出しては不快な気持ちになる
 (相手はすっかり忘れているのに…)
・少しでも失敗したら「頭の中で反省会・シュミレーション」を繰り返す…

とまあ、出るわ出るわで、まだまだ続きそうなのでこの辺で止めておきますが…笑

ただ、このように客観的に自分の短所を短所として受入れ、自覚できるようになったことでも、実は大きな進歩で、以前はそもそも短所とすら気づかずに、同じことを繰り返し、それが「生きづらさ」のもとにもなっていたのです。

アスペの短所は長所の裏返し

短所ばかりに目を向けると、大変残念な感じではありますが、実は、その短所は長所の裏返しと吉濱さんは言います。

例えば私の場合、「新規企画の立案が苦手」ということの裏返しとして、見方を変えれば「決まった仕事を遂行することは得意」という長所がありました。

今でも独創的な新規企画の立案に関しては得意ではありませんが、毎月2回の定期的なコンテンツ発信をする仕事に携わったならば、3年経った今でも継続的に続けており、さらに、それが会社の固い収益基盤を築いており、今では会社も周囲も応援してくれています。

電話が苦手という点ですが、これは人との接点は「臨機応変な対応」が求められ、かつ、集中していたところを分断され「ペースが乱れる」ところが私にとっての問題だったのですが、幸か不幸かパンデミック騒動のおかげでテレワークとなり、電話の一時取次を外部業者へ委託したことで、その辺りの短所が消え、ペース良く仕事ができることで効率が上がり、さらに、今までのシステムでネックだった箇所の改善ができたりと、地道な実績が評価されるようになりました。

隠れアスペは改善できる

電話の事例がわかりやすいと思いますが、そもそも隠れアスペの人は短所と思われていた部分ばかりがフォーカスされると、「残念な人」となってしまいますが、本人が持っている「長所」を見つけてそれが発揮できる「環境」がそろうと、途端に「できる人」になります。それも普通の人以上にです。そうすると自信が持てるようになりさらにそれは加速するのです。

隠れアスペの最大の問題点の一つが「強烈な劣等感」のため、自信を持つことができるようになると、その劣等感に左右されにくくなっていくからです。

さらに、先回の記事でもご紹介したような

・ワーキングメモリの開発、メタ認知の強化、注意制御機能の強化といった「前頭前野の脳力開発」をしながら、「有酸素運動」「特定の栄養素」などを意識して生活していくことで、その改善はさらに進んでいきます。

このあたりの超具体的な方法に関してはぜひ本書をご覧ください。
ちょっとこの場では伝えきれないですので…

いずれにしましても、自閉症から突如、重度のアスペルガーとなり、苦しみぬいた結果、独自固有の先天的長所である「写真記憶」を最大限に活かし、様々な発達障害の改善法を取り入れ、見事社会復帰した吉濱ツトムさんの発信する情報は秀逸です。

私は文書を書くのが大の苦手ではありますが、少しずつnoteでも吉濱さん情報を発信させていただこうと思っております。

最後に、本書のカバーの折り返し部分?にわかりやすくまとめた文章があったのでご紹介します。

アスペルガー症候群にはきちんと診断がつくいわば「真性アスペルガー」の他に、グレーゾーンに位置する「隠れアスペルガー」の人たちが大勢います。

彼らは強すぎる劣等感を抱え、他人とコミュニケーションができない、強い不安や恐怖心をもつ、病気にかかりやすい、慢性疲労があるなど、さまざまな“生きづらさ"を抱えています。

しかし、アスペルガーも隠れアスペルガーも、実は才能あふれる素晴らしい人材です。枠組みがないために、ただマイナス面だけが目立ってしまって、周囲の理解が追いついていないのです。

本書は、そんな“生きづらさ"を抱える「隠れアスペルガー」のために、マイナス面を抑え、プラス面を伸ばす方法をお教えします。





この情報が、どなたかのお役に立てればと思いつつ…
今回も、最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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