逆向きに見えて進んでいるということ【あなたの生きたい人生と観念】

masumi

あなたが生きている中で、著しく成長を感じたり、何かをぐんぐん吸収して学んでいるな、とわかる時期というのがきっとあると思う。一方で、あなたにとっては停滞後退と感じるような状態もあるだろう。
私たちの経験の中で「ずっと何も変わらない」ということはありえないわけで、常に起きている変化の様子を何らかの基準で評価付けすれば、それらが良いことや悪いこと、前進や後退に感じられる。

しかし、ここで「何を基準に評価しているか」という本来当然問うべき質問の答えが、あまり真剣に吟味されていないかもしれない。
あなたは、その基準が何なのかを自分で理解した上で評価を下しているのか? もし、何を物差しにして計測しているのか、という問いに答えがなければ、評価そのものの根拠があやふやになってしまう。
たとえば、あなた自身がこういうものだと認識しているはっきりとした目的があるのか? それとも、これまで教えられたり身につけたりしてきた観念を自分の判断基準にしているのか?

私たちは「時間」の体験の上でも進行や前進の感覚を持っているので、自分が「前へ進んでいる」と感じたい、というのは自然なことである。
前進しているという素直な感覚は、言い換えれば、あなたが「自己とともに流れている」という一致の感覚であり、「あるべきときに、あるべきところにいる」ちょうどよさの感覚や、あなたがあなたであることの心地良さを表す。

逆に、あなた自身が「何かがおかしい」「不安でいっぱいだ」「八方塞がりな気がする」などと感じているときは、外面的な出来事や状況がどのようであれ、あなたは自己に備わっている元来の感覚と一致していない。
そうした感覚下にあるとき、あなたは停滞しているとか、後退しているとか、たとえ人生の様々な「状況」はどんどん前に進んでいくように見えても「心のどこかがついていっていない」と感じるかもしれない。

私はここで、あなた自身がどう感じているかを「手がかり」として使うことはできても、それが「真実」や「唯一絶対の正解」なわけではないということを思い出させたい。
さらに言えば、私たちはあまりに「物理的な現実」を本物のように見なしているので、あなたが実は順調に進んでいるにも関わらず「これではいけないのではないか?」「もっと別の何かにならなければ」と悩む可能性もあるということを指摘したい。

そしてここからは、あなたが自己と一致しているときの「自然に流れているような状態」と、そうではない「見せかけの前進の状態」、いわば、実際はあなたにとっての目的から自ら遠ざかっていくような状態についての、区別の仕方をお伝えする。
もちろんこれは「物理的な現実を見て行える評価」とは異なるし、あなたの内に正直に問いかけることでしか真の意味で両者を見分けることはできないが、心に留めておけば必要なときに軌道修正ができるし、自己否定や悩みに浸ることがなくなるだろう。

前進に見える後退と、後退に見える前進

すでにお伝えしたように、あなたが何を基準に用いて評価するかによって、あるものごとを良いこととしたり悪いこととしたり、前進と見たり後退と見たりする。このことを徹底して理解しよう。

すると、あなたの判断基準となっていた考え――物差しの役割をしていた「観念(信じていること・Belief)」が変われば、判断の結果・評価も変わってしまうということがわかる。
この点において、あなたの起こす諸々の反応や感情はあてにならない。それらはあなたの採用している観念に沿って起こるものであり、もし「あなたの人生にとって不自然な」観念をあなたが採用していたとしても、それを基準に反応や感情はしっかり生じるからだ。
つまり、自分の現在の観念が「正当であること」を、あなたは自身の反応や感情によって補強している。

しかし、たくさんの観念の奥には、あなたの「この人生ではこうありたい」という自己イメージがあり、それも究極的には観念形態ではあるが、あなたがこの自分、この人生を経験できている元来の「型」のようなものといえて、これと一致していればいるほど、あなたは自分でいることのよろこびや自然な愛を感じるだろう。

だから私はこう定義する。ここでいう前進とは、あなたがあなたであることであると。あなたがあなたを生きているという一致の感覚だと。
物理的には、あなたがこの人生でどんな状態にあろうと「私は私なんだ」と言えるだろうが、あなたの心、エネルギーの観点で語れば、あなたがあなたでなくなる、あなた自身から遠ざかることはあるのだ。
そして、ここではそれを後退と呼ぶ。後退は永続するものではありえないが、自分で気づく必要はある。なぜならこれは、あなたがあなたを制限している状態だからだ。

では、どのように気づけるのか。
これまでの内容を認識した上で、このように自分へ質問しよう。
(以下は複数の質問で表現しているが、すべて同じことを複数の角度や感覚から確かめている。)

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