エネルギーワークは遊び心を持って行おう【反作用を生まない方法】

「良くなりたい」という思いの裏には「今が良くない」が、「豊かになりたい」という思いの裏には「今は十分に豊かではない(足りない)」が……という具合に、人間の思いには二極に分かれた反対の思いが「基本的観念」として確立されてしまっていることがある。
エネルギーヒーリングにおいてもこれは同様で、「癒したい」思いが邪魔をすることがある。「問題」「悪いところ」「不具合」などに意識を集中するのもその例だ。

私のnoteの過去記事では◆「今年の春は花粉症にならなかった【健康と、体】」の中で、あなたの「健康でありたい」とか「調和した状態でいたい」との思いが反作用を生まないための適切なあり方を提示している。
もちろんこれは、うわべだけポジティブに振る舞って臭いものに蓋をするという姿勢とは異なる。

エネルギーヒーリングを自分自身に、また他者に対して行う際にもこの理解を基にしたあり方は大切だ。あなたが「良い意図」を持っているつもりで、それ自体トラップになってしまうこともあり得るからだ。
これに関して今回は、直接的にヒーリング(癒し)という感覚を持たないかもしれないエネルギー上の行為も含めてお話しするので、エネルギーヒーリングという語ではなく「エネルギーワーク」という語をタイトルに用いた。エネルギーを意図的に扱うこと全般を指しているのだと捉えてほしい。

エネルギーワークに「遊び」が必要なわけ【必死になったり一生懸命になったりする代わりに】

私たちが何かに対して一生懸命になりすぎたり、必死になったりしているとき、自己を信頼していない。あるいはネガティブなベクトルでその力を信頼しているのだと言い換えることもできる。
自分の能力が十分であることや望む結果への確信が持てず、頑張らなければできない、「悪いことが起きてしまう」などと信じると力んでしまう。

エネルギーヒーリングであれ何であれ、あなたのやりたいことに関して熱意や鍛錬が必要になることはあるが、それは楽しくて夢中で行っていることであって、必死さだったり一生懸命さだったりが息の切れるような苦しい状態として起こることはない。むしろ、夢中になればなるほど存在のよろこびを感じ、楽しくて活力に満ちる感じがする。

その感覚を言葉にするなら「遊び」だ。楽しくて、自らそれをやりたくて、面白くてやっているという自覚がある。
遊びには真剣さはあっても、深刻さはない。そこには「自由」がある。

エネルギーを扱う際も「こうならなければ困ってしまう」「悪いことを避けたいから、どうかこのようになって!」などの制限を前提とした思いから行うのか、それとも遊びの感覚、根底に信頼ありきのよろこびからエネルギーを扱うのかで、表層上は同じような行為に見えても作用が違ってくる。

たとえば、あなたが食物や水を「浄化する」というとき、元々が悪いものだからそうしなければならないと思っているのなら(「これは汚染されている・自分や誰かの状態が悪くなる」などの思いにおびえているなら)、その恐れが結局は、あなたをその通りの状況に誘いやすくするだろう。
なぜか? あなたは恐れている内容をこそ信じているからだ。また、恐れている内容に対抗すること、戦うことにエネルギーを使って疲れるからだ。

では、想像してみよう。「〇〇ごっこ」をして遊んでいるとき、そのような恐れや疲れは生まれるだろうか?
前回記事◆「早朝の野鳥体験+シンプルで分離のないエネルギーヒーリングを研究中」で言及したように、「私」とは何か、世界をどう見るかがあなたの経験全体の基盤を決めている。

あなたが遊びの感覚を失っているときには、自分が何であるかという認識、「真の自己」を忘れていて、恐れの幻想をリアルにしているのだ。

私は、あなたが楽しみつつ「祝福する」姿勢でエネルギーを扱うことを奨励したい。それこそが、あなたの真の姿にふさわしいからだ。
「エネルギーヒーリングの豆知識、見え方感じ方など+セミの音」で取り上げた水にチャージする遊びは、日常で実施できる気軽な一例である。自分でエネルギーを扱えることにどんどん親しんでほしいのだ。

現象のどの次元に周波数を合わせるか選べる

あらゆる現象にはミルフィーユのような重層的な構造があると思い浮かべてみよう。私たちはそのほんの表層を見て、ものごとを判断しがちだ。
自分の知覚した現象のうわべを見て、自分の判断に基づいて、「これはこういうものだ」「こういう意味だ」と思う。そして、その次元しか存在しないと思っている人にとってはそれのみが事実であり、取り替えのきかない真実にすら感じられる。

これは物理次元だけの話ではない。見えない世界、非物質次元、エネルギーを経験することにおいても自身の意識で強く信じている観念とそれに沿った知覚が働く。
私たちは多次元的な「創造者」なのだ。

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