存在のミッシングリンク・探していた答え

どうして自分がここにいるのかわからない――ある時期までの私の、心の中心から湧いてくる最も強い問いかけは「どうして?」だった。
様々な方法で、様々な側面から、自分のアイデンティティーを探してゆく。その道の中ではたくさんの「啓示」体験があり、ああ、これがゴールだろうかと思ったことは何度もあったのだ。
でも、やはりまだ先がある。

啓示体験を通して強固にしていった、自分の内との関係。源のエネルギーを教えてくれる内なる部分と連携してものごとを見ていき、再解釈することで実際に体験する世界も変わっていく。
太い鎖のひとつひとつの輪をたどっていくように、そういうしっかりとした体験を積み重ねて進んでは、また、新たに目が覚める。
それを繰り返してきた。

昨年の5月29日の記事のことを語ろうと思う。その記事を書いた後に起きた体験は、私のいくつものシフトの中でも重要なものだった。
派手でガーン!とくるようなシフトだったわけではない。ずっともう取り揃えていたものの上を、そっとスライドするようなシフトだった。

◇2023年5月29日の記事(創作作品)「コラージュ」

この作品を公開し終わってからそんなシフトの体験があったことは記事冒頭に付記として入れてあるし、自分の作品紹介のブログにも書いていた。
でも、詳細の解説はあえて避けたから、購入して読んだ人はもしかすると「どんな風に?」「この作品のどこに、そんなキーがあるの?」と不思議に思ったかもしれない。

私は長いこと探していた。
自分の内から湧いてくる、「何かを探している感覚」の答えを。
何を探しているのかもわからない、スピリチュアリティーをどう深めても、精神世界の理解が深まっても、埋められないそれを。
忘れようとしてもどうしてもなくならないその感覚の、何度も迎えたピークをまた、「すべてやり尽くしたのに!」と思いながら感じていたのが「コラージュ」の執筆の頃だった。
これ以上、一体何をすれば? と心で叫ぶような気持ちがあったのだ。

――何もできることはなかった。だから、せめて表現をした。作品として。自分の思いの内容そのままではないし、詳細を描いたわけでもないが、根底にある空気感をそのまま文章にした。
すると、その数時間後に、自然な「REVEAL」が起こったのだった。

「ずっともう取り揃えていたものの上をそっとスライドするような」シフトの内容は、気づきとは、こうだ。

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