恐れの芯を優しく無効にする【ひとつであることに抵抗する作用の正体】

スピリチュアリティーを認識し、目覚めや悟りと呼ばれる道とその先を歩む人の多くが、あるいは、そのようなコンセプトに沿っているつもりはなくとも、おのずと人間として自己の内を見つめ、心の器を広げ、真の愛の状態でありたいと願う人の多くが、「概念としてはわかっているのに……」実際には実践できないという経験をしたことがあると思う。

そうしたいのに、できない。
望む心の状態でありたいのに、なれない。
あるときはそうなれても、やがて覆されてしまう。
理路整然と、理屈は、仕組みは、理解できているのに、内側がそれについてこないとき……何が起きているかな?

あなたの中に拮抗する力があって、それがあなたにブレーキをかけているんだ。
あなたはこうありたい、と思っていても、その望みを「危険だ」と判断している観念があって、あなたをそうさせないようにそうさせないようにと導いている。

私たちはそれを「恐れ」と呼ぶ。
恐れはたくさんの形をとるが、芯はひとつだ。

真摯に内面を見つめる道のりを歩んできたのに、まだ恐れに押し戻されると感じている人へ。どうぞ、力尽くで自分の心を制しようとしないで。
この記事が、あなたの恐れの芯を優しく無効にすることができるようにと私は意図している。

なぜなら、恐れの芯は、恐れずに直視すれば単純だからだ。
それは決して、あなたが「抵抗できない強烈な力」なんかではない。
しかし、見逃していると確実に作用してしまう、極めて大切なポイントを含んではいる。
これを順を追って説明しよう。もちろん、実践面についても言及するよ。

その1.あなたの内では、分離はない

まず、あなたの内では、分離はないということを覚えておこう。
私たちは外を見ることで個々の、別々に分離した存在であるという幻想を「体験」できているが、実際にはそのようなあり方は存在していない。

これはつまり、「誰を、」に意味がないということだ。

あなたの内面では、「誰に対して」という区別はない。

これを完全に理解しよう。これがどういうことかを実感しよう。
あなたの思いであれ、行動であれ(行動は思いが形をとったものである)、あなたの内側で「誰かに」向けているものは、明らかに、

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