あなたを助ける霊的ヘルパーの気持ちになってみよう

私たちにとって何よりも大切なのはまず、ひとつの存在であり万物の源である「私」に気づくこと、思い出すことなのだが、それを基盤として理解した上で、探求できること、学べることはまだまだある。それこそ無限に。

ひとつの存在であり万物の源である「私」を、特定の宗教や観念に彩られていない使用法からであれば「神」と呼んでも差し支えない。
それは全存在、人間に限らず存在するありとあらゆるものの本質なのだ。

では、そのようにすべてが「同一の私」であるということを「大カテゴリ」とすると、「小カテゴリ」と呼べるのは、ひとつの私から創造された「たくさんの私たち」のことで、そこには地球世界というごく狭い枠組みを超えた様々な存在の仕方がある。

前回の記事◆「ある宇宙人の手記・open the 地球」では、私の魂の中で一定のエネルギー的割合を占める「地球外の存在であること」について述べた。
そこから語ることのできる内容は、現在の地球から見た場合の「未来」に向かってとり得る進路に関係してくるため、「今Hotな」トピックなのだ。

しかし、それ以上に多く私の魂の内を占めているのは、地球の人々が宇宙人や異星人、「地球外」の存在と呼ぶものの分類には、おそらく入らない。
むしろ、霊的なヘルパーの中でも、人間の知覚できる体という形を持たない意識存在、あるいは文化によっては、天使精霊と呼ばれるものになる。

天使の概念と、様々な存在たちがいる霊的ヘルパー

私がスピリチュアリティーを取り扱う専門分野に関わるようになった初期の頃、守護天使やガイド、霊的(非物質的な)ヘルパーという概念を、その他の概念に比べればあっさりと受け入れることができたのは、自分がその活動をしている記憶があったからだ。

記憶というより、この地球生を生きている間にも、同時進行でそうした活動を行っていた。活動を実感できるのは主に、肉体が眠っている間だ。

「地球の人々と関わる形での活動」として印象に残るものは大別して2種。
ひとつはブログの過去記事や、このnoteの過去記事でも話題に出したことがある通り、亡くなった後、何らかの理由で迷っている人(霊)たちの案内。
ここには、行先を迷っているというと語弊があるが、移行後の活動を妨げる思い残しや感情に縛られていて死後のケアが必要、という場合のサポートも含まれる。

もうひとつは、地球の様々な時代を「その人にとっての現在」生きている人たちに対する霊的なヘルパーだ。
時は同時に存在する。霊的な次元から見ると、色々な時代の色々な場所の人たちが「今」人生を送っている。

そして、私が経験している霊的ヘルパー存在としての活動は、地球の文化に当てはめるなら「天使」とはこれのことだろうな、と思う質のものだった。
★追記……2つ挙げた活動のうちの後者に関しては、とここに書き加えるのを忘れていた。前者の、亡くなった後に特定の状態に留まっている人への案内という活動は、人間の経験をしている自己であることが必須だ。これについての理由は、別の記事で説明したことがあるので、今は省略する。)

どういうことかというと、霊的(非物質的な)「ガイド」と言うときには、色々な存在のガイドがあり得る。
たとえば、あなたが芸術活動を行っているとき、関連する分野の経験を持つガイドが助けてくれているかもしれない。
この場合、その存在は、「地球で生きて、関連分野の活動をしたことがある人(霊)」である可能性がある。

一方で、私が「天使とはこれのことだろうな」と思っている存在は、今例に挙げたような地球での人生経験に沿った霊とは異なる。
人間と同じ心の構造を持っているわけではない。分離を前提とした「エゴ」というものも持っていない。

それでも彼らはとてもよく人間のことを理解しており、「守護天使」の呼び名にもふさわしく、地球と人間のことを見守り、サポートしている。

特定の宗教や文化に従って語られる「天使」には色付けがなされているが、それを除いても「天使」と呼べる霊的なヘルパーの種自体は存在することを理解してほしい。

そして、私自身が「霊的ヘルパー」としての経験をしているからといって、地球人として生きている今の自分が特別なわけでも、何か秀でているわけでもない。それは◆「ある宇宙人の手記・open the 地球」で語った通りだ。
また、私同様に、自分の意識の多次元的な側面を同時進行で自覚している人は多くいるはずだ。

ただし、私がはっきりと伝えることができるのは、自覚のある・なしに関わらずあなたにも霊的ヘルパーがいて、今もあなたをサポートしていること。
彼らの存在は、あなたが「私は存在している」と信じているのと同様に、確かなんだよ。

また、すでに述べた通り、霊的ヘルパーにも様々な存在がいて、それぞれの性質や役割、個性があるということ。

人によってはもしかすると、そうした概念を受け入れながらも「それは私の潜在意識のことなのだ。自分自身の中にあるインスピレーションをガイドとして感じるのだ」と、慎重に定義するかもしれない。

それはそれでかまわないが、いつかは、あなたが個としても活動できているのと同様に「たくさんの、多種多様な」霊的存在がいること、物理的に見えている宇宙以上に経験の舞台は無限にあるという真実を理解するだろう。

そしてここからは、あなたの人生や普段の選択を「エゴの規定する箱」から出て別の角度から眺める視点を持てるよう、あなたの霊的ヘルパーの気持ちになってみよう、ということをお話しする。

自由意志に基づくサポート。日常での助け方の例

ヘルパー存在として活動する際にも、十分な訓練や成熟度が要る。
本人の自由意志に介入することはどんな存在もできないし、その意志を理解した上で、「どう助けることができるか」という課題が常にある。

また、ヘルパー存在があなたの人生を「代わりに生きること」はできない。
言うまでもないが、この地球人生という舞台での創造者かつ演者は、あなたなのだ。

ヘルパー存在は、いわば「黒衣(くろこ)」。
舞台で演じられる全体像や進行を理解していてサポートするが、すべてが「ライブ」で、人間の観点から見れば「アドリブ(実際には選択)」の余地が多分にあり、シナリオの変更や逸脱にも対応することになる。

では、あなたがエゴの幻想に没入していて、本質的に何度も繰り返している同じ過ちを「学ばない」とき、あなたが霊的ヘルパーだったらどんなことができるだろうか。

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