今日は世界を滅ぼしたい気分

つかれているのか、寒いからか、

今日は世界を滅ぼしたい気分。

世界を滅ぼしたら、無だ。

煩わしいことも、先々の悩みも、原因のよくわからない苛つきもぜーーーんぶ、ちゃら。

全てから解放される。

なので、自分でもよくわからない怒りや苛立ちにさいなまれると「世界よ滅びろ」と思ってしまう。

世界ごと滅びるなら自分が消えるのも怖くない。
むしろ下手に生き残る方がしんどそう。

そんなしょうもない妄想を繰り広げる。

普段ならささくれ立った気持ちの原因を突き止められるのだが、なぜかそれができなくて余計に苛立つ。

得られなかったもの、思い通りにいかなかったこと、不本意ながら従ったあのこと、搾取されてると感じた出来事、軽んじられたあの件、などをつらつらと思い出しては再度味わい直してしまう。

そんなことをしてもどうしようもないのに。
ああ世界よ、滅びろ。

そんな、言いようのない鬱屈した気持ちを引きずっていたが、子を迎えにいくと、たまたま仲の良い友達と帰りが一緒になり、きゃっきゃと走りまわる子供たちを追いかけ、「ねぇスキップしよ！」と息子に誘われるままにぴょんぴょん飛んでいたら、世界を滅ぼしたい気持ちはいつの間にかどこかへ行ってしまった。

私は魔王やセカイ系ヒロインには向いていないようだ。

しかしながら、なんと翌日もまた世界を滅ぼしたい気分になった。

そのいらつきは、夫といちゃついたらおさまった。
それが根本原因だったとは、思いたくない。