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「ちゃんとした親にならなくちゃ」という呪い
ほとほと疲れてしまって、ぐたりと横になって動けずぼんやり過ごす夜です。
そんな時もある。
乳児の頃は寝不足と不慣れさと上手くいかなさでたびたび泣きながらお世話していましたが、親が泣きながら子育てしてるなんて本当やってみるまで知らなかった。
親って生まれた時から親みたいな顔をして、ちゃんと先達として子である私を守ったり導いたりしてくれたので、私もそういう「ちゃんとした親」にならなくちゃと思っていたんです。
でも。
無理、というか、これはちょっと非効率的。
というのも、「私」が「母親」だから「ちゃんとした親」にならなくちゃ、と思うと、「私の限界=我が家の限界」になってしまう。
これじゃチームが生きてない。
あまりにも世界が小さすぎる……。
だから、夫と協力したり、息子から学んだり、お互い影響を与えあって、チーム我が家を運営していけたらな。
って、多分夫はそう思ってるし、息子ものびのびやんちゃに育ってるのに、私だけが緊張してキリキリしてピリピリ疲弊してるのです。
生粋の真面目っ子、つらし。
私の母も、明るくちょっと抜けた所もあるけれど、根が真面目で、私が歳の離れた末っ子だったこともあり、なんだか「すごくちゃんとした良いお母さん」だったんですね。
それはとても有難いことなんですが、そのせいで「親も人間である」ことに、大学生くらいになるまで気づかなかったことを、今も申し訳なく思っています。
とはいえ、今より安定していて、現在に比べたら変化の少ない時代だったから、単純に比較は出来ないんですが、先の見えない時代だからこそ、ぐにゃぐにゃ柔らかく、力を抜いて、手を取り合って、チーム我が家を走らせていきたいな。
我々は老いる側だし、若人のほうが賢いし。今はまだ幼いけど、息子から学ぶのも楽しそう。
最近、2歳息子のきかん坊っぷりがすごい我が家です。
自我がメキメキ発達し、話も上手になったけどまだ正確に伝えられないもどかしさや、自分の望みが叶えられない不満が時々爆発しています。
とにかく生物エネルギーが強い息子に引きずられることもありますが、何とか我が身に鞭打って親っぽいことをしつつ、裏で夫とちびちびお茶飲みながら助け合ったり、息子に色々教えてもらったり、していこう。
2週間後にはまたキリキリしてる自分が浮かぶけど、まぁそんな感じで。
(夫が「今朝の息子はきかん坊だった」と教えてくれて「きかん坊」って久しぶりに聞いたなと思い、使ってみました。困っちゃうけど、響きは少しかわいくて、いいな。)
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