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切なさの中に見つけた幸せ

今日は残ってアートクラスで午前中を過ごすことに。

サンドイッチを作るならサイクリングでもして出かけようかなと思ってたけれど、朝は曇ってたから行かずに残ることにしたのだ。

アートクラスの先生であるKAIに残ることを伝えたら、描くことが好きならdoing!と言ってくれたので、水彩をやることにした。

普通のA4用紙でやろうとしていたら、KAIが水彩用のペーパーを見つけてきてくれて、より気持ちも上がる。(しかもサイズが大きいポストカードくらいだったのもグットポイント!)

アートクラスをとってるルームメイトが水彩をやっていたのを見ていたから、見よう見まねで、色を重ねてみる。

本当は同じ色で濃い色と薄い色を使い分けたかったけど、流石に、そんなに上手くいくわけはない。笑

むっず!と思いながらも、
自分なりに用紙に描いていく。

何を描くかは特に決めてはいなかった。

自分の好きな色、その時にできたいい感じの色を使って重ねていったけれど、気づいたら溶けるように時間が過ぎていた。

まさに、Time passes quickly である。

以前、水彩は良い感じになるから大丈夫だよ。とルームメイトから言われていたが、確かに、出来上がった作品を見てみると、なんとなく良い感じに見える。笑

自分の中では大満足!

最後、とりあえずKAIに終えたよって伝えたら
見せてみて。って言われて、ちょっと驚いた。

学校に来たばかりの頃、アートクラスのオリエンテーションの時に、すごくとっつきにくて、この人好きじゃないかもと思った先生だ。

それでも、すぐに嫌いとか決めつけるのもどうなのかとKAIに限らず、好きとか嫌いとか白黒つけずにとりあえず”保留”にしておいてみるようにしていた。

結果的に徐々にKAIのことを知っていくにつれて、
彼女に対しての抵抗感、嫌悪感のようなものは
いつの間に気にならないようになっていたから、
“保留”の効果はあったような気がする。

とはいえ、すごく普段から何かを話す間柄でもないし、興味を持たれるとも思っていなかったから、まさか絵を見ると言うなんて思っていなかったのだ。

今日を描いた5つの絵を眺めたKAIは一言

「Are you happy?」

これにもまた、驚いた。

何故なら、ルームメイトから
絵に対して何も言わないことが良しとされていると聞いていたから。

それは、評価をしないという意味でだから、
彼女のコメントはもちろん評価をしたものではないけれど

その上でも伝えてくれたその言葉は

私の描いた絵から「happy」を感じたということだと思うと、たまらなく嬉しい気持ちになった。

もちろん、幸せじゃないなんて思っていなかったけど、

私の気持ちが絵に反映されているんだとしたら、
それは何も繕ったものではなく、
純粋なものだと素直に思えたからだ。

さくらが旅立ってしまって
もちろん、とても寂しいし悲しいし
胸が締め付けられる。

一方で、私は彼女と出会えたこと、
一緒に過ごせた時間のことを思いかえすと
とても幸せな気持ちにもなっていたのだ。

今はまだ、ふとした時に涙が出そうになるけれど、決して悲しみだけじゃない。

さくらを思い出すたびに
私は、幸せであることも思い出すことができる。

そうか、私はどうやら幸せに生きているみたいだ。

KAIのコメントのおかげで、そのことに気づくことができて、思わず涙が出そうになった。

幸せはもう既にそこにある。

何度も聞く言葉だけれど、本当にその通りだ。

「Are you happy?」

「Of course! I'm so happy!」

うん、今日も幸せに生きてる!

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