小山美砂

取材と執筆/全国紙記者⇒フリー/著書に、広島原爆「黒い雨」の被害を記録した『「黒い雨」…

小山美砂

取材と執筆/全国紙記者⇒フリー/著書に、広島原爆「黒い雨」の被害を記録した『「黒い雨」訴訟』(集英社新書)/女性記者が育てる新しいメディア「生活ニュースコモンズ」に参加しています🌱/広島市在住

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  • 弱いまま生きる日記

    浮き沈みの激しすぎる毎日を記録しています。

  • 仕事情報まとめ

    これまで携わった仕事や問い合わせ先、今後の講演会の予定をまとめています。

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プロフィールとこれまでのお仕事(2024年4月1日更新)

全国紙記者を経て、2023年1月からフリーランスで取材・執筆をしている小山美砂と申します。ご連絡につきましては、こちらのフォームか、「連絡先」にあるメールアドレスへお願いいたします。 各種SNSはこちら。 プロフィール〇 経歴がわかりやすいインタビュー記事 2024年2月24日 朝日新聞 これまでの主なお仕事著書 『「黒い雨」訴訟』 【概要】 原爆投下直後、広島に降った「黒い雨」。 多くの人がその放射線を帯びた雨による深刻な健康被害に苦しめられていながら、「被爆者」と

    • 黒い雨訴訟の演劇『Pica』が6月に上演されます―東京

      広島への原爆投下後に降った「黒い雨」。 これを浴びた人々の戦後の歩みと、彼らが訴えた「黒い雨訴訟」をテーマにした演劇『Pica』が2024年6月13~16日、東京の現代座会館で上演されることになりました。 私は、2022年に著したノンフィクション『「黒い雨」訴訟』(集英社新書)の著者として、主に事実関係の助言などで関わらせていただいております。 今日、はじめてお稽古にお邪魔してきました。 脚本は何度も読んでいて当然ストーリーは把握しているのですが…… 演者さんが声に出し

      • 弱いまま生きる日記(2024年3月)

        「ダメな自分を生きる日記」の方がしっくり来るなと思いながら、この日記も3本目。 春の景色は大好きだけど、前向きなエネルギーに満ち満ちていて(あるいはそう感じさせられていて?)、なんだか押しつぶされそうな感じです。新緑の季節までたぶんしんどい。春が来ようが来まいが踏んだり蹴ったりの日常は続くので、「新生活!」って言葉にあんまり引っ張られずに過ごしたいものです。 アイキャッチ画像はいつものあんころうさん。大好きです、ありがとうございます。 3月2日 ああ、またやってしまった

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        • ウェブで読める記事の一覧(2024年4月1日更新)

          新着順(2024年1月~)2024年3月22日 2024年2月5日 2024年1月30日 防衛大卒の大工が挑戦する三原市のまちづくり。空き家活用で事業を拡げ、まちづくりの"ファーストペンギン"に 2024年1月27日 2024年1月25日 2024年1月20日 2024年1月11日 広島県三原市で築120年の古民家をデイサービス「暮らり」に。理学療法士が街に“暮らしのリノベーション”を起こす 媒体別集英社新書プラス 連載 Forbes JAPAN 記事一

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        • 弱いまま生きる日記
          3本
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          3本

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          弱いまま生きる日記(2024年2月)

          日々のこころの揺れ動きや自分の弱い部分をつづった日記を先月はじめて、有料で公開した。 「無料で公開しろや!」とのクレームには「人の内面がそんな簡単にのぞけると思うなよ!!!」と返してやろうと構えていたが、いざ公開してみると一件もなかった。あはは。むしろ想像以上に多くの方に購読いただいき、とてもうれしかった。ありがとうございます。 最近、積極的に人のつらいこと、悩んでることを聞くようにしていて、それが実は私にとっての生きやすさにつながっていたりする。 明るく見える人、いつ

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          弱いまま生きる日記(2024年2月)

          弱いまま生きる日記(2024年1月)

          すぐにしんどくなる。なんかうまくいかないと「もうダメだ人生終わり」ってとこまで落ち込む。いやになる。ふて寝する。投げだす。いっぱい食べる。 浮き沈みがはげしすぎる毎日。イライラももやもやも、息苦しい感じも、ぜんぶ「作品」として世に出しちゃえばちょっとは生きやすくなるのでは、と思って、こころの中を公開してみることにした。 弱いまま生きるために。弱い自分も肯定するために。 ちょっとした共感や気づきがあるかも、ないかも。あえて人に見せることはない、小さな思いや感情を言語化して

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          弱いまま生きる日記(2024年1月)

          (モニター募集!)人生の大切な瞬間を、ことばで残しませんか?

          新聞記者を経て、フリーのライターとして活動している者です。 今日、ふと「ライフイベント・ライティング」なるものを思いつきまして、この仕事を一緒に育ててくれる方がいないかな、と思って記事を書いています。 人生には、かけがえのない大切な瞬間が数多くあります。 例えば、結婚や出産に関すること。惹かれあった二人が将来をともにしようと決めた日のことや、わが子を初めて抱いた瞬間など、ずっと胸に抱きしめておきたい記憶があると思います。 忘れたくないその一瞬一瞬を、プロのライターによる文

          (モニター募集!)人生の大切な瞬間を、ことばで残しませんか?

          黒い雨の現場へ!初のフィールドワークを実施しました@湯来町

          広島に移住し、原爆投下後に降った「黒い雨」の取材を続けています。 今回、初めてのご依頼がありました。 その名も「黒い雨」フィールドワーク。 雨が降った現場を歩き、当事者から証言を聞く内容です。 簡単そうに聞こえますが、これが意外と大変です。 というのも、私が取材をしている黒い雨被爆者は、爆心地……つまり、原爆ドームがある付近から直線距離で8km以上離れています。遠い方だと30km、40kmにもなります。 上の図で、実線の小さな方の卵形が、かつて国が黒い雨の援護対象区

          黒い雨の現場へ!初のフィールドワークを実施しました@湯来町

          生きてくために、石を積む 瀬戸内の島に暮らす平さんの棚田

          瀬戸内海に浮かぶ祝島を訪れてきました。 山口県上関町にあるこの島には300人ほどが暮らし、対岸の島への原発建設計画に反対をし続けてきた場所でもあります。 柳井港を出て、約1時間。室津半島の南端をぐるりとまわる航路は、紅葉した山とおだやかな海の青が映えて、とてもきれいでした。 今回の旅の目的は、ある棚田を訪れることでした。 今は2人の児童が通うという小学校の裏手から山に入り、4kmくらい歩くとGoogle Mapでは「平さんの石積棚田」と表示されている場所にたどり着きます。

          生きてくために、石を積む 瀬戸内の島に暮らす平さんの棚田

          「死んだほうがいい」考え直した休職期間

          新聞社を辞めてフリーランスとして独立してから、もうすぐ1年になります。 去年の今ごろは何をしていたかというと、休職期間の真っ只中でした。 会社を辞めるまでの経緯はこれまで講演でも原稿でもほとんど打ち明けてこなかったのですが、実は退職するまでに3カ月間、休職させてもらっていました。有休消化の類ではなくて、心身の不調によるものです。 最近、全国紙の記者として働く友人から「もう体が持たないかも」というSOSに近い相談を受けて、自分自身の体験を一度ちゃんとまとめたくなりました。

          「死んだほうがいい」考え直した休職期間

          【随時更新】講演会の予定

          今後予定されている、一般参加可能な講演会/シンポジウムの予定をまとめています。 「小山の話を聞いてみたい」という方や「〇〇について話してみたい」という方は、こちらへお越しください。 ご依頼はこちらまで。 ※ 現在ボランティアでの講演は承っておりません。 2024年1月 28日(日)13:30~16:00 @ オンライン 申し込みフォーム:https://forms.gle/w8L7y2bGaBSdWmu56 27日(土)午後 @ 和歌山市 (詳細お待ちください)

          【随時更新】講演会の予定

          (取材記録)被爆者代表から要望を聞く会 2023年8月6日 被爆二世・三世/在朝被爆者/黒い雨

          毎年8月6日の原爆の日には、「被爆者代表から要望を聞く会」が開かれています。1年に1度、被爆者7団体の代表者と首相をはじめとする政府関係者がこの場で面会します。 「要望を聞く会」は政府側の考えを聞くことができる重要な機会で、新たな援護施策が発表されることもあります。 ただ、原爆の日は記事も飽和状態で、トピックがない限り「取材しっぱなし」になっていることがもったいなく、気になっていました。 (実際、黒い雨の本を書く時に地元紙含めテキストで残されているものがなくて本当に困った)

          (取材記録)被爆者代表から要望を聞く会 2023年8月6日 被爆二世・三世/在朝被爆者/黒い雨

          あの日飲んだ黒い雨の「におい」

          米軍による原爆投下後、広島に降った「黒い雨」の取材を続けてきました。 インタビューや体験記の読み込みを通して、200近い証言を見聞きしてきたのではないかと思います。 「土にしみ込まず、ぽろぽろと転がっていった」 「赤いトマトに黒い筋がべったりと残っていた」 「川まで黒く染まり、死んだ魚がたくさん浮いていた」 その雨の異様さを物語る証言はどれも生々しく、真実味を感じさせます。体験した者でなければわからないディテールがあると思うのです。 これまで多くの証言に触れてきましたが

          あの日飲んだ黒い雨の「におい」

          (読書記録)生きる意欲の喪失と闘う――『原爆体験 六七四四人・死と生の証言』

          大学時代の友人に、「戦争や原爆に関して、普段どういう本を読んでいるのか知りたい」と聞かれた。 確かに、こうした問題に対して「何か学びたい」という気持ちがあっても、膨大な資料を前に立ち尽くしてしまう感がある。実際私もそうだった(今もそう)。 ただ、「資料が膨大」というのは、戦後75年以上にわたって蓄積されてきたものがある、ということでもある。戦争被害については今も明らかになっていないことがあるし、解決していない問題もたくさん残されている。現在につながる問題を知る手がかりとして

          (読書記録)生きる意欲の喪失と闘う――『原爆体験 六七四四人・死と生の証言』

          退職のご報告

          いつもお支え頂いている皆さまに、ご報告がございます。 今年いっぱいで、6年間お世話になった毎日新聞社を退社することになりました。 新卒で入社して以降、本当に沢山のことを学ばせて頂きました。 この間、「毎日新聞 記者」としてご縁を頂いたみなさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。 これまで多くの記事を書くことができたのは、みなさんのご指導、お力添えがあったためでした。 改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。 今後は、フリーランスで書くことを続けていきます。 そ

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