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2. 最初の仲間集め。面白くて素直でいい奴という仲間基準。

瀬戸内サニー株式会社が起業してからの5年間の創業初期のストーリー「#瀬戸内サニーのヒストリエ」。少し大学生の時に話を戻すのですが、僕の中では大学生の時から仲間集めは始まっていました。

仲間集めは大学生時代から。

大学を卒業する前、いろんな大人に会いました。起業を具体的に考えていたわけではないですが、東京で働いたあと、香川に帰ってきて何かを仕掛ける時に絶対に仲間になってほしいと思っていた2人がいました。一人は地元のローカル鉄道グループの経営者の方、もう一人は地元のデザイナーの方です。

一人目の地元のローカル鉄道グループの社長の方は、その会社が運営するキャラクターのTwitterアカウント経由で連絡をしたら返信をくださりお会いすることができました。月一くらいのペースでオフィスに遊びにいって、1時間ほど会話をするのが楽しくて仕方ありませんでした。

香川県にこんな面白い人がいるんだというのが印象でした。あと、起業家支援をしていることは僕の友人の会社に出資したことがきっかけで、大学卒業後に知りました。1話でも書いたように、起業後に社外取締役として一番最初の仲間になって頂き、今では重要な意思決定の場面で心強いサポートを頂いています。

そして、もう一人は、ローカル鉄道会社の社長に紹介いただいた地元のデザイナーの方。香川県のことが大好きな方で、香川県はどういう地域で、どういうデザインがあって、どういう人がいてっていうのを色々と教えてもらいました。そのデザイナーの方のクリエイティブは、ダントツすぎて衝撃を受けました。なので、同じように起業するときは絶対に会社のデザインをお願いしようと思っていました。

あと、香川に帰ってきて起業してからも、最初はさみしくて、アポなしで行ってたりしたらデザイナーの方も呆れていました。ただ、経営や会社のミッションビジョンを練って世の中に出していくのにはデザイナーの力が必要だと思ってて、その後もやや迷惑がられながらも通い続けたら、そのデザイナーの方も諦めて自由に出入りさせてもらえるようになりました(笑)

起業直後ってある意味みんな様子見。あいつ本当にやれるのかなと。一方、そのデザイナーの方は、最初っから「サニーの会社はあーだこーだ。YouTubeはあーだこーだ。」と意見を言ってくれるすごく有難い存在でした。

コーポレートアイコンもできていなかったので「簡易でもいいので、まず名刺が欲しいので作ってください!」とお願いしました。そしたらこの黄色の名刺が上がってきました。弊社のコーポレートカラーやアイコンの方向性が決まったのも、この名刺からでした。めちゃくちゃ嬉しかったです。

仲間づくりには時間をかける

ここから自分の中で、「仲間を見つけてから、その後も関わってもらうまで時間をかける」ということを意識するようになりました。最初に出会ってからすぐに何かを一緒にするんじゃなくて、時間を少しずつ発酵させることが大切。そっちの方が、お互いに出会ってから何をやりたい人なのかを時間をかけて理解できるから、ギャップが生まれないんです。

逆に、「このプロジェクトを一緒にやろう」とか「動画編集をお願いしてもいいですか?」と具体的なプロジェクトや業務からすぐに仲間になってもらうことをお願いすると、うまくいかないことが多いです。弊社2年目あたりに「動画編集者」を探してたときも、「この人癖あるんだよなあ」という人がいた時に、大体その違和感は業務をお願いしたときに当たってしまうことがありました。

そして性格的に自分と合わない人をチームに入れると、モチベーションが下がります。それなら自分と性格が会う人の方が仕事のしやすさだったり、一緒にいるときの居心地も良い。居心地というのはイエスマンという話ではなく、自分とは違う考えを持ちながらも相手へのリスペクトを忘れない面白いことが好きで素直な人のこと。

採用基準は「面白くて素直で良い奴」。すぐに具体的な業務で関わってもらうのではなく、徐々に関係性を深めていくことを大切にしています。

SNSで仲間を日本全国から募集しました。

話を戻すと、とはいえ最初は自分のSNSを使って仲間集めをするしかありませんでした。なので、2018年1月に「起業しました」という報告投稿をした次の日に、「仲間を募集します!」という投稿をしました。

ただ、正直給与なんて払えないので、「給与の代わりに香川県ツアー案内!」なんて言って、プロボノとして働いてくれる仲間を中心に募集しました。逆にそれがウケてSNSで多くの方に拡散頂きました。

また、最初はオフィス用の机や椅子など本当に何もなかったので、Amazonのウィッシュリストを作ってSNS経由で多くの方にご支援頂きました。全然知らない人から「応援します!頑張ってください」というメッセージとともに机を送って頂いたこと、ありがたくて泣いた記憶があります。

「旗を掲げ続ける」からこそ仲間は集まる

そして仲間募集をするときに意識したのは「まずは旗を掲げること」そして、それを「続けること」でした。

そのきっかけは、Soup Stock Tokyoのスマイル遠山社長でした。起業直後に友人経由でにお会いする機会をいただきました。自分の事業プレゼンをしたあとに、葡萄畑を例に「旗を掲げること」の大切さをお話を頂きました。

旗を掲げることが大切です。

例えば、「世界一の葡萄を作る」と旗を掲げる。そして周りの人たちに伝える。きっと最初は周りの人たちも半信半疑でしょう。周りの葡萄農家の人たちも最初は「そんなの出来るわけがない」と言ってきます。

しかし、その「世界一の葡萄」を志す若者が、畑で1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、そして半年と汗水を流して試行錯誤をしている姿を見ていると、周りの葡萄農家の人たちが「違う違う、葡萄っていうのはこうやって育てるんだ」ってついに見かねて教えてくれるようになるんです。

仲間を集め、次はサービス開発

仲間集めの募集SNSでも「瀬戸内のメディア王」、「地方にAbemaTVのようなインターネットテレビを作る」という言葉を掲げ、仲間を募集しました。

結果、50人ほどから連絡をいただき、大手テレビ局や新聞社などのメディア企業で働いている心強い仲間を中心に仲間が集まってくれました。そのときに出会った人たちは今でもアドバイザーやプロボノとして関わってくださっています。

さあ、仲間は集まったので、次はサービス開発でした。地方発のインターネットテレビ局の挑戦を始めました。続きます。

創業5年企画 #瀬戸内サニーのヒストリエ
1.「時代は東京じゃなくなる」 という思い込みで香川で起業。
2. 最初の仲間集め。旗を掲げ続ける。
3. 瀬戸内版AbemaTVは失敗。

創業前のストーリーはこちら👇

出航までの物語 #瀬戸内サニーのはじまりのはじまり
1.香川大学教育学部
2.ニュージーランドへ
3.タイ王国へ
4.二年休学と震災。カリフォルニア留学。
5.Twitterでの出会いとシリコンバレー
6.東京シェアハウスと長期インターン
7.「おかえり」という居場所と再脱藩
8.トライバルメディハウス
9.BuzzFeed Japan
10.会社設立準備と出航




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