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2024年6月の記事一覧
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まいにち易経_0626【泰平は傾く】平らかなるものにして陂かざるはなく、往くものにして復らざるはなし。艱しみて貞にすれば咎なし。恤うるなかれ。それ孚あり。[11䷊地天泰:九三]
九三。无平不陂。无往不復。艱貞无咎。勿恤其孚。于食有福。 九三は、平かにして陂かずということなく、往きて復らずということなし。艱貞なれば咎なし。恤うるなかれ、それ孚あり。 九三の位置は、安泰の最盛期であると同時に、危険も潜む場所。どんなに安定している状態であっても、それが永遠に続くことはない。安泰もいつかは終わる。安泰がいつまでも続くと思い込み安逸に浸っていてはいけない。 困難を乗り越えながら正しい道をしっかり守っておれば問題はない。心配せず、真心を尽くし続けることが大切
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まいにち易経_0625【損益を考えて動く】益は動きて巽い、日に進むこと彊りなし。天は施し地は生じ、益すこと方なし。およそ益の道は時と偕に行わる。[42䷩風雷益:彖伝]
益動自巽。日進无疆。天施地生。其益无方。凡益之道。與時偕行。 益は動いて巽なり、日に進むこと疆なし。天は施し地生ず、益すこと方なし。凡そ益の道、時と偕に行わる。 益の時は雷のように激しく動き、巽は風のように柔らかく従う。雷が風を呼び、風が雷を響かせるように、物事は日々成長し続ける。天は元気を与え、地は万物を生み出して絶え間なく発展する。益の道は時の流れに従って行われる。 ある企業の新人研修に招かれた老易学者が、未来のリーダーを担うポストZ世代の若者たちに向かって語る
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まいにち易経_0623【悦びは志を叶える】説びてもって貞なるに利ろし。ここをもって天に順い人に応ずるなり。[58䷹兌為澤:彖伝]
説以利貞。是以順乎天而應乎人。 説んで以て貞しきに利あり。ここを以て天に順って人に応ず。 悦んで天の道理に従って物事を進めてゆけば、部下や大衆の要望に適切に応えることができる。 ある企業の新人研修に招かれた老易学者が、未来のリーダーを担うポストZ世代の若者たちに向かって語る 「兌為澤」の卦は「兌」という字を使っていますが、これは「悦ぶ」という意味があります。また、「澤」は、水が豊かに溢れる様子を示しています。この卦は、二つの澤が重なっていることを表していて、喜びが重な
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まいにち易経_0621【学問とは】学もってこれを聚め、問もってこれを辯ち、寛もってこれに居り、仁もってこれを行う、[乾為天/文言伝:第六節九二]
君子學以聚之。問以辨之。寛以居之。仁以行之。 君子は学もってこれを聚め、問もってこれを弁え、寛をもってこれに居り、仁もってこれを行なう。 徳ある人は学びによって知識を集め、問を発することで真偽を見極め、寛容さをもって人と接し、仁愛をもって行動する。 ある企業の新人研修に招かれた老易学者が、未来のリーダーを担うポストZ世代の若者たちに向かって語る 学ぶことは知的な財産を築くことにつながります。本を読んだり、講義を受けたり、現場で実践的に学ぶことで、様々な知見を積み重ねて
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まいにち易経_0620【助けを求めて吉】馬に乗りて班如たり。婚媾を求めて往けば、吉にして利ろしからざるなし。[03䷂水雷屯:六四]
六四。乘馬班如。求婚媾。往吉。无不利。 六四は、乗馬班如《はんじょ》たり。婚媾を求む。往けば吉、利あらざるなし。 大臣(六四)が、君主(九五)を補佐するために馬で出発したものの、自分の能力不足を感じて途中で引き返す。能力不足を補うため、優秀な部下(初九)を抜擢して共に君主を支えれば全てがうまく進んで行く。 ある企業の新人研修に招かれた老易学者が、未来のリーダーを担うポストZ世代の若者たちに向かって語る 『水雷屯』六四は、大臣が君主を補佐するために馬で出発したものの、自