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まいにち易経_0524【疑心、暗鬼を生ず】睽きて孤なり。豕の塗を負うを見、鬼を一車に載す。先にはこれが弧を張り、後にはこれが弧を説く。[38䷥火澤睽:上九]
上九。睽孤。見豕負塗。載鬼一車。先張之弧。後説之弧。匪冦婚媾。往遇雨則吉。 象曰。遇雨之吉。羣疑亡也。 上九は、睽(そむ)いて孤(ひとり)なり。豕(いのこ)の塗(ひじりこ)を負おえるを見る。鬼(き)を載(の)すること一車。先にはこれが弧(ゆみ)を張り、後(のち)にはこれが弧を説(はず)す。冦(あだ)するにあらず婚媾(こんこう)せんとす。往きて雨に遇えば吉なり。象に曰く、雨に遇うの吉なるは、群疑亡(ぐんぎほろ)ぶればなり。 火沢睽は、疑いや不信感がもたらす孤立と錯覚の危険性を
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まいにち易経_0520【震えるほどの後悔~吉凶悔吝】悔吝を憂うるものは介に存し、震きて咎なきものは悔に存す。[繋辞上伝:第三章]
憂悔吝者存乎介。震无咎者存乎悔。 悔吝(かいりん)を憂(うれ)うるものは介(かい)に存(そん)し、震(うご)きて咎无(とがな)きものは悔(かい)に存(そん)す。 ある企業の新人研修に招かれた老易学者が、未来のリーダーを担うポストZ世代の若者たちに向かって語る みなさんは、間違ったことをしてしまったときに、それを反省して改善する努力をするか、反省せずにそのままの状態を続けるか、どちらを選びますか。もし反省して行動を改善する道を選べば、前向きな良い方向に進むことができます。し
まいにち易経_0518【上昇の条件】柔、時を以て升り、巽にして順、剛中にして応ず。ここを以て大いに亨る。[46䷭地風升:彖伝]
彖曰。柔以時升。巽而順。剛中而應。是以大亨。 用見大人勿恤。有慶也。南征吉。志行也。 彖に曰く、柔(じゅう)、時を以て升(のぼ)り、巽(そん)にして順(じゅん)、剛中(ごうちゅう)にして応ず。ここを以て大いに亨る。 用て大人を見る恤(うれ)うるなかれは、慶(よろこ)びあるなり。南征して吉は、志し行なわるるなり。 ある企業の新人研修に招かれた老易学者が、未来のリーダーを担うポストZ世代の若者たちに向かって語る 皆さん、こんにちは。まず、『地風升』とはどのような意味を持つのか
まいにち易経_0514【賢人に教えを乞う】翩翩として富まず、その隣と以にす。戒めずしてもって孚あり。[11䷊地天泰:六四]
六四。翩翩不富。以其鄰。不戒以孚。 象曰。翩翩不富。皆失實也。不戒以孚。中心願也。 六四は、翩翩(へんぺん)として富まず、その隣(となり)と以(とも)にす。戒めずして以て孚(まこと)あり。象に曰く、翩翩として富まず、みな実(じつ)を失すればなり。戒めずして以て孚あるは、中心願えばなり。 ある企業の新人研修に招かれた老易学者が、未来のリーダーを担うポストZ世代の若者たちに向かって語る 皆さん、こんにちは。今日は、易経六十四卦の一つである「地天泰」について、皆さんと一緒に考え
まいにち易経_0511【リーダーの役割】大有は柔尊位を得、大中にして上下これに応ずるを、大有という。[14䷍火天大有:彖伝]
彖曰。大有。柔得尊位。大中而上下應之。曰大有。其徳剛健而文明。應乎天而時行。是以元亨。 彖に曰く、大有(たいゆう)は柔尊位(じゅうそんい)を得、大中(だいちゅう)にして上下これに応ずるを、大有と曰う。その徳剛健にして文明、天に応じて時に行く、ここを以て元いに亨る。 「火天大有」に学ぶ、リーダーとしてのマインドセット 「火天大有」が説く理想のリーダーとは、自らの技や力を前面に押し出すのではない。むしろ、自分よりも優れた部下の能力を最大限に発揮させることに重きを置く。リーダー