【夢日記】両親が離婚する夢をシチュエーション別に見た
両親が離婚する夢を見たのはおそらく初めてのことだ。
それもご丁寧に、シチュエーション別、つまり、母親側に引き取られた視点、父親側に引き取られた視点、2パターンを、見た。我ながら器用だなと思う。
1度に複数の夢を見ること自体、あんまり経験がない人も多いらしいのだが、僕の場合、多いときは、3つ4つ、見ることだってある。
ただ、数が多くなればなるほど、オムニバス形式というのか、短編モノが沢山、みたいなことになるもの。
今回のように、1つの内容がディープなものを、2つ同時に見た、というのは、僕自身、なかなかに珍しい。
そして、そんな夢を見させられたら、なかなかにしんどい、とも言える。有り体に言えば、眠った気がしない、と言っても過言じゃない、のかもしれない。まぁシンプルに疲れるよね(笑)
そんな感じで、本題に入って行こう。
【母親に引き取られるバージョン】
超高級ホテルみたいな大豪邸で母と暮らしていた。
ちょっと僕の生活では見慣れない、どころか、一度も体験したことがない、みたいな出で立ちの場所だったので、普通に考えれば、母の再婚相手が大富豪、と考えれば合点が行くのだけど、夢の世界では、僕と母しか出てこなかった。
僕も母もどこに何があるのかよくわかっていない様子だった。お風呂に入ろうとしているのだが、バスタオルがどこにあるのか分からず、二人で探し回っていた。
色んな棚を開けたり閉めたりしていたら、それらしきものが見つかった。母に「これを使って」と手渡されたバスタオルらしきものは、経験したことがないぐらいフカフカの生地で、大層びっくりしたものだ。
お風呂場に移った後も、驚きの連続だった。シャワールームにバスルーム。数えきれないほど用意されていた。それも、一つ一つ、豪華な造りだった。逆に落ち着かないな、と感じるほどに。
以前までは、というか、大半の家庭がそうだと思うのだけど、現実世界の僕が住んでいるお家は、バスルームが一つしかない。こんなに数があれば、家でパーティーを催しても、全く困らなさそうだなと思いながら、僕は、シャワールームに入った。
バスルームにもシャワーはついている。ゆっくりと入浴したいならば、バスルームで湯舟につかり、リラックス気分を味わえば良いだろう。だけど、お世辞にも居心地良さを感じなかった僕は、さっさとお風呂を済ませたかったのだ。だから、シャワールームに入った。
サッと体を洗い、シャワールームを出る。どうやら母はまだお風呂の途中らしい。付け加えておくと、母も、バスルームではなく、シャワールームを利用しているらしかった。僕と同じような理由でシャワールームを選んだのかどうかは、分からないが。
お風呂場を出て、広々としたリビングルームと思われるところに移り、誰に聞かせるでもなく、ブツブツと、独り言ちた。
「この家のシステムを使いこなせる気がしないなあ・・・」
「ホテルなら非日常体験で楽しめそうなものだけど・・・」
「ココが家ですって言われると逆に落ち着かないよ・・・」
「これも結局、長く居ると、当たり前になるのかな・・・」
「リッチな気分を味わうっていうのも考え物だなあ・・・」
【父親に引き取られるバージョン】
父が働いている会社に僕が「コネ入社」みたいな感じになっているところから物語は始まった。
そんな経緯もあって、僕は、使い物にならない社員のようだった。当然の如く、他の会社員からは、あからさまに、と形容しても差し支えないレベルで、煙たがられていた。また、そんな視線を、僕は敏感に感じ取ってもいた。
とはいえ、何も出来ない、何も役に立たないことには、変わりがない。僕は、ただただ、所在無さげに、部屋の隅っこのところで、立ち尽くすことしか出来なかった。その様子を見るに、自分用のデスクなども、用意されていなかったのだろうか。
とにかく、そこには、僕の居場所がなかったのだ。
ゆえに、あまり良くないよな、と頭では思いながらも、はたから見ると、「コネで入社させてもらった父親に金魚のフンのように付いて回るヤツ」みたいな行動に、ならざるを得なかった。
父もまた、そんな周囲からの視線を知ってか知らずか、「仕事モード」と「親モード」の切り替えが難しい様子で、少々困惑気味、といった装いで、僕と接していた。
そんな父の「感情の機微」みたいなものも敏感に感じ取っていた僕は、ますます、ココに居場所はないのだな、と、絶望、というよりもむしろ、達観、といった方が近しいような心境で、父と接していた。
そんなことをボンヤリと考えていると、突然、父が口を開いた。
「よし、じゃあ、メシにしようか」
その言い方は「ちょうどお昼時だ、お腹も空いただろう」というよりも「このドンヨリとした重たい雰囲気を少しでも明るくしたい」という風だった。言い方を変えれば「しびれを切らした」と表現しても良いのかもしれない。
確かに、一緒にご飯を食べている内は、ただただ父の近くで突っ立っているだけの状態よりも、悪目立ちはしない。「家族でご飯を食べています」ということは、何らおかしくないはずだ。
いや、人によっては「ご飯を食べる時間でさえ父からくっついて離れないヤツ」というモノの見方をする人もおられるのだろうが、僕は、半ばムリヤリ、といった具合に、物事をプラスの方向に捉えて、自我を保つことに必死だったのかもしれない。
事実、そういう「思い込み」が功を奏したのか、ご飯を食べている時は、比較的、平静で居られた。特に、深く呼吸出来ている感じがして、リラックスした気持ちになれた。
これは、裏を返せば、会社の中に居る間は、四六時中、息も詰まるような心持ちになっている、ということでもある。そう思い至ると、束の間のリラックスタイムでさえも「動悸・息切れ」に襲われそうな気がしたので、僕は、もう考えないようにしよう、と決めたのだ。
とはいえ、もう考えないようにしよう、と自らに言い聞かせれば、本当に考えなくなる、というほど、人間は単純な生き物ではない、むしろ逆だ。考えないようにしようとすればするほど、脳裏にこびりついて離れないものだ。
僕は、父とご飯を食べながら、その瞬間は「上司・部下」の関係としての会話ではなく「親・子」の関係としての会話に花を咲かせながらも、頭の中では、全く別のことを考え、思い煩っていた。
「こんな状態でこれからやっていけるのだろうか・・・」
「環境に慣れる前にどうにかなってしまうんじゃ・・・」
「いや、単に、慣れの問題、で片づけて良いのか・・・」
「父が定年退職でもした日にはどうなるのだろう・・・」
で。
僕は「夢日記」というマガジンを作成して、定期的に記事をアップしようと画策するするぐらいには、夢を見る頻度が高いと自覚している。
だけど、普段は、夢を見たとしても、いわゆる「夢占い」と呼ばれるものを見たりしない。
それよりも「この夢は自分に何を教えてくれているのかな?」などといったことに考えを巡らすことが多い。言わば「夢解釈」みたいなものだ。
しかし、今回は、ちょっと勝手が違った。さしもの僕も気になった。一言でいえば、ショッキングな夢の内容だったから。
なんか、たかが夢、ではあるけれど、家族に雑談ネタとして話すのも忍びない、みたいな、そんな感じ。
「夢は話すと正夢にならない」などと聞いたことがあるので、むしろネタにした方が良いのかな、と思いはすれど、聞かされる側としては、あんまり良い気分じゃないだろう、とも、思いつつ。
そんなことをアレコレ考えていると、僕のモヤモヤがピークに達したのか、それとも、何かしらのアンサーが欲しかったのか、助け舟を求めるように「離婚の夢 意味」と、Google検索に打ち込んでいた。
それで目についたのがこの記事。
記事には色々なことが書かれていたのだけど、目次の項目を見る限り
(4)仲の良い親が離婚する夢は「両親への深い愛情」
これに該当するんじゃないかなと思ったので、内容をチェックするために、その項目をタップした。
以下、そこに書かれていた内容を引用する。
「・・・(黙読)」
「・・・(内容を理解)」
「・・・逆夢やないかい!」
「・・・家庭運の上昇も暗示と来た!」
「メッチャ良い夢やんけ!やったぜ!」
Fin. 〜優しい世界エンド〜
【P.S.】
「夢占いの類いは見ない」と書きましたが、高校〜大学ぐらいの時分は、割と見てた方だと思います。「夢解釈」は、そこから培われたものを活かしている面も、多分にありますので。
その経験則から一つ言えるのは、「嫌な夢を見たなあ・・・」と思いながら、おそるおそる検索を掛けたら、今回のように、逆夢だから吉夢ですよ、と、励ましの言葉が出てくることも、案外と多い。
元来「裏読み・深読み」の悪癖がある僕は「夢を見た時点で落ち込んでる人をさらに足蹴にするような内容を書くのも憚られるしな・・・」などと邪推していたものだが、ココは素直に、良い意味で鵜呑みにしてしまった方が、精神衛生上、良いんじゃないかと思われる。
なので今回も鵜呑みすることにしよう。「我が家は実は仮面夫婦なのかも・・・」などと思っても仕方がない。
ていうか、ウチの家庭がそうであるならば「夫婦円満・家庭円満」という言葉を、僕は信じられなくなってしまうよ。
また、もう一人の僕が「距離が近過ぎるからこそ見えないモノ、気付けないコトもあるぞ」などと問い掛けて来たが、こんなものはガン無視だ。
「裏読み・深読み」の悪癖をこじらせてしまうと「悪い意味で思考が現実化する」ということにもなりかねない。事実、僕はそんな失敗体験を、何度かやっている。(と、後で振り返ると感じる)
“知らぬが仏”
僕にはこの精神が足りていないところがある。「起きてしまってからでは手遅れだ」ではなく「起きてもいないことをアレコレ思い巡らすのは時間の無駄だ」と考えた方が上手く行くことも、往々にしてあるものだ。
そんなことを考えるキッカケを与えてくれる、まぁ、良い夢か悪い夢かで言えば、良い夢、だったと思います。
※「P.S.」と言ってからもなげぇな!
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