ぜんぶ自分でやろうとすることは、自立ではなく孤立
アンガーマネジメントなんて言葉が流行り始めてから久しいといえる今日ですが、どうお過ごしでしょうかね。
僕もバイト先で、死ぬほど眠たくなる謎のスライド動画を見せられたりしてるんですが、ハラスメント対策と同時進行で推進されてるのかね?
SDGs?なんかのゲーム??
それなりに興味のあるテーマのはずなのにお国様が社会全体に馴染ませようとするテーマはどうも退屈に感じてしまうのは僕がアホだからだろうか???
そんなことを考えながら図書館を徘徊しながらなんとなく手にとったのがなんと認知症のマンガ。
これがなかなかいい本で、例えば『認知症患者あるある』らしい、自分でしまった財布の場所がわからなくなって「お金を盗られた〜!」ってブチギレる話で、「いや、ここにしまったでしょ」と事実をただ突き付けても納得できず、「お前が盗ったんだろが!!!」と、かなりの理不尽をこうむるらしんだけど、こんなこと身内に言われ続けたらさすがに凹むか、自分のアンガーがマネジメントできなくなる地獄未来が想像できるよな。
そこに謎の心理学の先生が現れ、マンガっぽく認知症患者の脳に何が起きてるのか、それによって起こる思考プロセスとはなんなのかを説明してくれる。
ざっくりいうと、認知症になると短期記憶が弱るので、財布をしまった事を秒で忘れ、それが自分のせいだということすら認識できず、そのズレを補完するために『盗まれたエピソード』を作り出すんだって。
そしてこれ実は健康な人も普通にやっていて、普通にスマホどこに置いたか忘れるし、置いていたボールペンがなくなったら近くの人に「ボールペン知らん?」って聞くのは普通だけど、聞いてる時点で『その人が借りたエピソード』を作り出していると言える。実は床に転がり落ちただけなのに。
それが認知症だとちょっとクセありに発現するってことだね。
そしてなぜブチギレてしまうかといえば、認知症には孤独感がつきものだから。
脳機能が弱るとそもそも人と心を通わせるのが難しくなるので、そこから生じる孤立への不安や恐怖から来る自己防衛手段としてのブチギレなのだとか。
孤立から来るお金への執着もあわせて出来上がる『認知症あるある』ってことだね。
このエピソードで思い当たる所はないだろうか?
怒りやすい人、常に怒ってる人は、心のどこかに孤立や不安、悲しみや恐怖を抱えていること。
孤立しているかどうかの事実も関係無しに、『分かってくれない』という感情が怒りをあらわにしてる時の自分の中にあったり?なかったり?
または『全部自分でやらなくちゃ』と思うときは怒りなんだかやる気なんだか判別のつかないエネルギーが体の内側からみなぎってきたり。
でもその力で結果が出ても、なんか虚しいような、「これでよかったのか?」なんて気持ちも湧いてきたり。
もしかしたら、怒りは存在証明の手段としての側面もあるのかもしれないね。
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