保邑リュウジ

脚本家。主に舞台の脚本を執筆するが、動画のシナリオや、声劇・ラジオドラマの脚本も手がけ…

保邑リュウジ

脚本家。主に舞台の脚本を執筆するが、動画のシナリオや、声劇・ラジオドラマの脚本も手がける。 エンタメ系が得意。 よく聞くのは、J-POP、ロックからデジタルサウンドまで。 尊敬する脚本家は野田秀樹。

最近の記事

鬼が笑う話

今年12月上演予定の脚本の手直しも終わり、僕は今、純真舞台さんからお願いされている、2025年上演予定の新作を考えているところだ。まだ詳しいことは何も言えないが、おそらく来年後半に上演されることになるだろう。今年の12月に第1回本公演を行ってから、第2回まで、また間が空くことになりそうだという。 だから、まだだいぶ時間があるように思えるが、実はそうでもない。あちらのスケジュールでは、来年初め頃からキャストのあたりをつけ始めたいのだという。ということは、それまでに脚本が、最低

    • 人から「盗む」

      スキルシェアサービスで受注した脚本が一段落したので、今度は、年末に予定されている純真舞台さんの脚本の手直しをしている。この脚本は、コロナ禍のさなかに書かれ、上演されることを前提にしたものなので、細かい設定の中に、コロナ時代の話が入っている。今そのままやってもいいのだが、時代感が出過ぎて、ちょっと苦しい。そんな部分も含めて、改めて全文を読み返しながら、台詞の微調整を行っているところだ。 ところで、前回のnoteに書いた、キラーコンテンツを封じて自分が書きたいもので勝負する、

      • 思いもかけない可能性

        やっとスキルシェアサイトで受注した脚本の仕事が一段落した。生成AIが盛り上がっているので、僕の仕事もいつまであるのだろうかと、戦々恐々としている。 それはさておき、このnoteの記事が、ある人の記事によってピックアップされた。そのことで、たくさんの方が紹介された記事を読んで下さっただけでなく、僕の記事を遡って読んで下さった方もいて、「いいね」の数も増えた。とても嬉しかったし、選んで下さった方に感謝している。 ところが、その方が先日記事をアップし、その中で、他人の記事を紹介

        • 作品中の言葉に触れて

          1週間のスタートは雨になった。 先週末、以前書いた「銀河鉄道の夜」をベースにしたオリジナル朗読劇の脚本が、漸く脱稿した。ベースになっている作品のイメージが強いので、そこに寄せつつ、どこまでオリジナリティを発揮できるか、という難しい作品だった。幸い、クライエントさんには喜んでいただけたみたいで、ホッとしている。今週からは、全く別の脚本に挑む。今度は、(多分)オリジナルの詩からインスパイヤされる、芝居のオリジナルストーリーをオーダーされた。これはこれでなかなか難しい。 難しい

          三つ子の魂百まで

          今日は「こどもの日」だ。子供が毎年のように減っていてニュースになっているが、当然の成りゆきである。僕も、子供は持てなかった。だから、こうして作品を生み出し続けることができているともいえる。 自分が子供の頃のことを思い出してみると、あれは小学校低学年の頃だったか、画用紙にクレヨンで絵を描いて紙芝居を作っていた。それをどこで披露するということではなかった気がするし、そもそも絵は上手い方ではなかったが、それでも続き物で、20話くらいは書いていたと思う。ストーリーはまるっきり思い出

          三つ子の魂百まで

          「銀河鉄道の夜」を今、読む

          4月も終わりが見えてきた。そんな時に、本の話でもしよう。 以前、インスタでも時々読書記録を書いていたのだが、こちらでもそれを踏襲しようと思う。 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(岩波文庫)。 もう有名すぎて、何も説明はいらないだろう。 僕にとっても、これは創作の原点となっている作品である。大学に入った年に、所属していた高校の演劇部員達が、オリジナルの脚本で文化祭と地区発表会に参加したいと言っていた。それを聞いた、僕よりずっと年上のOBの先輩が、この「銀河鉄道の夜」を下敷きにし

          「銀河鉄道の夜」を今、読む

          「保邑リュウジ」の本を出版?

          バタバタしながらも、何とかスキルシェアサイトでの脚本を1本書き終わった。すぐに、次の1本に取りかからなければならない。全く毛色が違う作品のオーダーなので、しばし頭の中を空っぽにする必要がある。 ところで、先日、ビジネス系SNSのLinkedinで知り合った方から紹介された方と、リモートでお話をしていた。僕の脚本家としてのスキルを、ビジネスで使えないか、という相談をさせていただいた。 その話の流れで、ブランディングのためには本を出版した方がいい、という話になった。電子書籍で

          「保邑リュウジ」の本を出版?

          創作とは、自分を表現することに非ず

          花見には良い1日だった。しかし、僕は花見には行っていない。 さて、前回書き損なった話を書いておこう。創作物の作者は、どれ位その創作物に想いを込めるべきか、または、どれ位あからさまに自分の主義主張を出すべきなのか、という話である。 僕が知っているある団体の舞台作品。褒める人は結構褒める。演者も、結構作品に入れ込んで作っている。僕も見たことがある。が、正直僕には無理だった。「お話が面白い」という人もいるが、僕にはそうは思えなかった。というより、そこにあるのは「物語」ではなく、

          創作とは、自分を表現することに非ず

          SNSをお引越し

          4月になった。 今日から新年度。入学式や入社式も多いだろう。かつては、例年この時期に桜が見頃を迎えていた。温暖化によって、ソメイヨシノの咲く時期が大幅に前倒しになって、それが普通に感じられるようになった。だが、僕が学生時代に入学式を迎える時期と、桜の満開の時期は殆ど重なっていたように思う。 年度替わりのこの時期は、メディアでも様々な番組・企画・連載が終了し、衣替えする。僕自身も、約2年やっていたInstagramを卒業した。正直言って、最後の方は苦痛だった。頻繁に更新しないと

          SNSをお引越し

          可哀想な人

          最初の投稿からだいぶ経ってしまった。この間、予想以上の方から「スキ」やフォローをしていただき、大変有り難く思っている。 今、僕の脚本を使った朗読劇「不思議の国のラビン」が、御茶ノ水にあるKAKADOというライブハウスで上演されている。これは、原作者がいて、それを僕が脚色したものだ。原作者と脚本家というと、つい最近、悲しい出来事があった。それを意識しないわけにはいかなかったが、それでも僕は、脚本家として最善を尽くすため、原作者の意に沿わない改訂もした(勿論、最終的にはOKをも

          はじまりにあたって

          これからnoteを始めるにあたり、まず何を書いたらいいのか、少々戸惑う。 まともな自己紹介など書けそうもない。取り敢えず、文章で人となりを知ってもらうしかない。 この前には、インスタをやっていた。ただ、いい画像がなかなか用意できず、お世辞にもフォロワーが多いとは言えなかった。元々インスタは、以前知人として付き合いのあったさる女性に勧められて始めたものだ。当時彼女は、「これからは、“ググる”より“タグる”時代」と言っていて、インスタの投稿にたくさんのハッシュタグを付けて投稿

          はじまりにあたって