グループ内ビジョンを決めた理由と重要性
僕が今働いている会社でつい最近あった出来事をお話します。
ちょうど4年前、僕は会社の事業開発グループの立ち上げの一人目として入社しました。
COO直下で組織の立ち上げを「りゅうさんにお任せします」と言われて、責任はあったものの最初から裁量をもって仕事をさせていただきました。
僕自身ミッション・ビジョンを意識して、最初の1年ぐらいは1人で事業を立ち上げていましたが、関わるステークホルダーも増えてきて、徐々にメンバーを採用し始めました。
その後しばらくは3~4人の組織で活動していました。まだまだ口頭ベースでコミュニケーションを取りながら進めていくことで統率がとれていて、会社の方針や自分の立ち上げたグループの目的や方向性からずれることはありませんでした。
さらにそこから昨年あたりから立ち上げてきた事業が軌道に乗り始めて、0→1をしていくことより今ある事業を1→10にするフェーズにさしかかり、一気に人を採用し始めていきました。
10人、20人と人数が増えてチームやユニットの数も増やしていき、グループ全体で今は30人を超える組織になっていきました。
組織が大きくなることによる課題
ただ求められるフェーズが変わったことで、採用する人もより専門的なスキルを持った方や考え方も多種多様な人が入社するようになってきました。
その辺りから、単純にコミュニケーションだけでは統率が図れなくなってきていました。
現場メンバーにいけばいくほど、自分のKPI、KGIの達成に目が向いていき、組織しての大きな方向性や目的が見えなくなってきていることに危機感を覚えていました。
となりの島でやっていることは何も知らない。興味が無い。という状態になっていて、やっているビジネスは同じなのにもはやグループである意味さえなくなりかけていました。
メンバーによっては働くモチベーションまで失われていました。
ビジョンを設定することの重要性
このままではグループの事業がスケールできなくなる危機感を覚え、グループでのビジョンの設定について僕は提言しました。
グループ内のリーダー陣とビジョンを決める上で今までの組織内で取り組んできたこと、現状の課題、これからどういう組織でありたいかを2時間
半かけて会議室で真剣に、時には笑いながら議論していきました。
正直各チームごとにかなり考え方や方針も違っている状況だったのに、議論の中でも根本の部分で共通認識があったり、同じような思いを持って仕事をしていたことがわかってきました。
考え方自体は違えど、向かう方向性は同じ。
ただ今まで具体的に言葉として方向性を明確に定義できておらず、微妙なズレがありました。
議論の結果、最終的に1つのメッセージが決まりビジョンが完成したのです。
僕はビジョン策定の瞬間、感動していました。いろんな意見や考えがあるのに、たった1つのメッセージにまとめることができたことや、あれだけバラバラになっていたグループがビジョンを決めることで1つにまとまるんだと。
一気に団結力が増しました。みんなの仕事に対するモチベーションも変化していきました。
ビジョンの持つ力の強さを知った瞬間でした。
会社全体で必要とされるものだと思いましたが、部署やグループ単位でも組織が大きくなればなるほど、同じ思想や目的を共有するためにも必要だと強く感じました。
ビジョンは個人においても大事。いろんな情報が飛び交う中で、自分の軸がぶれないように求める方向に向かうための指標を持つことが、これからの時代で働いていくのに大切だと考えます。
もしビジョンがなかったり、決まていない組織や個人は一度考えてみるのはいかがでしょうか。もしかしたらあなたやあなたの組織にとって、細かいイシューを解決するよりも大切なことかもしれません。
ウェビナー申し込み受付中
僕は会社員xライフキャリアメンターの複業家として現在活動しています。
7月25日、28日、29日でライフキャリア構築のウェビナーを実施しています。ここでビジョンの設計の大切さと方法についてお話していきます。
こちらのnoteの内容に少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひご参加いただけると幸いです。
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