山田亮

「家事ジャーナリスト」「スーパー主夫」として、家事や子育てをしながら、講演や執筆活動し…

山田亮

「家事ジャーナリスト」「スーパー主夫」として、家事や子育てをしながら、講演や執筆活動しています。普段はノンビリ主夫生活してます。現在、吉岡里帆さんがパーソナリティーのFM「UR Lifestyle College」に月イチで出演中。

最近の記事

家事ズレもまた楽し

毎日新聞2021年9月22日夕刊一面の記事。24日の今日、目にしました。 にしゃんたさんには、直接会ったことはないのですが、同世代で、しかも講演講師もしていて、いろんな機会にすれ違っています。にしゃんたさんの翌年に僕が、同じイベントの講師に呼ばれたり、その逆だったり。 にしゃんたさんへの取材記事の後半に「違いを認め、違いを楽しんで、そして力に変える」とありました。家庭でさえ、ズレの解消が難しいのに、もっと大きな規模の社会ではもっと難しい!とみるか?建前が優先される社会では

    • 家事を楽にしたい!それは人類の歩み

      9月15日のNHK「あさイチ」は「毎日をちょっぴりラクに“やめる”家事」だったようです。 「modelpress」のこのページで知りました。 -- 番組では視聴者から届いたFAXを紹介するのが恒例で、この日もさまざまなやめ家事エピソードを読み上げたが、その中で鈴木アナは「こんなご意見もいただきました」とやめ家事に否定的な70代女性のFAXを紹介。 「どうしてそんなに楽することばかり考えるのでしょう。それを見ている子供たちは、将来どんな子供に育つのでしょうか。子供は親の一生

      • 家事の現状把握ツール(職場でも使える?!)

        「家事シェア」という言葉が一般的になってきた昨今、家族みんなで家事をする方が良いというのは、僕も講演などでもそう伝えています。 ですが、何ごとにもメリットとデメリットがあります。 そこで、今回は、一人で家事をすることと、家族みんなで家事をすることを、決定権の有無という軸を加えた二軸で分析します。 つまり、 一人家事で決定権なし(奴隷家事) 一人家事で決定権あり(独裁家事) 全員家事で決定権なし(義務家事) 全員家事で決意見あり(民主家事) という4パターンです。 一

        • ”長く”一緒に暮らせる人の基準

          一人暮らし経験の有無が、一緒に暮らし始めた後の家事共同につながるかどうか?については前に触れたけど(この記事)、今回は、どんな人となら”長く”(←ここ重要)一緒に暮らせるか?という基準の話。 僕はタイトル画像のとおり、ポジティブ共有できる人よりも、ネガティブなことや感情を共有できる人を選ぶと、いいと思います。 ポジティブ共有 デートはたいてい、 キレイな場所へ行って、 楽しいこと経験して、 美味しいものを食べて、 オモシロイ話を聞いて、 ウレシイ気持ちになって、 「

        家事ズレもまた楽し

          一人暮らしの経験者は、同居後に家事をするか?

          同居後(日本の場合、たいていこれは結婚後と同義になってますが)その人が家事をするかどうか?がテーマです。「同居後」としたのは、結婚しても離れて暮らしているカップルがいるから。それに、結婚はしてなくて同棲中であっても、家事シェアは大事な要素ですから。 暮らし始めてみないと、本当に家事をするかどうか?は、わからないのが実情です。「家事?やるよ」と言いながら口ばっかりで何にもやらない人もいるし、家事なんてやりそうもなかった人がやるようになったり。こればかりは本当に始めてみないとわ

          一人暮らしの経験者は、同居後に家事をするか?

          好きを仕事にしたつもりだったけど…でも結果オーライ

          キャリア形成の話。 「家事が好きだから、家事の仕事をしているのですか?」 と聞かれたら、 「すみません…」 と答えるしかないのが、今の僕です。 「好きを仕事にする」は一つの目標であったり、 憧れであったりするのかもしれません。 僕も、大学を卒業するまでは 「好きなことを仕事にできればイイなぁ~」 と思っていましたが、今は 好きだけじゃ どうにもならないのが仕事ってモンだ! 中途半端な「好きかな?」程度なら いっそ好きとか嫌いとか、関係ない仕事の方が良い! と、思

          好きを仕事にしたつもりだったけど…でも結果オーライ

          家事ゼロもありです

          僕は、仕事として、 「男性も家事やりましょう!」 と講演してますが、 その反面、 家族の誰も家事をしないという、 家事ゼロも選択肢としてアリ! だと思っています。 着たものは全部クリーニングに出す。 クリーニングに出せないものは買ってすませる。 あるいは洗わずに着続ける。 全食事を外食ですませる。 家政婦さんに好みを伝えて作ってもらう。 掃除は掃除ロボットか家政婦さんにお願いする。 こんな家事ゼロ生活もありだ。 実際、ホテル暮らしになると、 だいたい似たような感じだ

          家事ゼロもありです

          立つ姿勢

          家事に向き合う姿勢も大切ですが、 家事している時の姿勢も大切です。 メイッパイ家事するにも、楽に家事してスルーするにしても、身体が元気であるのが第一。家事が元気を奪うものになってはいけない!と思っています。楽しく暮らすためにも、良い姿勢を保つ必要最小限の筋力は維持したいですね。 僕はどんなに気を付けていても、気がつけば反り腰になっています。反り腰でバランスを取るために、膝が常に反張膝(後ろに引っ込む感じ)に近い状態です。腰はもとより、膝や股関節にも負担がかかり続けています

          立つ姿勢

          家事の効率を上げる方法

          今日からでも、すぐに家事の効率を上げる方法があります。 それは、 テレビを切ることです。 「この時間のこの番組」と決めて、集中して観ているテレビは問題ではありません。 ダメなのは、時計代わりにズッとONになっているテレビ。 とくに一人暮らしの人。 寂しさを紛らわせるためなのもあるでしょう、 気持ちはわかります。 でも、家事の効率は間違いなく落ちます。 そして、とくに 「なんとなく」「習慣で…」 という人が問題なのです。 「帰ったらまずテレビをONしてる」という人、

          家事の効率を上げる方法

          男のプライド

          「男のプライドにかけても家事なんてできるか!」と言う人がいます。 ですが、「男のプライド」などという、誰か他人が作った「男のプライド」にしがみついて、プライドを語るような人にプライドはないと思います。せめて、「男のプライド」を言う前に、「私のプライド」「僕のプライド」と言って欲しいです。 さらに言うと、「プライドを掛けて」やらないのが、何かと思えば…家事。 家族が病気で寝込んでいても、やらないのが男のプライド? 忙しくて手が足りない!という時でも、やらないのが男の沽券?

          男のプライド

          なにが幸いするかはわからない

          ちょっと小さな規模の講演会で、たまに 「どうやったら先生みたいに、講師になれますか?」 という質問を受けます。 今回は、いつもと違った、キャリア形成の話をします。 僕は、そもそも、講演講師がそれだけで一本立ちできる仕事だと知りませんでした。 はじめての講演は、2001年9月、札幌市内の労働組合の勉強会でした。2001年8月に娘が生まれたのですが、その前から、「主夫」として新聞やテレビの取材を受けたりしていたので、それを見たり読んだりされた講演の講師選び担当さんが声を掛け

          なにが幸いするかはわからない

          家電は家事時短にならない?

          昨日、載せた「昔の家事を体験する」の最後の方に、 時代は変わってるんだから、家事も変わっていく…というような話を載せました。 時代は変わるの代表といえば、家庭電化製品の普及があります。 「家電が普及して、家事時間は短縮された」という表現は、一般的に使われている表現です。 ところが、実際は、一番上の画像のとおりです。 1986年から2003年の17年間の家電普及率と 1986年から2001年の15年間の女性の家事時間です。 全自動洗濯機の普及率は、33.9%から(82.

          家電は家事時短にならない?

          昔の家事を体験する

          築90年以上の古民家を借りています。今日はそこの掃除をしました。 今のようなアルミサッシではないので、掃き出し窓からホコリを掃き出せるという、文字通りの掃き出し窓。 アルミサッシの窓枠でこれをしようとすると、ゴミがレールに引っ掛かります。 ゴミを外に掃き出して大丈夫?と思いますが、この家が建った頃のゴミは、綿繊維や絹繊維、木くずや紙くず、化学添加物がほとんどない食べ物のカスなど、天然素材ばかり。 掃き出した庭で、自然に返ったり、鳥や虫の餌になったのです。循環する社会だ

          昔の家事を体験する

          昔の掃除に思いをはせる

          昔の掃除に思いをはせる

          家事は楽しい生活のための手段

          どんなに手を加えない料理を食卓に並べても、家族みんなが「これでイイよ」「今日は仕方ないね」と納得して、笑顔の団らんがあるのなら、それでイイんです。 少々、家が散らかっていても、「みんなが来てくれて楽しかったね!」「明日片付ければイイッか!」と家族が仲良く暮らしているのなら、それでイイんです。 家事を頑張ったら明るい家庭になる! 料理の手を抜かないから食卓の会話がはずむ! という法則はありません。 家事を頑張ってるのにケンカばっかり、丁寧に料理してるのに家族は残してばかり

          家事は楽しい生活のための手段

          家事でなく、自事でいい!

          仕事がら、いろんな家事の相談を受けます。その問題をみていくと、いくつかの問題は、ある一つの発想の切り替えを実現すると解決しそうな気がします。 それは、 家事でなく、自事でいい! ということ。 家の事と書いて家事、自分の事と書いて自事。一人一人が自分の事を自分ですれば、家事問題のかなりの部分は解決に向かうはず。「家族の分もやらないと」と家事にするから、解決の難しい問題になる。 一人一人が自事して、 一人一人が食べていけるだけ稼いでいれば、 それほど家事が大きな問題になるこ

          家事でなく、自事でいい!