加藤遼也/ Ryoya Kato

love.fútbol Japan代表。世界各地で子どもたちのコミュニティ型のサッカー…

加藤遼也/ Ryoya Kato

love.fútbol Japan代表。世界各地で子どもたちのコミュニティ型のサッカーグラウンドづくりをしています。 noteでは「サッカーと社会活動」について投稿しています。 1983年愛知県瀬戸市生まれ。逗子在住。写真 /くまの木彫り。

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    love.fútbolは、子どもたちの環境を変えるため、これまでに世界11か国に44個のサッカーグラウンドをつくってきました。各プロジェクトを振り返り、エピソードをまとめました。

最近の記事

新年の挨拶と震災に寄せて

(このnoteは、1月4日にlove.futbol Japanより発信した記事です) こんにちは。love.futbol Japan代表加藤です。 みなさん2023年はありがとうございました! 今年も宜しくお願いいたします。 今年は元旦から心が落ち着かない日々を過ごしている人もいるかと思います。 親族や仲間が被災した方もいるかもしれません。 被災に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 多くの命が守られること、被災された方たちがどうか少しでも安心できる環境が取り戻せる

    • 「微力ながら」

      (4月6日) 今日、地元では小学校と中学校が新学期を迎えました。 みんなおめでとう! 新しい場所で、新しい仲間たちと、新しい経験楽しみだね。 そんな日にひとつ嬉しいお知らせを。 新しい選手が「1% FOOTBALL CLUB」に参画することになりました。 選手の仲間が増えることはとても心強く、純粋に嬉しいです。 選手たちは「微力ながらできることを」というニュアンスで謙遜されることが多いですが、私たちからするとそうではないことを伝えたい。 「サッカーをしたくてもできない

      • 未来に連綿と続く勇気の種

        (3月19日) 3月も半ばになりましたね。私たちの地元でも卒業を悲しんだり、進学に向けてちょっと背伸びしたりワクワクしてる子どもたちの声が聞こえています。 4月からの新学期に向けて、ラブフットボールジャパンの「子どもサッカー新学期応援事業」では、3月末に奨励金と用具を届けられるように準備しています。 この時期になると、これまでの活動で家族からいただいた話を思い出します。 私たちの活動分野では、中長期の成果が強く求められてしまう節もありますが(もちろんそれはそれで大事だ

        • 高校卒業おめでとう

          (3月5日) 高校卒業おめでとう!! 初めて会ったのはいつだったか調べてみたら、2年半前だったね。 ケイマン選手と始めたPodcastにゲストとして参加してくれ、外国ルーツの子どもたちが抱える課題について知るべきことを私たちに教えてくれたね。課題の深刻さに言葉がうまく出てこない場面でも、あなたの人柄に励まされたことを覚えています。 あの1時間で私たちはあなたが好きになりました。 サッカー上手くなるために、「コーラやめた。でもファンタ飲んでる」と言うあなたが最高です。あなた

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          サッカーは子どもの居場所。

          このnoteは、クラウドファンディング開始にあたりSNSで投稿した内容を再編集したものです。クラウドファンディングは残り7日となりました。稚拙な文章ですみませんが、noteを読み、感じることがありましたら、ご支援に力を貸していただけると幸いです。 *** 先月夜に知らない番号から電話があり、出てみると去年から国内活動で応援している中学生のお母さんでした。 突然の電話に恐縮されながらも、「実は」と切り出された話の内容は、 「お陰様でこの2年間子どもが無事にサッカーを続けられ

          サッカーは子どもの居場所。

          160人以上の「サッカーしたい」という声。 今、子どもの情熱を応援しませんか。

          日々、私たちのもとに「サッカーをしたい」という声が届いている。 送り主は、今、サッカーをしたくても諦めている、続けることに困っている日本の小学生~大学生の子どもたち。 その人数は、この3週間で160人を超えた(現在212人。2/14時点)。 日本で、経済的な貧困や社会格差でサッカーをしたくてもできない子どもたちを対象に、奨励金給付、用具寄贈、プロサッカー選手とのサッカー交流をおこなう「子どもサッカー新学期応援事業」。 募集から3週間で、申請者は33都道府県から160人を超

          160人以上の「サッカーしたい」という声。 今、子どもの情熱を応援しませんか。

          サッカー界の「1%寄付」で守り継ぎたい資質

          これまであらゆるシーンで「日本サッカーを盛り上げよう」とか それに類似する言葉を聞いたことがあると思う。 残念ながら大半の場合、その想像される世界観に、 貧困や社会的に弱い立場にある子どもたちは含まれていない。 でも悲観はほどほどでいい。 仲間の輪が広がり、流れが変わり始めている。 サッカー選手が年棒等の 1% を、 サッカーコミュニティが何か収益の 1% を寄付し、 活動する「1% FOOTBALL CLUB」。 このプラットホームが

          サッカー界の「1%寄付」で守り継ぎたい資質

          4周年。この仕事は私の憧れそのもの。

          今日1月12日、love.futbol Japanは「設立4周年」を迎えました。 無事に4周年を迎えることができましたのは、これまでご支援・応援いただいてきた皆さんのおかげです。 いつもありがとうございます。 さあ5期目。 できなかったことができるようになる時の、子どもたちのはじけた笑顔。 それを見守る大人たちの表情は誇らしく、心はあたたかい。 この仕事は、そんな様子を特等席で眺められる幸福がある。 何よりも、この世界で働く仲間たちへの尊敬と憧れは尽きない。 私も彼らのよ

          4周年。この仕事は私の憧れそのもの。

          御礼 | 「祈り」を込めて、サッカーの場をつくっていきます

          このnoteは、サポーターの方々に向けて書きました。 先月の5月、新型コロナの影響でそれぞれの人が大変な時期にも関わらず、love.fútbol のサポーターになってくださる方が増えました。 本当に有難うございます。 サポーターの方たちから、こうしたメッセージを頂きました。 微力ではございますが、寄付金をお送りさせていただきます。 コロナウイルスの影響でライフスタイルが強制的に変わりつつある中で、コミュニティ型のスポーツグラウンドづくりは一層必要になると思います。世界中

          御礼 | 「祈り」を込めて、サッカーの場をつくっていきます

          006 Xejuyu, Guatemala/ 2010

          006 Xejuyu, Guatemala/ 2010 ー子どもたちの声を聞くー *** 2010年、グアテマラで6個目のサッカーグラウンドが完成した。Xejuyuはスペイン語でもなかなか見ない文字面だけど、「セフユ」と呼ぶ。首都のグアテマラ・シティから西に60Kmくらい、車で1時間くらいのところにある。オープニングセレモニーの動画を見ると、「俺はメッシ!」、「俺は世界一のゴールキーパー!」、「僕はカカ!」なんて喜んでる子どもたちがいて、思わずこっちも顔がほころんでしまう

          006 Xejuyu, Guatemala/ 2010

          005 Canguacha, Guatemala/ 2009 ーHappines only real when sharedー

          005 Canguacha, Guatemala/ 2009 ーHappines only real when sharedー *** love.fútbol Japanのミーティングでは、最初に今の気持ちや心境を共有するチェックインをしている。先週のミーティングで、高校生インターンのゆきから「やることないから、床みがきばかりしてる」と聞き、みんなで笑ってしまった。めちゃくちゃ床がきれいになってるらしい。アルゼンチンで家に閉じ込められている一馬は「もうヤバい、ヤバい」とか

          005 Canguacha, Guatemala/ 2009 ーHappines only real when sharedー

          004 Tuitzaj, Guatemala/ 2009

          004 Tuitzaj, Guatemala/ 2009 ー山の上の、教会の隣にあるグラウンドー *** これを書いている4月15日、朝起きてスマホを見ると海外から2件メッセージが届いていた。1つは、フィリピンの現地パートナーからで、先週COVID19について心配するメールを送ったものに対する返事だった。状況は深刻のようで、食べ物が一切なくなってしまった子どもたちに食料を届ける緊急支援をしており、「Things are very crazy here」と書かれていた。もう

          004 Tuitzaj, Guatemala/ 2009

          003 Santiago Atitlán, Guatemala/ 2007

          003 Santiago Atitlán, Guatemala/ 2007 ー現地のことは、現地に答えがあるー *** ちょっと「Santiago Atitlán」を画像検索してほしい。 美しい湖と神秘的な山々に目も心も奪われる。さらに下の方にスクロールしていくと、カラフルな布生地の写真が出てくる。民族衣装というか、今もまだ日常的に着ている服装の素材だったりする。私は大学時代にスペイン語を専攻していて、中南米の政治や経済、文化などマニアックなことを勉強していたせいか、こう

          003 Santiago Atitlán, Guatemala/ 2007

          002 Las Canoas Altas, Guatemala/ 2007

          002 Las Canoas Altas, Guatemala/ 2007 ー現地の人に目を向けるー *** 初めてのプロジェクトから3か月後にグアテマラのLas Canoas Altasという町で新しいグラウンドが完成した。Las Canoas Altasという地名は当時も今もあまり耳にすることはなく、私自身も実際に訪れたことはないためプロジェクトの様子は二次情報でしか知らない。でも、有名な語り草があって、グラウンドができたことでU-14女子チームが初めて州大会を優勝し

          002 Las Canoas Altas, Guatemala/ 2007

          001 Villa Nueva, Guatemala

          001 Villa Nueva, Guatemala/ 2007 ー始まりの場所ー *** グアテマラは、love.fútbolにとって始まりの場所である。 中でもlove.fútbolが初めてグラウンドをつくった町がこのVilla Nueva。町名を和訳すると「新しい村」なんて洒落が効いてるから、新しい一歩をふみ出したlove.fútbolとの縁を今更ながらに感じてしまう。それから13年経った今でも、グラウンドはそこにあり、地域の人たちの手によって更衣室ができて、照明が

          001 Villa Nueva, Guatemala

          4月6日にドログバが進める白い紙:『社会とサッカー』05

          今日、4月6日は国連が定めた国際デーの1つ「開発と平和のためのスポーツ国際デー(英語:International Day for Sport and Development and Peace)」です。 残念ながら日本語の名前からは何かを祝う日なのか、何かを啓発する日なのかイメージしづらいですが、端的に言うと、「スポーツを活用して世界の開発(発展)と平和の実現を進めていきましょう!」という啓発の日です。 実は去年も同じネタを書きました。去年はインド・ムンバイでまさにグラウン

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