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サッカー界の「1%寄付」で守り継ぎたい資質

加藤遼也/ Ryoya Kato

これまであらゆるシーンで「日本サッカーを盛り上げよう」とか
それに類似する言葉を聞いたことがあると思う。
残念ながら大半の場合、その想像される世界観に、
貧困や社会的に弱い立場にある子どもたちは含まれていない。

でも悲観はほどほどでいい。
仲間の輪が広がり、流れが変わり始めている。

©︎VEGALTA SENDAI/ ©︎avispa fukuoka/ ©︎EHIME FC/ ©︎KAWASAKI FRONTALE/ ©︎N.G.E./©︎KSPO
©︎CEREZO OSAKA / ©︎OITA F.C./ ©︎KASHIWA REYSOL  

サッカー選手が年棒等の 1% を、
サッカーコミュニティが何か収益の 1% を寄付し、
活動する「1% FOOTBALL CLUB」。

このプラットホームが目指すのは、特別なことではない。
ただ、これまでその役割を担う者は少なかった。
サッカーをしたくても諦めている子どもたちに目を向け寄り添うこと。
子どもが貧困や社会格差に関わらず、
サッカーを楽しめる環境を整えることである。

富樫敬真選手(ベガルタ仙台)はこうメッセージを寄せてくれた。
「ここまでサッカーと共に人生を歩んできました。
昼休みに放課後に仲間と蹴り合う。
クラブに通い練習をして、
土日は親に見守られて試合をする。
新しいスパイクやボールを買ってもらえた時の幸せ。
試合に負けた時の辛さ。勝った時の気持ちよさ。
サッカーを嫌いになったり、愛するようになったり。
素晴らしい仲間も沢山できました。
これらが当たり前じゃなかったと知った今、
サッカーを愛そうとする子どもを少しでも守る事ができたらと思いました。
サッカーを愛せた沢山の人達と協力し合えば、
想像を超える可能性がそこにあると僕は信じています」

サッカーへの想い。
サッカーが好きな子どもたちへの愛情。
他の協力選手たちにも共通する動機である。
大人と子どもという世代は、
損得ではなく愛情でつながる。

行動としての 1% は手軽さがある。
けれども、その質量に似合わず、人を動かすエネルギーがある。

「 私たちにできることは小さいけれど 、
それが誰か次の人の行動に繋がっていく」

西南学院大学サッカー部員が話してくれたこの言葉に感動する。
これまで個々の内側で育ってきたサッカーへの愛情は、
個という殻を破ったとき、未来に撒かれる種となる。
それは、子どもたちにとって大切なサッカーを、
途切れることなく、今日から明日へ、世代から世代へつないでいく。


2021年1月に開始した「1% FOOTBALL CLUB」は、
この1年間でサッカー選手14人、サッカーコミュニティ12組が参画し、
仲間の輪が広がっています。

そのおかげで2021年には、
26都道府県の子どもたち109人(のべ人数203人)を
応援することができました。
加えて、今年2倍規模の活動が可能になりました。


私たちは「1% FOOTBALL CLUB」のコンセプトを、
「サッカー愛を、次世代につなぐ」としています。
その理由は、「1% FOOTBALL CLUB」を
50年先でも自然体として続いている、
サッカー界の財産にするためです。
残念ながら、貧困や格差は容易にはなくなりません。
だから、続いていく支援の仕組みが必要です。
時代時代の現役選手とコミュニティたちが
その時々に困っている子どもたちを応援する。
同じ時代に生きる複数のサッカー世代をつなぐものは何か。
時間とともに疲弊する力みはなくして、
新しい世代へ循環し続けるにはどうしたらいいか。
それを可能とする要素が「サッカー愛」です。

2022年の目標があります。
毎月選手1人、コミュニティ1組の仲間が増え、
年間で新たに選手12人、コミュニティ12組の仲間の輪が広がること。
ひとりでは難しいことも、
協力することでより大きな力となり、
より大きな成果を出すことができます。
その為に、私たちは丁寧に、力を尽くします。

いよいよ来週、1月17日(月)から
2022年度の国内活動を開始します。
ひとりでも多くの子どもがサッカーを諦めずに、
楽しみ続けられるよう取組んでいきます。

選手として、コミュニティとして、
サッカーが好きな子どもたちに何かしたいと思っていましたら、
あなたも「1% FOOTBALL CLUB」への参画しませんか?

詳細および問い合わせは 下記リンクをご確認ください。


個人の月額サポーターも募集しています。
現在、30都道府県に240人以上の仲間がいます。
月額500円の寄付から参加いただけます。



(上記は、2021年7月に発行したlove.fútbol Japan団体リーフレットから一部内容を編集して掲載しています)

Vamos.

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加藤遼也/ Ryoya Kato
love.fútbol Japan代表。世界各地で子どもたちのコミュニティ型のサッカーグラウンドづくりをしています。 noteでは「サッカーと社会活動」について投稿しています。 1983年愛知県瀬戸市生まれ。逗子在住。写真 /くまの木彫り。