なぜオリンピック後の景気は悪くなるのか調べてみた
こんばんは。りょうへいです。
巷ではよく、東京オリンピックが終わると、景気が悪くなると言われていますよね。でも、実際のところそれが何でかなんて気にも止めたことがなかった私。
なんとなくそうなんだろうなぁ位に考えていたのですが、よくよく考えると景気が悪くなることって自分たちの生活にも直結する結構大きな問題なんですよね。
ということで、日本経済のことをほぼ知らない私が、日本経済のことをほぼ知らない人たちのために、「オリンピック後の景気が悪くなる理由」について調べてみました。
この記事はあくまでも、「経済はほとんど分かりません」という私が、経済はほとんど分かりませんという人に向けて書いているので、調べた上で超ザックリ書いています。
差し迫っている私たち自身の問題ですので、是非興味を持たれた方は最後まで読んでみて下さいね^ ^
1.五輪開催は好景気の前借り
オリンピックを開催するとき、国や開催都市は、全世界が注目するオリンピックを成功させるために、スタジアムの建設や、各種インフラの整備、開催運用資金に巨額の投資を行います。
それに伴って国からの事業も増え、民間にお金が流れ、雇用が促進されていきます。
民間にお金が流れるということは、同時に消費も活発になるので、オリンピック前の景気は好転する場合が多いのです。
しかし、その巨額の投資はあくまでもオリンピックのためなので、オリンピックが終わると各種事業は終了します。
国としても開催都市としても予算は限られており、無限に投資をし続けることは出来ません。
そのため、オリンピック前に多くの予算を割いていた分、オリンピック終了後は財布の紐を閉めていかなくてはいけなくなるのです。
1964年の東京オリンピックの時も、オリンピック前は、オリンピック景気と呼ばれるGDP成長率10%に迫る大躍進を日本は続けていたのですが、翌65年は約5%と、大幅にGDP成長率を下げています。(今の私たちからすれば、それでも凄い成長率だと感じますが)
このような歴史の経験からも、「オリンピック開催は好景気の前借り」だと、多くの人が感じているんですね。
2.集団心理が働く
次に、集団心理が働くという点です。なんのこっちゃ?という方のためにかいつまんでお話しすると、「東京オリンピックのあとは景気が悪くなりそうだよ!だからなるべくお金使わないようにしようぜ!」という人が増えることです。
消費が抑制されることで当然ながら景気は後退をします。
オリンピックは、4年に一度の祭典。つまりお祭りなのです。
GWやお正月の大型連休が終わったあとって、使いすぎたお金を節約するように、消費は冷え込みますよね。実は、これも集団心理の働きなのです。
このようなことが国レベルで起きると言われているので、このことからも東京オリンピック後の景気は後退すると言われています。
3.世界の景気との連動
オリンピック終了と同じタイミングで、世界の景気は冷え込むのではないか?という見方もあります。特にアメリカ、中国。
世界を牽引するこの二カ国は、現在、比較的景気が良いと言われています。
しかし、両国民がこの勢いで消費できるパワーは、限界に達しつつあるんじゃないかと言われているんですね。
で、両国の景気、特にアメリカの景気に日本の景気は連動しやすいのです。
リーマンショックが起きたことで日本の景気も悪くなったことは記憶に新しいですよね。
このように、オリンピック以外の要因もあって、景気は後退するのではと言われているようです。
4.そうでもないんじゃない説
ここまで不安を煽り続けているのもなんなので、そうでもないんじゃない説もあることをご紹介させて頂きます。
そうでもないんじゃない説の人たちの意見はこうです。
1964年に開催された東京オリンピックの時は、インフラもろくに整備されていなかったし、日本が先進国とは言えなかった。今は先進国で、そこまでインフラや設備に巨額を投じていないし、現に直近の先進国のオリンピック開催国はそこまで景気悪くなっていないどころか、むしろよくなっているよ!
データを見てみると、確かに先進国の景気はそこまで落ち込んでいないし、落ち込んでいるとしても、それは、リーマンショックなど他の要因によるところが大きいのでは?とも言われているんですね。
こうやってみると、景気が後退する要因も、景気が後退しない要因も、一つではなく、複数の事柄が重なり合っていることがわかるので、実際にどうなるかは蓋を開けてみないとわかりませんね。
最後に
とは言え、私たちの消費が冷え込めば、オリンピックの有無に関係なく景気は冷え込んでいきます。
未来の日本のためにも、必要以上に溜め込むよりも、価値があると思えるものを判断し、そこにお金を投じられるようにしていきたいですね。
経済のことはほぼ分からない私ですが、私なりに勉強をして要因について調べてみました。少しでも読んでくださった方のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!