自責と他責
自責と他責。
自責をしている人は何がいけなかったのか、自分の視点で考えられる人で、成長スピードが速い。なんでも人のせいにしてしまう他責ははっきり言ってダサいし、そんな真似はあまりしたくない。
他責が多い人は成長しないって言うけど、果たしてそうなんだろうか?
昔の話を少しだけ。
僕は人のせいにするのが嫌いな学生だった。何もかも自分のせいにして、他人のせいには決してしない学生。どんな失敗も原因を考えて、自分がどうすれば良かったのか考える学生だった。
アルバイトをしていた頃の話。
自分がいる時間はみんな仕事を教えてくれると言って、一緒に働いてくれることが多かった。でも「他の人は仕事を教えてくれない」という愚痴をよく聞くようになった。
自分がどれだけ頑張っても、周りの行動は全然変わらない。でも自分がいる時は、いろんな人に仕事を教えていたりしたから、なぜか頼りにされることが多くなって、それが嬉しくてつい張り切ったりしていた。
いろんな人の愚痴を聞いているうちに、「じゃあどうすれば他の人も仕事を教えてくれるようになるのかな?」と自分ではどうにもならないことを自責で考えていた。
人は人を変えることをできないのに、僕はその人たちを変えることに躍起になっていた。でも何を言っても、どれだけ行動で示しても、その人たちは一向に変わらず不満が募るばかり。
自分がなんとかしなきゃ。今のお店を変えるのは自分しかいない。自分がしっかりしていないから、ダメなんだと考えるようになった。
お店の環境が変わらないから、自分ではどうにもできないことだった。
最初は自責で良かったんだよ。でも徐々に辛くなってきて、最終的にどうなったかというと精神が折れてしまった。
何事もバランスが大事なのに、全部自分のせいにして、ただ自分を追い込むばかり。世の中には自分ではどうしようもないこともある。
何かのせいにしなければ心が壊れてしまうなら、そんな時は誰かのせいにしてしまえば良い。それで心が救われるなら、そのほうがきっと良い。
自身を追い込むストイックな面も必要だけど、自身を休めてあげる優しさも時には必要だ。
自責と他責。どちらかに偏るのではなく、うまくバランスを取れている人が安定的な心で生活していけるんじゃないかな。
自責で心を追い詰める必要はなくて、辛い時は何かのせいにしてしまっても良いんだよ。辛くなったら誰かに吐き出して、楽になっても良いからね。
おしまい
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