働く理由は人それぞれ

社会に出て、もう8年が経つ。失敗もあれば、成長したと思える瞬間が多々あって、働くことへの意義を見出せているような気もする。これまでに営業や、事務、執筆、編集などさまざまな仕事に携わってきた。そのなかでも向き不向きがちゃんとあって、それに気づけたのはいいことなんだと思う。

これからもいろんなことに挑戦したいと思いはするものの、もうすぐ30歳になるのだから、ふらふらするのではなく、しっかり軸を固めたいと思っている。

「たかが8年で社会の何がわかるんだい？」

そんな声が心の中から聞こえる場合があるけれど、ひとつ確かなことは自分にはこれがあるという武器を身につけたいってことだ。

とはいえ、仕事は1人でできないものだ。仕事を発注してくれるクライアントさん、一緒に仕事をしているパートナーさんたちなど、周りの人の支えがあってこそ、仕事が仕事として成り立っている。仕事をする上で、大切にしたいことは、どんな人と働くかで、どんな役に立っているかだ。

仕事は、社会の役に立たないものから順に淘汰される。承認欲求を満たしたいわけではないけれど、この過酷なサバイバルを生き残るために、社会の役に立つことをどんどんやっていきたい。そして、一緒に仕事をする人に関しては、いい塩梅の居心地の良さと、このままじゃダメだと思える居心地の悪さを気づかせてくれる人と一緒に働きたい。

つまりワクワクかつ成長できる環境で、ずっと働いていたいってこと。わがままなのかもしれないけれど、仕事を楽しいと思える自分のままで一生いたい。いまも文章でワクワクしながら働けてはいるのだけれど、停滞していると感じているため、そろそろ確固たる武器を身につけるために、働く必要があるのだ。

なんて偉そうなことを語ってはいるけれど、自分の中に明確な答えがまだないから少し焦っている。焦っても何も変わらないという事実も知っているけれど、感情が体を超えた瞬間に、焦りが出てきて、あたふたしてしまうから困惑している。

働く理由は人それぞれ。成長するため、誰かを守るため、社会を変えるためなど、いろんな価値観がある。そこに良し悪しはない。大切なのは自分が自身の働き方に納得しているかどうかである。僕の場合は、大切な人や自分がきちんと笑って暮らせるための働き方を、今後も模索していたい。