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これで、いいのだ

日々の暮らしの中で、今日は頑張れそうだと思える日と、今日は無理だと思ってしまう日がある。後者が頭に浮かんでしまったときは、もう何をやっても意味がない。頑張れそうなときは頑張るし、無理なときは「今日は無理だから明日の自分に託す」と明日の自分に期待してもいいんだと思う。

「ずっと頑張らなくちゃ」って思っている人も多いけれど、人生はマラソンみたいなものだから、無理なときは思い切って休むことも立派な務めだ。無理をして体を壊してしまったら元も子もないし、それに伴う迷惑の方が大きい。ってこれ全部昔の自分の話なんだけどね。でも、過労で倒れたことは、頑張り方を見直すいい機会になった。

頑張りすぎないためには、落とし所と自身の限界を知っておく必要がある。自身の定義が曖昧なまま頑張っても、パフォーマンスが落ちる可能性があるし、限界まで頑張ったとしても、「あれ?何やってんだろう?」と虚しさに襲われる可能性がある。結果が出れば救われるんだろうけれど、年々体力は落ち続けるし、自身の限界も少しずつ小さくなっていく。だからこそ自分と会話しながら自身の定義を確立する必要がある。

自分を大切にできなきゃ、後悔ばかりが残ってしまう。でも、自分を大切にするって、簡単に思えて実はすごく難しい。「ほとんどの人が自分を大切にするってなに?」って悩んだことがあるんじゃないかな。言葉の額面通り受け取れば、自分本位でいいのかもしれないけれど、生きていくためには他者と関わる必要があって、自分本位が必ずしも自分を大切にするには繋がらない。何事もバランスが重要で、自分の意思を主張しつつ、他者もちゃんと大切にするが自分を大切にするに繋がるんだと思う。

自分と他者を大切にするバランスをうまく取れずに、誰もが人間関係につまづく。そして、「ああでもない、こうでもない」と言いながら、他人と適切な距離を取ろうと努力している。それでも失敗する日は必ずやってくるから「人間関係、まじでむずい」と悩んでしまう。でも、人間は失敗する生き物である。そこから何も学ばなきゃ無意味だけれど、次に活かすことができればそれでいいんじゃないかな。肩の力を抜いて楽にいこうよ。

あと「苦しさは見せびらかすものではない」ってよく言うけれど、助けてくれる人がいるのであれば、苦しさをさらけ出してもいいんじゃないかな。誰かに頼られて、嬉しいと感じる人は案外多い。僕自身が人に頼るのが苦手だから、「お前が言うな」って話なんだけど。ってこの話は長くなりそうなので、あえて割愛する。

人間なんて誰もが他人に迷惑を掛けながら生きているし、1人では生きられない。困ったときはお互い様だし、助けた人から何かも返ってこなかったとしても、別の形で何かが返ってくるから、困っている人がいたらどんどん手を差し伸べたらいいと思う。

仕事も人間関係もバガボンの父のように「これで、いいのだ」と割り切ることも必要なのかもしれない。それは自分を守るためであり、他者を守るための防衛手段だ。自分の落とし所をきちんと把握し、自分や他者にとって、居心地のいい居場所を確立したい。自分を大切にしつつ、他者も大切にすることがいい人生を形作っていくんじゃないかな。知らんけど。


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