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チョコレートの思惑

たまに、じぶんに負けそうになってしまうときがある。

そんなじぶんに嫌気が差してしまうから、普段通り生きようと、普段通りの時間に起きて、普段と同じものを食べて、コーヒーを淹れて、日光を浴びる。

ところが、今日はPCを開けても、仕事をする気になれないのだ。もちろん、やる気がないわけではない。やる気は十分にある。なにが、原因なのかがわからない。

原因さえ分かれば、すぐに仕事に取り掛かれるのに。原因不明の問題を解決するのは難しくて困ってしまう。

仕方なく、冷蔵庫の中からチョコレートを取り出す。昨夜にセブンイレブンで、買ったチョコレート。買いに行ったときに、チョコレートを食べたかったわけではない。

家にチョコレートがあれば、きっと食べたくなる瞬間がやってくるだろうと思って、購入に至った。

冷蔵庫を開けた瞬間も、チョコレートを食べたい欲求はない。でも、何かを口に入れれば、変化があるかもしれないと思って、冷蔵庫の中にあるチョコレートに手を伸ばしてみた。

朝ごはんを食べて空腹を満たしていたため、すぐに食べる気にはなれない。机の上に置かれたチョコレートは置物と化していた。

その間もPCへ向かう。しかし、仕事を進めようとしても、仕事へのやる気が芽生えてこない。原因不明のやる気のなさに苛立ちを隠せず、なにかに当たりたくなってしまう。

とはいえ、ものに当たるほどの幼稚さは持ち合わせておらず、悶々とする感情をどこにもぶつけられずにいた。そんなときに、机の上に置物と化していたチョコレートに手を伸ばす。

チョコレートを食べて、なぜかやる気が出た。完全にチョコレートに心を鷲掴みにされたのだ。チョコレートがじぶんの抱えていた問題をあっという間に解決してしまった。

チョコレートの持つ魔力に取り憑かれ、チョコレートの偉大さをとくと感じてしまったのだ。でも、糖分が足りなかったのかもしれない。

じぶんの問題を解決してくれたのだから、小さな問題なんてもはやどうでもいい。

じぶんが買ったチョコレートが、ぼくを救ったのは事実だ。未来の自分に向けて、チョコレートを購入したじぶんを褒めてあげたくなった。

問題が解決したため、再度PCへと向かう。先ほどのやる気のなさが、まるで嘘かのようにさくさくと仕事が進む。

今日も、1日お疲れ様でした。

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