皆無

何者かになろうとしては、何者にもなれないことに気付いて何かやろうとしては何にもできないことに気づく。

人は「1人じゃ生きていけないよ」って、そんなことを言われたところで、その言葉の意味も正直なところよくわかんなかった。

「失敗したところで死ぬわけじゃないよ」なんて、言葉を言われても、失敗は恥ずかしいし、リスクなく生きていきたいというのが本音。

だから行動するのに時間が掛かってしまう。そして、うじうじしている自分を見て、たまに自分にイラついたりなんかしているんだ。

何もしないということは、つまんねえ人生になるかもしれない。でも何かやらなきゃなと考えるだけ考えて結局何にもしないからまた振り出しに戻る。

ロックバンドのライブを見た。観客を魅了し、虜にし、あの人たちは紛れもなく、ステージの上に立つ側の人たちだった。

ただの観客側だった僕は、多分誰のことも魅了できない。だって何もなし得ていないんだから。

僕は観覧席でただ立ち尽くすだけのただの傍観者。あんな風に誰かを魅了できる素敵な人間になりたいと、心の底から強く思った。

人は1人じゃ生きていくことができない。誰かに支えられ、助け合い、僕らは生きているって、ようやく1人じゃ何にもできないってことに気づいた。

1人じゃ何もできないけど、ステージに立つロックバンドに影響を受けて、また明日から頑張ろかっなってなんだかやる気になっていた、

でも今日やらなかったら多分何にも変わらない。

そしてまた明日からも通常運転だろうからまた振り出しに戻る。