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マンガでわかるHCI: 今週のコンピュータサイエンス研究 140字での論文解説 まとめ 8/3-8/9
このnoteでは、最新のコンピュータサイエンスの研究を140字でゆるく解説しつつ、気になる論文にはこういう研究もあるよと2-3個似てる研究を紹介しています。
分野の中の人も外の人も、実務で忙しい人もそうでない人も、小学生も大学生も、「なるほど、最先端ではこんなことがおきてるんだな。ふむふむ」と感じてもらえたらと思います。
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今週は、こんなツイートが研究者界隈でバズっていました。研究を聞くときはこんな感じでぜひポジティブに行きましょう(元ネタはこちら)
研究発表でもボディービル大会の掛け声みたいな褒め言葉の応酬を採用するべきでは?「方式キレてるよ!」「ナイスゲイン!」「証明仕上がってるよ!」「ラマヌジャン降りてるよ!」「脳にシャノン住んでんのかい!」
— 西尾 理志 (@_240_) August 6, 2019
(↑ ACT-Iで一緒だった西尾さん。笑いのセンスがさすがです笑)
ピタゴラ装置シミュレータ
#SIGGRAPH2019 ピタゴラ装置を作るためのツール。シミュレーションはBulletなど物理エンジンでできるわけだがデザインの最適化をしてくれるところが味噌。イベントの条件付き確率分布から全体の成功確率が一番高くなるようなレイアウトに最適化してくれる #140字での論文解説https://t.co/oxfKUe5L7u pic.twitter.com/H42X7RO1kg
— マンガでわかるHCI(ゆるい解説で論文紹介) (@HCI_Comics) August 6, 2019
似てる論文・プロジェクト
- キネティックアートのシミュレーション
- 勝手に倒れるドミノロボット - エスパードミノ
ロボットキャラクターをアニメーション
#SIGGRAPH2019 ディズニーのロボットキャラクターにアニメーションをつける論文。点と線のロボットを動かすと重みでたわんだり振動したりするのでそれを相殺するよう動かすのが肝(倒立振子的な感じ)。材料の振動パラメータは事前に取るがそれ以外は計算 #140字での論文解説https://t.co/zk2EqHLx7H pic.twitter.com/1sYyUOgcfw
— マンガでわかるHCI(ゆるい解説で論文紹介) (@HCI_Comics) August 8, 2019
似てる論文
- [SIGGRAPH Asis 2018] ワイヤーをコンピュテーショナルに曲げてキャラクターアニメーション - Bend-it
[SIGGRAPH 2014] リンク機構を使ってキャラクターアニメーション
360度ホログラフィック透明円筒ディスプレイ
#SIGGRAPH #EmTech ソニーの360度ホログラフィック円筒ディスプレイ。これは像が真ん中に浮いてるように見えるが、実際には円筒の筒が2Dの透明なスクリーン。その筒にレーザーの波長だけ選択的に拡散させるフィルムを貼ることで高コントラストを実現してるhttps://t.co/Ith1y8C6Yi#140字での論文解説 pic.twitter.com/WrVS23V5u4
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 5, 2019
ちなみに、こういう立体ディスプレイの基本的な仕組みは、360度少しずつ違う像を写して右目と左目で入る像を変えることで立体的に見せてる感じ。別の方法として動くミラーをスクリーンとして立体視させるのにこういうのもあります。https://t.co/j0M5EykmHb#140字での論文解説 pic.twitter.com/MJpdajTxc7
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 5, 2019
似てる論文
- [SIGGRAPH 2010 ETech] Sonyの360度円筒立体ディスプレイ - Ray Modeler
- [SIGGRAPH 2007] 鏡を中心で回して360度立体ディスプレイ
店頭広告用の透明箱型ARディスプレイ
#SIGGRAPH #EmTech 透明ディスプレイを使ったARデバイス。ディスプレイ広告として使ったり、広告を作ったり。
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 5, 2019
ただ、作ったのがAdobeという。笑
実は社内で中の人から聞いて、知ってはいたんだけど、まさかAdobeもこんなハードを作る時代になるとは。笑https://t.co/VYiSD3OFsd#140字での論文解説 pic.twitter.com/9WZQ7BBfV9
似てる論文
- [CHI 2014] 透明ディスプレイで物体に合わせて3Dモデリング - MixFab
ドローン・グラフィティ
#SIGGRAPH #ETech ドローンを使ったグラフィティ(壁のラクガキアート)。アイデア自体は既視感あるけど複数でやっているところが新規性とのこと。SVGを入力として衝突を考慮しつつ複数のタスクに分けて塗る。スプレーチューブもないのでデプロイしやすい #140字での論文解説https://t.co/N4thOC0z5b pic.twitter.com/3pLETL3D1k
— マンガでわかるHCI(ゆるい解説で論文紹介) (@HCI_Comics) August 7, 2019
似てる論文・プロジェクト
- MITのCarlo Rattiグループによるドローンお絵かき - UFO (Urban Flying Opera)
- Wikitopiaのアイデアコンペでの同様のコンセプト
- 壁へのお絵かきロボ - Scribit
高精細画像をピンポイントに視線に合わせるARグラス
#SIGGRAPH2019 HololensなどARグラスは視野角の狭さが問題なので「視線の先だけ高精細な画像にし、あとはlow-resで対処」という論文。高精細画像はOLEDをモーターで動かしハーフミラー越しにピンポイントで視線の先に写す。てかNVIDIAもARグラス作るのか?#140字での論文解説https://t.co/hx7DomdPzR pic.twitter.com/YDXBYgMG72
— マンガでわかるHCI(ゆるい解説で論文紹介) (@HCI_Comics) August 7, 2019
似てる論文
- [AH 2018] 透過型のミラーデバイスで広視野なシースルー型ディスプレイ
- [CHI 2018] 周りの画像をGANで生成して周辺視野を拡大 - ExtVision
シリコン性の伸縮可能形な状測定センサー
#SIGGRAPH2019 導電性のシリコン素材を使った伸縮可能なセンサー。緑色の手袋のと若干被っている(てか同じグループ)。レーザーカットした導電性レイヤをアレイ上に重ねて歪みを取りMocapで取ったデータで学習して推定。こういうセンサ+学習系の増えそう #140字での論文解説https://t.co/0MLUC7sS2p pic.twitter.com/D6u7KyGqDE
— マンガでわかるHCI(ゆるい解説で論文紹介) (@HCI_Comics) August 8, 2019
似てる論文
- [SIGGRAPH 2019] 似た仕組みでジェスチャーを取れる手袋を作る
- [CHI 2019] レーザーカッターで作れて体に貼り付けられるセンサーおよび回路設計 - ElectroDermis
竹組みドーム式の3次元自動展開構造
#SIGGRAPH2019 平面から、竹組みドームのような3次元形状に変わるDeployableな構造の提案(X-Shellsという名)とそのシミュレータ。普通のグリッド上の組み方と違い、平面と3次元形状が2つの定常状態になるようデザインされるため、自然と3次元に変化するhttps://t.co/ucwrjJtkMC#140字での論文解説 pic.twitter.com/J8rOTr3pUw
— マンガでわかるHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) (@HCI_Comics) August 5, 2019
似てる論文
- [SIGGRAPH 2018] 自動展開構造を三角形の平面パターンを制約とて空気の膨張で作る - Programmable Auxetics
ちなみに、メールでも配信してます。Gmailだと、あとで情報の検索がラクなので、こういうストック的なものは、メルマガのがあっている気がします。というか、自分が欲しかったので作りました。(個人的には研究紹介系のメル配信を結構購読していて、日本のだとpiqcyさんの機械学習系のメルマガがかなりおすすめ。もちろん無料です。)
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中の人は、アメリカでコンピュータサイエンスの研究をしています。
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