見出し画像

世界のkindergarten188

2021/04/04
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週は世界の幼稚園を散歩。
本日紹介するのは、フランスにある幼稚園(KINDERGARTEN,)です。

画像1

今回ご紹介します幼稚園は奥行き感を視覚情報に落とし込んでデザインされています。
どういうことかと言いますと、視線の先のそのまた先を意識させるようなデザインを空間から目に飛び込んでくるようにデザインされています。
これは、園舎内だけに留まらず園舎を外から見た時も同じように見えるデザインとしています。

画像3

この視線の先のさらに先まで目に飛び込んでくるようにしている事でどんなことが生まれるでしょうか。
目の錯覚で、視線が矢印の先のようにどんどんと細く小さく感じることを目で捉えることができるようになります。
そして興味を持ち、視線の先まで足を運ぶとどうでしょう。
分かりますよね。
目で捉えた情報とその場所に立って見た情報のギャップが生じます。
そのギャップがまた、こどもにとっては楽しい出来事になります。
遠い、近いを繰り返していくことで、目に入ってくる情報が大きくなったり小さくなったりします。
そして、触るという触覚機能を生かしてモノの大きさを自分の身体で体験体感することになります。
そうすることで、また自分の身体と比較することでできるようになるので、より不思議な発想になります。
自分の身体で比較すると大きさが変わらなかったりするのに、距離によって大きさが異なることで個性からいろんな可能性へと遊びへと変換してその体験した気づきを面白い発想へと変えていきます。

画像2

そして、ここの幼稚園では天井を高くとっています。
高く取ることで、この奥行き感もより強調されていますよね。

なぜ、こんな空間にしているのでしょうか。
それは、こどもは刺激を受ける度にいろんな遊びへと行動として起こしてくれます。
なので、どんな体験ができるのか。
世界を開く。という意味でも建物という空間からその可能性を広げる役割を担っている。
ということを理解して建築し、デザインされています。
とても素晴らしいことですよね。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/959414/the-two-gooses-day-care-centre-wra-wild-rabbits-architecture-plus-ithaques?ad_source=search&ad_medium=search_result_projects


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?