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世界のkindergarten77

2020/09/14
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、フランスにある幼稚園(kindergarten)です。

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木造と石の組み合わせで、光と音についてこどもの環境にどのように工夫するか考えられた幼稚園です。
光とは、太陽光のことですよね。
なので、光の取り入れ方、光の演出の仕方でこどもの感性に訴えるように
工夫されています。
部屋の窓から取り入れる光と中庭から入る光の2つがあります。
中庭といっても教室に対して設けている光の通り道という内容で小さい空間です。
でも、そこには、こどもたちが遊べる空間となっており、樹木も植えられています。
なので、部屋で感じる光と建物に囲まれた光の当たり方を学べるようになっています。
そして、樹木と触れ合える空間ともなっているので、樹木に触れて学べるよう工夫もされています。

そして、いしを使った内部空間にすることで音響の性能まで考えられた空間を構成しています。
内部空間に石の壁を使用すると音ってどうなるでしょうか。
イメージできましたでしょうか。
そうです。
反射、反響するようになりますよね。
なので、この石を使って音響性能を高めていることを体験できるようになります。
日頃の環境で石と音について触れる事ができるようにしているわけですよね。

しかし、石と音の問題はすごく繊細です。
なぜなら、反響するからです。
これを調整する必要があることも大きな課題です。
問題を解消するにもたくさんの工夫がありますよね。
壁という面は2面だけにして、もう2面はガラス(園庭と中庭)。
他には、なんでしょうか。
天井の高さもそうですよね。

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このように、いいものを取り入れるために一工夫すると
素材のデメリットは解消されるようになります。

乳幼児期は、感性に素直に行動し、遊びます。
特に視覚情報の次に音に興味を持つのが、乳幼児期ですよね。
なので、視覚情報と聴覚を考えてデザインされた素晴らしい幼稚園です。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/553598/kindergarden-in-grenade-sur-l-adour-gadrat-architecture-et-associee?ad_source=search&ad_medium=search_result_all


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