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世界のkindergarten62

2020/08/30
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、オーストリアにある幼稚園(kindergarten)です。

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明るい、暗い、急峻、平坦を考えて計画された幼稚園です。
誰一人として同じ感性はいないので、出来るだけ個性を伸ばせられるように工夫に工夫を重ねて計画しています。

暗い。
明るい。
は、太陽光と影で表現しています。
急峻、平坦は内部空間のデザインと大きなおもちゃで表現しています。

暗い明るいについては、建物形から提案できるようにしていますよね。
建物の上部・屋根から影をデザインできるように、形を変えていますよね。
この形から、様々な影を日中作り出すことができます。
真っ平らの屋根、とこのように様々な屋根とでは、出来上がる影の形は大きく違いが生まれますよね。
その影の位置・形を中庭に落とし込んで計画されている為、
暗い場所と明るい場所が混在することができています。

そして、そのまま外部に出てきた形が内部では、急峻としてデザインされています。
なので、建物として外部・内部の構成がこどもの感性に訴える内容になっています。

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中庭に適した空間として、パナラマビューを味わえるように、ガラスばりとしていることも素晴らしいですよね。
内部と外部の空間を曖昧に表現できます。
それは、ガラスを使用することで外部空間を見渡すこともできる。
また、外部空間からは内部空間を見渡すようになっています。
これが、こどもの感性にどのようにつながるのでしょうか。
こどもがこどもを、いわゆる友達を観察すことができますよね。
お外にいるこどもはいつも何かをしている。
このように、走り回るこどもをみて人の行動を言語化できるこどもの学びの場にもなりますよね。
活発なこどももいれば、静かに何かに夢中になる子もいます。
そのような十人十色のこどもがそれぞれの学びになるように計画された幼稚園なので
先生方は見守って、行動の承認をしてあげるだけで一人一人の個性が育まれていきます。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/110822/kindergarten-in-ternitz-alleswirdgut-architektur?ad_medium=widget&ad_name=category-kindergarten-article-show


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