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世界のkindergarten63

2020/08/31
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、ニュージーランドにある幼稚園(kindergarten)です。

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日常的な環境の影響を感じられるように計画された幼稚園です。
日常的に環境というと、
太陽光、風、土、水ですよね。
上記の内容をこどもたちが体験・体感できるように構造から、計画されています。
具体的には、
雨水の利用、太陽光による日影と日向の空間利用。
風については、大きな窓と小さな窓による風の通り道を作り上げ、園庭では木や草花と同じく土を感じる。といった内容です。

雨水の利用は
屋根からトイレの水として使用されるように計画されています。
そして、屋根から落ちてくる雨水も音として体感できるようになり、生活の一部として体感することができています。
素晴らしいですよね。
自然の摂理を、生活に落とし込む。
至極まっとうな考えではありますが、現代で体験できるのは稀だと思います。
太陽光についての、日向や日影は屋根の形状および屋根の高さと長さで調整することができますよね。
太陽高度がわかれば、冬の高度、夏の高度を調べておき空間にどのように影響を及ぼすかシミュレーションすることで、こどもたちが体験・体感できます。

風の通り道と換気と吸気の考えも機械で考える事ではなく、
自然の風を取り込んで、生活に取り組む事で、こどもたちは窓のあり方を体験し学ぶことになります。

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なので、今回の建物すごくスケールの大きい内容となっています。
それはどういうことでしょうか。
想像できましたか。

大きな自然を体験・体感することで
自生する動植物に囲まれて環境に対する意識を促していることになります。

自然を感じましょう。
ではなく、自然を感じる工夫をたくさん散りばめていますよね。
それも、生活の一部として体験できることで、自然の恵みを学ぶことにつながります。
誰から教わるのか。
ではなく、全ては自然が教えてくれる。
という考えです。

なので、自然から学び感じ取れるように工夫されているので
こども感性に従ってたくさんの個性を尊重されることにも繋がっています。
個性を尊重することができるので、こどもたちは興味関心でたくさんのモノ、コトに触れる機会が得られる。
そんな幼稚園です。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/334147/new-shoots-childrens-centre-collingridge-and-smith-architects?ad_medium=widget&ad_name=category-kindergarten-article-show


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