世界のkindergarten67
2020/09/04
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。
今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、スペインにある幼稚園(kindergarten)です。
広大な敷地、景観を屋外空間としてグループ化し遊び場としてのオープンな環境づくりをテーマに設計された幼稚園です。
そして、こどもたちにわかりやすい環境づくりも考えて計画されています。
こどもたちにわかりやすい。
という事は、どういう事でしょうか。
難しく考えなくて大丈夫です。
景観と広大な敷地を見渡せるビューがまず1つですよね。
そして、さらにもう1つ。
広大な土地の中に
幼稚園としてわかりやすい視覚情報にしていますよね。
その情報は、
外観ですよね。
横張の押出クラッド(材料)で色の違いを演出し、
屋根の形が特徴的ですよね。
屋根の形は、そのまま南面の採光を部屋に直接取り込められるように設計しています。
平屋ということもあり、そのまま屋外の風を取り込む役目も担っています。
屋根の形状1つで、風と光を体感できる空間構成としています。
これも、こどもたちにとってわかりやすいですよね。
天井が屋根勾配となっており、口が空いているところから、光と風を感じられるように工夫されていることで、外部からの情報と内部の情報を体感・体験することで
頭の中にイメージしやすくなっております。
全てにおいて、説明しなくてもこどもたちの目から入る情報(視覚情報)から体験して学びを深められるようにしています。
なので、わかりやすい環境構築。という事は
大人である私たちが教えて。
というよりは、こどもが素直に感じ、イメージできるようにしてあげる事ですよね。
毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。
「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」
まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。
よろしければフォローをお願いします。
また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?