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ビジコン (ビジネスプランコンテスト)に参加するメリットと問題点

こんにちは、今日はビジネスプランコンテストに参加するメリットとビジコン の問題点を書いていきたいと思います。なお学生向けのビジコン に今回は焦点を当てます。

今回の話は

・ビジネスプランコンテストって何?

・ビジネスプランコンテストに参加するメリット

・ビジネスプランコンテストの欠陥

と言った章立てで進めていきます。


その前に軽く筆者の自己紹介。大学一回生の時に大小合わせてビジコンに四つ出まして、最優秀賞が一回優秀賞が一回、全国最大規模のビジコン では優勝チームに破れて準決勝敗退と言った感じです。(この時の話はまたノート書きます。)こんだけ多くのビジコン に出てると勝ち方だったり、実際のビジネスとの解離などが見えて来るので、今回はその辺をシェアできたらな、と思います。(勝ち方についてもまた別のノートに書きます)

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・ビジネスプランコンテストって何?


ビジネスプランコンテストとは、二人〜五人ほどのチームを組み、出されたお題に対してビジネス考え、そのビジネスの優劣をつける大会のことです。

お題というのは様々ありまして、私が実際に参加したビジコンでいうと

「レッドオーシャン市場におけるブルーオシャン戦略を考えろ」と言った業界も絞らないフワッとしたお題もあれば

「若者にSDGsを広めるために〇〇(実際の企業名)ができることは何か」と言ったコンサル的なお題まであります。

基本的に参加者が事前に選考されたり、特定のスキルを持っていないと参加できないということなく参入障壁としてはかなり低いと言えます。

また上の理由でビジコン はほとんどの人がビジネス初心者であることが多いため、メンターと呼ばれるビジコン運営側からサポート役がつくことがほとんどです。

優劣はビジコン 運営が用意した審査員によって行われます。審査員は大抵はビジコンの運営に対して協賛金を払っている企業の社員であることが多く、たまに起業家だったり、VC(ベンチャーキャピタル)の人が来たりもします。


・ビジネスプランコンテストに参加するメリット


メリットは主に三つあります。

一つ目は基礎的なビジネス戦闘力が上がります。ビジネス戦闘力というとまたフワッとした言葉で申し訳ないのですが、ここでは問題発見解決力、プレゼンテーション能力、ドキュメント制作能力(パワーポイントとかワードとか)のことを差します。

問題発見解決力は全てのビジネスの大元にある力です。世の中の課題が誰のものなのか、何故課題になっているのか、ではそれをどう言った方法で解決するのか、その解決策の妥当性は?とった具合でロジカルにビジネスプランを制作していきます。ですので自然と問題発見解決能力が身に付くでしょう。この能力は就職時にはもちろん、日常の様々のところで生きてくると思います。

プレゼンテーション能力についてはビジコン の発表の際に身に着きます。自分のビジネスプランのロジックによって審査員の左脳を刺激し、プレゼンテーション能力によって右脳を動かす必要があるからです。ビジコン で優勝するようなチームは極めてプレゼンテーション能力が高いことが多く、そう言った人たちを生で見ることによってその能力を盗むことができます。

ドキュメント制作能力は発表時のスライド制作で主に身につけることができます。折角壮大なビジネスプランを作ってもそれを審査員に理解させなければなりません。そのために視覚的にわかりやすいスライドを作らなければならないと言えます。プレゼンテーション能力と同じように、ビジコン で優勝するチームはスライドがめちゃくちゃ綺麗なことが多いです。前みた例でいうと物体が空中で浮かんで回転しているような演出をしていた人たちがいました笑

以上がビジネス戦闘力になります。

二つ目はチームで共同する機会を得ることができます。

何事もそうですが、一人でできることなんてたかがしれています。

大切なのはチームでうまく共同することによってより大きなものを作り上げることだと思います。

ビジネスプランを作り出す時に議論をするのですが、その議論がより有意義に行わるために他の人の意見に耳を傾ける力や、グループの雰囲気をよくする力、議論を正しい方向へと進行をするというのは将来働く上で必須であると思います。

よく就活の時にGD(グループディスカッション)をすると思うのですが、そこでクラッシャーになってしまわないためにもこのチームで一つのことを議論する経験はしておいて損はないと思います。


三つ目は商品や賞金をもらうことができます。

いきなり生々しい話ですみません笑

ビジネスプランコンテストは多くの場合優勝したらそこそこ大きい商品や賞金が貰えることが多いです。

具体例を上げると私が準決勝で負けた全国規模のビジコン では

優勝賞金100万円でしたし、豪華のタイ料理無料チケットや現金1万円をもらえた大会もありました。正直ビジコン で食っていくというのは無理ですが、ビジコン に出ることによってちょっとお小遣いがもらえたり、有益な商品がもらえたりというメリットもあるってことです。


・ビジコン の問題点


ビジコン の問題点は結構あるので箇条書きにします。


・審査員がどんな人か事前に分からない

まず審査員がどのような人かが事前に知らされることは少ないです。本来ビジネスにおけるプレゼンテーションではプレゼンをする相手に合わせて強調する箇所を変えたり、スライドそのものを入れ替えたりします。例えば相手が経理畑出身の人でリスクを気にする人だったら、具体的な数字を入れ込んだスライドにしますし、漸次的な実行計画を提案します。しかしビジコン ではそのような体験をすることはできません。

・審査の基準が不明確なことが多い

多くのビジコン は形式的には審査基準が設けられていますが、それは形骸がしています。実際には審査員が気に入ったかどうかで優劣が付けられているといって良いです。具体的に点数を発表するビジコン は殆ど見たことないです。また審査員も基本的には5名以内なので属性によって偏りが出ることは間違い無いです。

・審査員の質が高いとは言えないことが多い

そもそもビジコン の審査員でビジネスの最前線で戦っている人は非常に少ないです。審査員は協賛金を出している企業の社員なので、ぶっちゃけ審査員よりもプレゼンする人の方が優秀なんてことザラにあります。もちろんめちゃくちゃキレる素晴らしい方が稀に審査員にいますが本当に稀です笑

実際某起業家支援者でも「ビジコン の審査員は時間の無駄だから断っている」という発言をしている人を知っていますし、本当にすごい人は審査員にこないと考えて差し支えないです。

そのような人たちが付けた優劣が本当に正しいかは非常に疑問です。ビジネスなんて何がヒットするかどうか分からないくらい難しい世界ですからね。

・プレゼンテーションが一方向的

ビジコン におけるプレゼンテーションは基本的に一方向的です。これはプレゼンテーションの時間が決まっていることが原因です。しかしビジネスの現場においてプレゼンテーションは基本的に双方向的です。相手の意見を聞き出したりして相手を巻き込みながら契約を取るという能力が必要になってきます。そのような能力はビジコン で得ることはできないでしょう。

・現実的なアイデアだと負ける

最後は割と本質的な話なんですが、ビジネスプランにおいて現実的なアイデアは負けます。これは別に優勝チームに対する嫉妬とかじゃなくて、夢物語であればあるほど(上限はありますが)勝てる確率が上がります。

ビジコンはかなりのウェイトでアイデア力が重視されます。アイデアを論理的っぽく組み立てて、それっぽく発表したチームが優勝します。

実際の仮説検証であったり、予算を含めた試算といった現実のビジネスでは最重要視される項目は殆ど見られません。まあこれはビジコン のプレゼンテーションが一発勝負っていうのが原因だと思います。後で調べてみたら同じサービスやってた企業がすでにありました、てへ、みたいのはザラにあります。こういうところは実際のビジネスとは大きく解離していると思います。



以上がビジコン に参加するメリットと問題点でした。

色々と問題点は上げましたが、総じて私はビジコン に参加した方が良いと思います。実際にビジネスを始める前の予行演習に使ったり、GDの対策に使ったりできると思います。

また、ビジコン に参加するだけがビジネスを学ぶ方法ではありません。

GAFAと呼ばれる世界を支配する企業google、Facebook、Amazon、Appleの仕組みを知って置くだけで、ビジネスの基礎力をつけることができます。

それを勉強できる本はこちらがオススメです。


個人的には一回生、二回生でビジコン は卒業して、実際にインターンをしたり、実際にビジネスを始めたりと言った道筋を通ることをオススメします。では。




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