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機械によって振付され、人が踊る世界線"Dance Revolution"

note112日目。

またさらなる発展が。
米Microsoftと中国の中国・復旦大学の研究チームが「Dance Revolution」という名前で論文を出した。

米Microsoftと中国・復旦大学による研究チームが開発した「Dance Revolution」は、深層学習を用いて音楽からダンスの動きを生成する手法だ。与えられた音楽を基に1分程度のダンスシーケンスを生み出す。コナミのゲーム「Dance Dance Revolution」とは無関係。

たしかにダンスダンスレボリューションと名前ほぼ同じ。笑
まあそれとは別に、深層学習によって音楽を入力として、ダンスを出力するというシステムだ。

そもそも深層学習というのはなにか。
大きな枠組みとしてはAIという言葉が馴染み深いと思うが、囲碁や将棋で人を負かしたシステムもこの深層学習を用いている。
ディープラーニングとも呼ばれる。

良くある誤解ですが、Deep Learning自体がAIというわけではなく、人工知能の要素技術の1つという位置付けです。
「十分なデータ量があれば、人間の力なしに機械が自動的にデータから特徴を抽出してくれるディープニューラルネットワーク(DNN)を用いた学習」ということで、人工知能の中の1つの要素技術です。

だいたいこんな感じだと思う。
興味のある方は記事を参照してね。

そもそも深層学習を用いてダンスを生成する研究はすでにいくつかあったのだが、今回はかなり精度が高い。
以下の動画でデモが行われているが、既存手法と比べてとても滑らかに生成されているのが見てわかる。

左上のLSTMは自分が卒論やっていたときに用いていたが、本当にこんな感じになる。
動いているんだか動いていないんだかよくわからないし、滑るように移動するのが非常に気になって仕方がない。

それに比べて、この手法で生成されたダンスはとても綺麗に生成されていてすごい。
しかも音楽とも合っているっていうのが肝。
ダンスは音楽と切っても切れない、密な関係にある。
音楽なしにダンス踊ってもあんまりおもしろくなくなってしまう。
見ている人も踊っている人も。

よく、ダンスしていることを人に言うと「え、じゃあ何か踊ってみてよ!」って言ってくる人いるけど、あれほんとにやめたほうがいいと思う。笑
道行く俳優に、「あのときの演技やってみて!」っていうくらい失礼だと思う。
ダンスって踊る時別人になりきらないと踊れない感覚が自分にはあって、きっとそれは他の人もそうだと思うが、つまり他の役に没入しないとできない。

藤原竜也に「カイジのビール飲むときのシーンやって!」って言ったらやってくれるだろうか。。いややらないと思う。

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藤原竜也めっちゃ好き。

まあそれはさておき。
ダンスが自動生成される時代もわりと見えてきたのかもしれない……?
でも飛躍的な進歩は未だにない感じがする。

まあこのデモ動画の何がよくないかというと、実際に生成したダンスをリアルで踊るのではなく、合成させて踊っているように見せていること。
結局、ダンスを踊れて、ある程度ダンスに理解がある人が研究していないのでは?と思うと、ちょっと悲しい。
深層学習でダンスが自動生成されたらおもしろいかも!てきなノリで、技術を使いたくてダンスはただただ消費されている感を覚えてしまう。

自分だったら、生成したダンスを自分で踊る。
てか実際に人が踊ったほうが絶対見栄えもいいし、かっこいい。
そこはまだ負けていない。
卒論でも、自動生成したダンスを自分で踊った動画を発表で流したらわりと好評だった。

Microsoft社に、ダンス担当で雇ってもらえないかな。笑
機械学習で生成された振付でしかダンスを踊らないダンサーもいていいかもしれないな。
これからそういう人が出てくるかもしれない。

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