北欧の幼児教育。
"幸福度"
ランキング世界1位の国をご存知だろうか?
3年連続世界一に輝いている国。
北欧の小国
"フィンランド"である。
フィンランドは高福祉の国としても有名で
税率が非常に高い。
しかし、その代わりに、大学卒業までの教育費は全て無料。
授業費、給食費全て無料なのだ。
つまり
大人たちが子供たちの教育のためにお金を出し合い、
学びの場を平等に提供しているということだ。
まさに”教育大国”と言える。
この高税率を支えるために
より多くの国民に高収入の仕事についてもらい、
高い税率を納めてもらうことが国全体の利益となる。
では、より多くの国民が高収入の仕事に付くために
政府は生徒や学校同士に過酷な競争を強いているのか
といえば、そうではない。
では、どのようにしているのか?
それが、独自の教育スタイル
"「自由遊び」による教育"である。
フィンランドの大きな特徴の1つとして、
日本とは全く異なる独自の教育システムがある。
我が国日本では基本的には
「保護」「競争」「同調」が求められる場面が多い。
親は子供をより良い高校大学へ行かせるために必死に塾に通わせたり、
習い事をたくさんさせる過保護的な傾向があり、学校内ではテストも多く、周りとの「競争意識」を無意識のうちに埋め込まれる。
そして、周りと違うことをすること、周りを乱すような行為は悪であるかのように、縛りが多い環境で個を尊重されないことが多い。
しかし、フィンランドは違う。
この真逆と言っていいほど教育システムだ。
まさに
「自由遊び」をさせている。
フィンランドの考え方の根底には、
「手放し」「平等」「主体性」を重んじている文化がある。
国民はむしろ幼いうちから燃え尽き症候群にならないように温かく見守られて育てられる。子供たちが通うプレスクール(幼稚園のようなもの)では毎日午前と午後にそれぞれで外遊びの時間を設けられており、子供たちは広い園庭で自由に遊んだり、近くの森に出かけたり森を散歩する。
それは「自分で活動を決めて自分主体となって自由に遊ぶ」時間なのだ。
天気が悪くても、ほぼ毎日、外遊びをするそうだ。
フィンランドには「悪い天気はなく、合わない洋服があるだけだ」
という言葉があり、天気に合わせた服を着れば、毎日雨だろうが雪だろうが、「毎日遊ぶ」ことが一般的な習慣とされている。
このことからわかるように、
早期の段階で教え込むことはNG行為だとされている。
フィンランドでは子供が成長するするためには、
「ゆとりを持った時間と空間」が必要だと考えられているのだ。
6歳まではアカデミックなことは決して教え込まず、
ゆったりとした環境で人格、個性、コミュニケーション能力、自尊心
を伸ばせるように働きかける。
そのため、フィンランドでは、「テスト」が極端に少ない。
日本のような、全国学力調査のようなテストは一切なく、高校卒業時に1つあるくらいだという。
それでも、子供の学力は日本よりも上の水準に位置している。
一生懸命に勉強をやらせている日本の教育が間違っているとしか言いようがない。
このように高い水準で学力を維持できているのは、生徒の"主体的な学び"を促す教育システムが功を奏しているのだろう。
屋外活動や制作などの"遊び"を通した教育を行うことで
学びの楽しみを見つけてもらい、"自発的な学習意欲"を持ってもらうことが最善と考えられている。
日本のような
テストも多い、暗記科目が多い、
「競争や詰め込み式の教育システム」
これを見直す必要がある。
フィンランドのような
競争ではなく協力を重視し、
「子供たちが仲間とともに、生涯を渡って学べる環境作り」
を目指すべきかもしれない。
フィンランドの子供たちにとって
「学ぶ」ことは
「勉強」ではなく「遊び」なのかもしれない。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪