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北欧の幼児教育。(2)

この記事を読んでいただく前に
「北欧の幼児教育。」という記事を昨日書いたので、ぜひそちらを読んでいただきたい。幸福度ランキング世界1位のフィンランドの幼児教育システムについて、書いている。

今回は、北欧の小国"スウェーデン"の幼児教育について。
国を挙げて、子供の教育に力を入れていることはスウェーデンも同じだ。

では

・本質的にどのような力を持った子供に育てることがベストとされているのか??

・どのような力を養う教育が必要なのだろうか??

という点について掘り下げて、話をしたい。


先に問いの答えを言ってしまうと。

答えは2つある。


「問題解決能力」と
「創造力」である。

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小学生の頃から本格的な授業が始まるが、暗記のような授業はほとんどない。日本ではお馴染みの「ここテストに出るから覚えておけよ」というフレーズはスウェーデンでは全くない。
スウェーデンではそんな暗記のテストなど存在しないのだから。

その代わりに、
子供たち自身に"深い所"まで考えさせ、問題解決/課題解決型の学習スタイルを取っている。

例えば、地球温暖化などの環境問題についての授業の際、単にそれらの知識を教えるのではなく、「どうすれば問題を解決できるのか」と言ったように"深く考える力"を養成させるための授業を行う。
単なる知識の詰め込みではなく、提起された問題に対して確固たる自身の意見を持ち、その先に解決策まで見出すことを子供の頃から教えられるのだ。

これらのような授業を受けて終わりではない。
スウェーデンでは、家庭でのコミュニケーションの中でも社会問題についての話が積極的に行われ、関心を育まれるそうだ。

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外国の紛争や環境問題も家族間で話あうことで、身近な問題として意識できるのかもしれない。
自分が学校で学んできたことを思い返しながら、
問題解決のための自分の考えをアウトプットする習慣を家庭で作る。

家庭内で今日学んだことについて、自分はこう思った、もっとこうしたほうがいいと思う。なぜなら...具体的には...例えば...
こんな会話を家ですることで、こうしたらどうなんだろうと言った風に、創造力を掻き立てんがら、物事を捉える習慣が身に付く。そして日本人がとても苦手な発信する力を養うことにも繋がる。
スウェーデンでは、自信満々にみんなの前で手をあげて発言する。傍日本は、周りの目を気にして周りと違ったらどうしようという不安が優先的に働いてしまう。保守的な人間に、世界を変えることなどできないだろう。

また、スウェーデンでは
"ステレオタイプの教育"断固やめているらしい。
"ステレオタイプの教育"とはつまり
"本来こうあるべき"みたいな先入観や固定概念の元にした教育のことだ。
具体的にいうと例えば
男の子は青、黒。女の子は赤、ピンク。
と言ったようなことを押し付けずにその子供自身が好きなものを好き!と言える文化が根付いているそうだ。

ステレオタイプの教育がないことと関係があるかはわからないが
スウェーデンには、”部活動という概念がない”らしい。
子供たちに運動させないのかいうとそれは全く違う。
むしろ運動はスウェーデンでは学ぶことの一貫としてとても大切なことと位置づけされている。遊びや運動を通して体を動かすことで集中力が増し、いろんなことに取り組むモチベーションを保つことに繋がるとされているからである。

それでも、部活動がなぜないのか。
それは、放課後の時間を"自分自身で形成すること"に重きを置いているからだ。自主的に自分がやりたいことに目を向けて、それに一意専心する。

どうしても部活動というのは
なんとなく入ってなんとなく行かなければいけないから行くというパターンが大半だ。
そうではなく、「自分で何をするのか」を選択する権利を与えているのだ。

とにかく共通しているのは
「自主性を重んじて、自身に考え選択させること」

だ。

どうしても我が国日本は"世間体"や"周りの目"を気にしてしまう。
自分が何をしたいのかというよりは、周りから浮かないようにしよう、みんなが行った方向に自分も行こうという思考回路になってしまいがちだ。
それが同調を生み、一体感を生むのだという良い面もあるかもしれないが
それが世界を変えるだけの人材育成に繋がるのかというとそうではない。

子供自身の成長のために問題解決能力、創造力を高める教育を意識していくべきなのだ。

ボルボやイケア、H&M、spotifyと言った日本人にも馴染みが深いグローバル企業が多いスウェーデン。
この教育の形が功を奏していることは間違いなさそうだ。

今日本でも、小学生の「英語」と「プログラミング」の学習が必修科されることとなった。
世界的に見ると、導入は少し遅いくらいだが
これは大きな変換の転機だ。
この学習スタイルの大きな転機に、親御さん自身が子供の教育にどのように関わっていくかも考え直し、もっと真剣に考えていくべきかもしれない。

スウェーデンすごいねで終わらせるのか
見習って自分の子供も
「問題解決能力・創造力」を高める教育を施していこうと考えるのか。


日本の未来は今の子供たちにかかっている。
子供教育にもう一度真剣に考え直し、より良い人材の育成を!!


(余談ですが )
僕の出身の慶應の総合政策学部は
「問題発見・解決」を理念に置いていて
授業の内容はグループワークがとても多く、自分たちで課題を見つけ、それに対しての解決策をみんなで考えるという、一風変わった学部でした。
また、世界からの留学生も多く、外国の生徒との交流も多かったため多様的な学びができました。
もし、今高校生のお子様がおられる方は、ぜひ受験を検討してみてください。

慶應大総合政策学部の入学システムや授業内容など
また今度詳しく書こう...かな?笑
需要ありそうなら書きます!
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最後まで読んでいただきありがとうございました♪