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HafHは、世界のコリビングビジネスの一翼を担えるか。

2018年10月末にmakuakeのクラウドファンディングを通じて立ち上げたHafH(ハフ)。「定額で世界中に住み放題」というサービスコンセプトで、400人以上の方から、1,000万円を超える支援が集まりました。支援いただいた皆さんには、改めて、心から感謝しています。

FireShot Capture 044 - Makuake|毎月定額で、世界中を旅しながら働く!HafH(ハフ)を長崎から世界に広めたい!|マクアケ - クラウドファンディング_ - www.makuake.com

当時のページには、「今後の展開」を以下のように示してありました。

長崎から、九州、そして海外へ。多くの海外の方々が日本を訪れたいと思っています。彼らと日本の住まいの架け橋になれるよう、HafHは、国内の拠点展開と同時に、海外への展開を急ピッチで進めています。(略)現在HafH Networkとして皆さまが利用可能になるよう、国内4箇所(福岡市博多区、大阪市中央区、東京都品川区、横浜市保土ヶ谷区)、海外2箇所(マレーシア/クアラルンプール、ベトナム/ハノイ)を計画中です。(略)その他、ASEAN諸国、中国、台湾、韓国、インドといったアジア諸国は早期に利用施設をご用意すべく鋭意飛び回ってます。欧米ももちろん拡大して参ります。ドンドンと広がっていくHafH Network をぜひお楽しみください。

実際に2019年4月にサービスを開始した時点で、国内46箇所、海外7カ所の拠点が利用可能に。さらにこの9ヶ月の間に約4倍の194拠点(国内133拠点、海外61拠点、国内外で137都市)が利用可能となるところまで成長しました。

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当初予定では年内に100拠点を目指す、とメディアでも話していたので、予定の2倍近くのスピードで利用可能な拠点が増えていることになります。当時、海のものとも山のものともわからぬ我々の想いを信じ、共感してくださった最初の会員の皆さんの期待に、少しは応えられていれば幸いです。

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実際どの程度利用されているかというと、9ヶ月で5,000泊を超える予約を受け付けました。そのうち30代以下の登録者が70%を超えており、20代が一番多くなっています。新しい働き方、暮らし方に敏感な、ミレニアルズ世代〜Z世代がHafHの利用者の中心であることは、世界のコリビング市場の潮流と一致していて、これからの新しいライフスタイルの価値観を作っていく上で、グローバル市場と近しいマーケティングができたことは、良い試金石になったと感じています。

47都道府県全てにHafH利用拠点を確保できたなかで、2020年は、海外拠点の拡大に向けて力を入れていく予定です。makuakeに書いてある韓国、インドなどはまだまだ拠点の開拓に至れていなかったりしますし「欧米にほしい!」声もたくさんいただいています。ゴールドコーストにはHafHの直営拠点があったりするのですが、欧米への展開はまだまだこれから。

今年2月に、ロンドンに足を伸ばしてコリビングを視察する他、3月にはバリで開かれるCUasiaに参加します。昨年、HafHが始まる前に参加したのですが、HafHが考えるコリビングのあり方を、上手く伝えられなかった悔しさがあります。あれから1年たったHafHが考えるコリビングが見えてきて、彼らにとって魅力的なものになっているか、彼らと話をするのを楽しみにしています。

4月にはロスのGlobal Coliving Conferenceのチケットを取ってみました。世界のコリビング市場はかなりの盛り上がりを見せています。その投資規模は数十兆円規模。注目の集まる市場の、注目を集めるコリビング企業が集まるなか、我々HafHの価値、そして投資家への価値を確かめて来ます。

日本でも徐々に「コリビング」という言葉の認知の芽生えを感じていますが、まだまだ日本のコリビング市場は大変小さく、大きく遅れをとっている状況です。三菱地所がシンガポールのコリビング企業Hmletと共同事業パートナーを組んで動き始めましたが、まだまだこういった事例は多くありません。

またweworkの上場延期、OYO LIFEがヤフーとの合弁解消といったニュースは、これらに莫大な投資を決断した孫正義をよく知る日本の市場では他国以上に大きなインパクトがありました。東京オリンピックを迎える2020年の日本、そして世界のコリビング市場が、今年、どう動くのか。そこに我々HafHがどこまでプレゼンスを出せるのか。makuake発表時には想像していなかった大きな舞台でのチャレンジが、始まります。

ところで、年末年始は、タイのサムイ島から高速船で渡れるダイビングの聖地・タオ島で過ごしています。ファイアーダンスを見ながら、観光客の9割以上が欧米人のこの島で、爆音に乗っかって、年甲斐もなくパリピモードで踊り狂いました。人口1000人のこの島に、世界中から年がら年中集まってくるわけですよ。日本にそんな島、ありますかね....🤔

ここに来た理由は、ある日本人女性が運営するコワーキング・コリビングスペース「TAO HUB」があるから。ただ、せっかく来たのでダイビングのライセンスをオープンウォーターで取ってこようと明日から頑張って勉強してきます。

TAOHUBの利用者は、カナダ、アメリカ、イギリス、スペインと欧米ざんまいです。到着するのも大変な海外の小さな島の、日本人の、しかも女性が、欧米人のノマドワーカーたちの心を掴み、CUasiaの日本支部の代表としても活動されている。アジアの有名なコワーキングスペースのあらゆるオーナーやコミュニティマネージャーと繋がり、オーセンティックな、本来あるべき「コワーキングスペースとは何か」を知っている、数少ない日本人の一人です。(最近彼女が、コワーキングについてnoteが始まったので、ぜひ読んでてください。コワーキングを運営する上での基本のキについて書かれてる)

ここにUKのWeworkでコミュニティマネジャーとして働いていたAdamが滞在。早速moeさんが繋げてくれて、HafHの話を紹介させてもらったところ、興味を持ってもらいつつ「海外のノマドワーカーたちを魅了するほど、日本でノマドは本当に魅力的なのか」という話題に。

まず、何より日本はフライトが高いと言われる。はい、その質問ですね。もう欧米の皆さんに何十回と聞かれてる質問です。実際には、東京ついてからの国内の交通費は高い。電車ちょっと乗るのに200円とかしちゃうのは、東南アジアのタクシーとかバイクとかの感覚値からすると圧倒的に負ける。ただフライトはね?↓

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ほら変わらんのよ!!むしろ安いし!みたいな会話から始まり「僕たちはローカルな体験がしたいんだ。UKにはソンビを倒せるお祭り(ゲーム?)みたいなのがあるんだけど、ヒーローになれる気分が味わえてたのしいんだ(楽しそうではあるけどそれでいいのか感)。その参加チケットに15,000円くらいかかるんだけど、払っちゃうんだよね。日本にそういうのがあるのか。」と。

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Taohubの風景)

タオ島でも年末年始、サイケのフェス(The Experience)があって世界中からサイケファンが集まっているんだけれど、いやいや、そんな話で言えば、もう、日本のローカルな体験なんて余るほどありまくりですよって。阿波踊りだって、よさこいだって、かなまら祭りだって、日本中には奇祭からいろんな伝統があって、観光では味わえない、数ヶ月住んでわかるローカルの魅力とかたまりませんよ、って。(ただそれが欧米向けにビジネス化されてないのもまた事実)

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(Moeさんが今年から運営を開始する秋田のコリビング:Tanehub

森も、山も、ビーチも、そしてローカルな体験も。日本はその宝庫ですよって。moeさんと、現場にいた日本人チームで、必死に日本の魅力を説明。日本は、もっと世界の「旅して働く」場所として評価されるべきだと思うけれど、いまいち欧米人にとって「観光する」場所どまりなのは本当に勿体無いんです。インバウンドをさらに伸ばすなら、10年後には10億人市場と言われる「どこでも働ける人たち」のディスティネーションとして、日本が選ばれるかどうか。これは、かなり大きなポテンシャルを秘めていると思います。

コリビングビジネスは、不動産テックコミュニティの両輪で成り立ちます。オンラインとオフライン、両方が魅力的でこそ、市場に受け入れられる(簡単に言えば、weworkは不動産テックに走りすぎてた感。)。日本で立ち上げたコリビングがグローバルに成立するかかどうかです。

不動産テックは、共同代表のKJが。僕はコミュニティを繋いでいきます。どちらも、本来時間がかかるものですが、この両輪に社員が一丸となって倍速で走っていく。気づけば会社も少しずつ大きくなり、いよいよ、スタートラインが見えてきました。2020年、本戦が始まります。走ります。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

KJはニュースピックスのプロピッカーとして不動産業界のニュースにコメントしてますので、こちらもよかったらフォローしてみてください。

今年もHafHを通じて、あなたの好きな場所で、好きな人と働ける、あなたらしいライフスタイルが見つかるお手伝いになればと思います。

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2020年 正月

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