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昨日の続きのような記事です。

20歳くらいの頃は、アルバイト先では「痩せの大食い」と言われ、ラグビー部のごっつい体の人と同じ量を食べていましたが、私は太らなかったです。そのかわり、食べるのは遅かったですよ(笑) だって私は一口60回咀嚼しますから。たぶん私より多い回数の人はいないことでしょう。「よく噛むと満腹中枢が刺激されるので肥満防止にもなる」と最近よく聞きます。当時はそんなこと知りませんでしたが、私の場合それがクセなので、たまたまです。

よく噛んで食べると、さらに良いことがあります。

食べ物を噛んでいると、その刺激が脳に伝わって、反射的に唾液が分泌されます。この唾液には、体のサビ(活性酸素)を除去するはたらきがあるのです。さらに、唾液には抗ウイルス・抗菌作用を持つ物質も含まれています。唾液には体にとって悪い菌が侵入しないように防ぐ役割もあるわけです。唾液がたっぷり出ていると、歯周病にかかりにくくなります。

最近よく言われている「歯周病(ししゅうびょう)」です。とくに中高年からは注意したい病気です。よく噛むことで、唾液がたくさん出て、歯周病予防になるのなら、いっぱい噛む方がいいに決まってます。

やわらかいものばかり食べていると咀嚼に必要な筋肉が衰えて、かたいものが食べられなくなり、さらに筋肉が衰えて……という悪循環に陥ってしまいます。

これ、私は体験しました。30代の頃はファストフードばかり食べていて、それらは柔らかい物ばかりです。噛んでいるようでも、あまり噛めてないのでしょう。硬いものを噛むことと比べると、噛み締める力がずいぶん違ったのです。ある日から、歯が浮いたような感覚に陥りました。それでガムを噛む習慣をその時は付けたのです。今は噛まないですけど、その時はガムにずいぶん頼りました。高齢になってから柔らかい物ばかり食べていると、筋肉の衰えも重なって、さらに衰えていくことでしょう。

よく噛んでゆっくり食べれば、肥満の予防にもなります。人が「おなかいっぱい」と感じるのは、脳の満腹中枢を刺激する「レプチン」というホルモンが分泌されてから。これは食事を始めてから約20分後です。噛む回数が少なく早食いの人は、満腹と感じる前に必要以上の量を食べて、太りやすい傾向があります。

「食事を始めてから20分なんて」って、思う人多いはずです。そもそも食事の時間が20分かからない人、多いですよね。ということは、食べ終わっても、まだ満腹中枢が刺激されてないわけですから、「もっと食べたい」と思っても不思議ではないということです。

私は一人で外食した時、人の食べる速度をよく観察しています。私より後から来たのに、私より先に食べ終わって出ていく人ばかりです。私は相当遅いのでしかたがないのですが、人の食べ方を観察していると、やはり噛まない人がとても多いです。一口に入れる量も多いと思います。急いでいるなら仕方ないのですが、早く食べることがクセになっている人は、見直しされることをお勧めします。

だから私は人と一緒に食事に行く時はとても気を使います。例えばランチで同じようなものを頼んだ場合、同時に料理が運ばれてきたら、内心焦ります。よく見ながら、ある程度速度を合わせるように頑張ります。相手にもよりますけどね。

いま書きながら思い出したことがあります。小学生の給食で「牛乳はよく噛んで飲みなさい」と言われました。あなたは?

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