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面白かった、印象に残った作品

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言葉の通り。面白かった小説やエッセイ、気になったコラムなどを蒐集しています。詳細はhttps://note.com/ryose/n/nf845cf5df9a6
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2020年10月の記事一覧

仮面を付け替えてもワタシ #教養のエチュード

お芝居が好きだ。「演じること」が好きだ。 目の前の役にとぷんと沈み切ってしまえば、ありと…

フラグ回収人の奇妙な人生

 人生は物語だ。そして物語は意外性があればあるほど面白くなる。ただし、意外性は何らかの脈…

人生のシナリオ

これはひとつの考え方です。 この考えに出会い、まるごと受け入れることにしたら、生きるのが…

猫野ソラ
4年前
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創作者は皆、チェス盤の前に座している:『猫を抱いて象と泳ぐ』感想文

小説、音楽、漫画、映画、アート全般。最初に出会ったときにはただ、あぁいいなぁと思った作品…

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ゴミ泥棒。【ショートショート】

諸君、私は泥棒である。 私が盗むのはただ1つ。ゴミだ。 ゴミを盗む。 そんなものを盗んで…

果報者
4年前
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「彼女の傘のゆくえ」~江戸傘張り恋慕情~

傘を広げたのは、ぽたぽた、と雨の音が聞こえたからだ。 しかし傘を広げたところでお清(きよ…

困乱する言場と世壊

 目覚めると俺はベッドの上に横たわっていた。ベッドは床の上にあった。      俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺  ベッドベッドベッドベッドベッドベッドベッドベッド  ベッド                  ベッド  ベッド                  ベッド 床床床床床床床床床床床床床床床床床床床床床床床床床床  ベッドから起き上がると自分が別のものになっている気がした。汚れて変色しているカーテンを開け、建付けの悪い窓を開けると石焼き芋屋の音が聞こえた。 「

BLUE ENCOUNT「ユメミグサ」が包んだ青春の情景

生きている中で、いくつもの「さよなら」が通り過ぎた。 前を向けよ。大人になれよ。どこから…

Mica
4年前
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高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』《砂に埋めた書架から》46冊目

 純文学に興味を持って間もなく、私は十代の終わりに高橋源一郎を知った。  純文学という畑…

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みぞおち

「……。」 私は一人、テレビの前で突っ立っていた。 画面の中には、真剣な眼差しの奥に轟々…

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