見出し画像

初心者のための作曲家紹介シリーズ No.4 スメタナ/ドヴォルザーク

今回はチェコの国民楽派の2台巨頭、B・スメタナ(1824~1884)A・ドヴォルザーク(1841~1904)をご紹介します。国民楽派とはロマン派の時代に民族主義的な音楽を作った作曲家の総称です。チェコの国民楽派の先駆者となったスメタナ、その後継者ともいえるドヴォルザーク。彼らが遺した作品を見てみましょう。

スメタナ編

スメタナ

交響詩『わが祖国』

6つの交響詩からなる連作交響詩で、特に2曲目の『モルダウ』は有名なものです。
日本では合唱曲に編曲されてもいますね。私が学生の頃は音楽の授業で『モルダウ』の鑑賞をやりましたが、皆様はどうでしょうか?
1 ヴィシェフラド 0:00~
2 モルダウ 14:57~
3 シャールカ 26:36~
4 ボヘミアの森と草原から 36:16~
5 ターボル 48:43~
6 ブラニーク1:00:16~
で構成されています。

合唱版

売られた花嫁

スメタナの遺したオペラの中ではよく演奏される作品。序曲も単独で演奏されています。

弦楽四重奏曲第1番ホ短調『わが生涯より』


自叙伝のような内容を持つ作品で、個人的には彼の室内楽作品ではこれが一番演奏されているような気がします。
第1楽章0:00~
第2楽章8:13~
第3楽章14:12~
第4楽章23:40~

で構成されています。

ドヴォルザーク編

ドヴォルザーク


交響曲第8番ト長調作品88


ドヴォルザークは交響曲を9つ遺しているが、第9番に次いで演奏されることの多い作品。第3楽章が有名であり、ジブリ映画の『ハウルの動く城』の『人生のメリーゴーランド』はこの曲にインスパイアされているのではないのかと勝手に思っています。
第1楽章0:00~
第2楽章10:08~
第3楽章20:11~
第4楽章26:16~
で構成されています。

交響曲第9番ホ短調『新世界より』作品95


彼の全作品の中でも演奏頻度が高い作品。『新世界より』という題がついているが、これはアメリカから故郷であるボヘミアへのメッセージという意味らしいです。第2楽章、第4楽章は有名な旋律で、第2楽章は『遠き山に日は落ちて』『家路』といった歌に編曲されるほど有名なもの。
第1楽章0:00~
第2楽章12:10~
第3楽章24:17~
第4楽章31:31~
で構成されています。

遠き山に日は落ちて

チェロ協奏曲ロ短調作品104


ドヴォルザークの協奏曲はこの作品を含めて3作品遺しているが(他はピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲がある)、ドヴォルザークの協奏曲と言えばこの作品であり、数あるチェロ協奏曲の中でも最高峰に位置する作品です。
第1楽章0:00~
第2楽章15:27~
第3楽章28:45~
で構成されています。

弦楽四重奏曲第12番ヘ長調『アメリカ』作品96


交響曲第9番やチェロ協奏曲とおなじアメリカに滞在していたころの作品で、彼の弦楽四重奏曲のなかではよく演奏される作品です。
第1楽章0:00~
第2楽章9:08~
第3楽章16:14~
第4楽章20:00~
で構成されています。

スラヴ舞曲集 第1集op46 第2集op72


音楽出版社であるジムロックの要望から生み出された作品。ブラームスの『ハンガリー舞曲集』の成功を受けて、ドヴォルザークにもこのような舞曲の作曲を要望したみたいです。元々はピアノ連弾用の作品でしたが、作曲者自身によって管弦楽編曲がなされました。

今回ご紹介したのは第2集の2曲目です。スラヴ舞曲の中では一番有名な作品だと思います。

8つのユーモレスク作品101


ユーモレスクとは自由な発想によって作曲された短いピアノ作品のことです。ドヴォルザークのピアノ作品ではとくに有名で、特に第7番が人気の高い曲です。

いかがでしたか?
結構曲名は知らなかったけど聞いたことがある作品も多かったのではないでしょうか。
彼らの作品に触れるいい機会になれれば幸いです。

皆様の応援の力が励みになります。コンテンツの充実化に努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。