コード進行の分析をしよう! Part3
今回も引き続きコード進行の分析をやっていこうと思います。
こちらと合わせてご覧ください。
では早速始めましょう。
サブドミナントマイナーを使ったコード進行
今回は徳永英明さんのデビュー曲、『レイニーブルー』を使ってコード進行の分析を行います。
まずはキーの判別です。この曲のキーは何でしょうか?
セクションごとに区切って、終わりのコードを調べてみましょう。
答えはEメジャーでした!
わかりましたか?
ではサビのコード進行を見ていきましょう。以下の通りです。
1:10~からがサビです
|A B7/A |G♯ C♯m |F♯m B |E F♯m G♯m |
|A B7/A |G♯ C♯m |A Am |E |
まずノンダイアトニックコードが二つありますね。
それはわかるでしょうか?
そう、G♯とAmですね。
このG♯→C♯mというコード進行はEメジャーの平行調であるC♯マイナーにおけるドミナントモーションです。
なので、ここで一時的にEメジャーからC♯マイナーに転調しています。
そしてAmはサブドミナントマイナーにあたります。
サブドミナントマイナーはメジャーキーにおいて同主調のサブドミナントコード、およびその代理コードを一時的に使用するものでした。
なので、Eメジャーの同主調、すなわちEマイナーからサブドミナントコードを借りてきた、という形になります。
全体としてみると、カデンツの形からは逸脱したものとなっています。
F♯m→B→Eという進行はS→D→Tという典型的な型で、
A→Am→Eという進行はS→Tという形です。いずれも省略形ではありますが。
いずれカデンツの形から逸脱した進行についても詳しくご紹介したいと思います。
さて今回はサブドミナントマイナーを含むコード進行の分析を行いました。
次回は裏コードというものをご紹介します。
次回↓
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