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「取る」と「預かる」〜言葉尻で垣間見える本心〜

私が日々保険募集人さんを担当していて、
心の中で「あ〜嫌だな〜」と思うワードです。

『保険を取る』

一方で、「いいな、素敵だな」と思うのは

『保険を預かる』

「取る」と「預かる」でなんでこうも印象が
変わるんでしょうかね。

日本語って難しいですね。笑
類義語がたくさんあり、言い回しがあり、
言葉のチョイス次第で相手の受け取り方は
全く変わります。

ここからは、ソリシターが生意気に独断と偏見で
記載しますので、
募集人である方がお読みになっていましたら
気を悪くした方はすみません。


「保険を取る」と使う方は、お客さんを
「成績/お金」と見ている方です。

今日のこの契約決めたらいくら!と電卓を
弾いていると思います。
そのご契約からの手数料が食べていくお給料に
繋がりますから計算するのは経営としてもちろん
必要なことです。
ただ、そこの本心が浮き彫りになりすぎる
言葉だと思います。

「保険を預かる」と使う方は、お客さんに
「感謝の気持ち」が表れている方です。

保険、特に生命保険は、

「命」「お金」「人生」「家族愛」「想い」

を扱う尊い商品です。

世の中に溢れる商品で一番尊い商品だと
個人的に思います。


この業界にいるから余計に強く思うのかも
しれませんが、、、

生命保険を取り扱う募集人は全国に100万人
以上存在する中で、自分をアドバイザーとして
任せていただき、そのような想いがたくさん
詰まった商品を自分からご契約いただく訳です。


そのため、決して
「取りに行く」商品ではないです。

大切な「想い」を商品を通して「お預かり」
して、最終的には「届ける」という大切な
役割を担っているんです。

また、お客様もお預けしてくれるということは
自分を信頼してくださってのことです。

「取る」というのはポジションが上に感じて
取れます。

あくまでお客さんと募集人は信頼関係の上に
生まれた並列の関係ですので、
「預かる」が適しているのではと思いますし、
そういった想いがちゃんとあれば、
適切かどうか以前に「取る」という言葉が
出てこないでしょう。

今回は保険を題材に挙げましたが、
世の中では他にもこういった言葉のチョイスで
イメージの変わることがたくさんあるように
思います。

その言葉に自分の想いがちゃんと乗っている
かどうかで、自然と素敵な言葉選びができる
のではないかと思った次第です。

それでは。

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