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たらいの法則〜回り回って返ってくるということ〜

過去記事では「与える」という考え方について
いくつか記事を記載しました。

皆さんが「人に何かをしてあげたい」という
与える感覚はどのようなものでしょうか。

過去記事でも紹介した通り、人は「返報性の原理」
という心理が働くため、人から何かを与えられる
と「お返し」をしたいという考えになることが
多くあります。

そのため、人に何かを与えてもらいたいので
あれば、まずは自分から与えるということが
1つ大切な考え方と言えるかもしれません。

私は営業等においても、人と関係性を構築する
際には「ギブから始める関係性」ということを
意識しています。

真っ新な関係性を一気に縮めて信頼を得るには、
まずはこちらから歩み寄ることが大切です。

そこに、何かしらの「ギブ」を盛り込むことで
より相手の距離感を近づくと考えています。


そして、この「ギブ」と相対するものとして、
「テイク」がありますよね。

しかし、この「テイク」は私欲的に何かを得よう、
奪おう、集めようとすればするほど、逆の結果に
近づくことが多いとされます。


これをうまく表現した法則がありますのでご紹介
したいと思います。


よく小学校にも像がある二宮金次郎の考えと
される「たらいの法則」です。

最近あまり私生活で「たらい」を見ることは
減りましたが、水を貯めたたらいを想像して
みてください。

では、このたらいで「テイク」を表現して
みます。

水をかき集めようと手前に水をすくおうとして
みると、たらいの淵をつたって水は奥側に流れ
ていきますよね。

このように「テイク」は集めようとすればする
ほど、結果的に自分から遠ざかるものです。

逆に、「ギブ」を表現してみましょう。

水を向こう側へ押し寄せようとすればするほど、
向こう側の壁から跳ね返って自分のとこに水が
戻ってきますよね。

このように「ギブ」は与えようとすればするほど
自分に回り回ってくるというものです。


これらたらいの中の水の性質だけではなく、
世の中の「与える」「与えてもらう」という
ことにも適用されます。


周りを見て、 

・この人は人徳があるな
・周りに恵まれているな
・たくさんの人に支えられているな

と思える人ほど、その人が周りに対してこれまで
行ってきた善行は大きい、ということを表して
いると私は思います。

ぜひ「たらいの法則」を意識して、何事も
「ギブの精神」で取り組んでみてはいかが
でしょうか。

しかし、過去記事でも紹介したとおり、搾取
されるだけの「ギブ」とならないようにして
くださいね。

それでは。

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