メンヘラが休学したら読解力が上がった話。
※本当です。
昨年度大学2年生を修了して、2020年4月から1年間の休学をしました。今度の4月から3年生として大学に戻ります。(新3年生ってまだ部活入れるんだって!…入らないだろうけど。)
結論からいえば、休養と心のゆとりは生活や学業の質を維持するために本当にほんとに不可欠だということです。
なお、休学の名目は「病気療養」なのでコロナ禍による大学の状況とは関係ありません。
休学手続き関係だけが読みたい方は④までぶっ飛ばしてね。
①休学前の体調。
中学2年生から「自律神経失調症」の診断名のもと通院生活を続けています。
中学3年生から毎年、年間欠席数30日以上。これは診断書がなければ(文科省基準だと)不登校認定されます。
高校時代は毎年(主に出席数がぎりぎりで)進級会議の議題にのぼっていました。
大学1、2年生も学科に診断書を提出することで何とか単位取得条件としての出席数をクリアしていた状況です。
朝は体調が優れず、夜は眠れず、日中は眠気と倦怠感と頭痛目眩ときどき聴覚過敏、過食と拒食の往復とのバトル。精神的に相当荒れていました。
②休学前の生活 〜授業授業バイト部活授業〜
2年生は忙しかった。
CAP制48単位に加えて、(馬鹿なので)教職課程+学芸員課程で年間72単位取る予定でした。
週6授業、平日平均4コマ。
5限が終わってからバイト。
土曜日の午後と日曜日は授業の課題と予復習。
部活(文芸部)の作品も書いていました。
忙しい教職課程に学芸員課程を重ねたのは自分でも馬鹿だなと思うのですが、体調を崩しやすいので大学卒業後の就職について自信がなく、
仮に就職しても体調不良で退職→再就職となった場合、大学の専攻(日本文学)も含めて再雇用をのぞむには武器が少なすぎる不安から、在学中に取れる資格は取っておこう!精神で受講していました。
興味のある日本古典文学や古典文学教育の分野に、教職や学芸員課程で学ぶ博物館教育や資料保存の知識が繋がってくるので、受講することを選択したことに後悔はないです。
勉強することも講義を受けることも嫌いじゃないし。
来年度以降も受講を続けて、両課程とも資格取得を目指します。
ただ、昨年度までの私にはプラスアルファの勉強をする体力と気力が、そもそも学部卒業に必要な単位を獲得するための心身的な資本が調っていなかったとつくづく感じます。
中高生の頃からずっと休みたいって思ってた。
学校を数日休んでも心はいつも焦って休まらなかった。
欠席はしていたけれど、休息ができていませんでした。
③休学直前。
昨年度11月に大学祭を終え、文芸部が作品の合評会の時期を迎えた頃、次学年への引き継ぎのための諸々が始まりました。
そのときに私は大馬鹿者なので、部内の要職を引き受けてしまいました。スケジュール的にも心身的余裕もなかったのに。
(中高生時代いろいろあったので)「役割を引き受ける」ことに対してのプレッシャーやストレスもあったのだと思います。日常で正常な判断ができなくなり、情緒もかなり不安定になりました。
体調をさらに崩し、週の半分は授業に出席できなくなりました。
母の勧めもあり、11月末に先輩方が引退するタイミングで部活を退部し、
(本当にご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。)
気分が落ち込んだ、12月初旬。
声が出なくなりました。
部屋から出られなくなりました。
声が発せない分、言葉を自分のなかに溜めるようにひたすら本だけ読んでいました。
やべー状態開始数日で、母にかかりつけ医のところに引っ張って行ってもらい、抗うつ剤を処方してもらいました。
副作用で最長ぶっ通し16時間で眠り続け、眠って数時間起きてまた眠ってを繰り返し、ようやく起きていられる時間が寝ている時間を上回り始めた頃、全身の筋肉が落ちて座っているだけで筋肉痛になり、大学は冬休みを迎えようとしていました。
さすがに今回は休まないとまずい。
ということで1年間の休学を決めました。
④どきどき!?休学手続き♡
病院で取得した診断書を休学願と一緒に提出。
奨学金の休止願は
「次年度の継続手続きをインターネット上でした上で」
学生課に提出。
休学に必要な手続きはこれだけです。
休学にあたって不安だったのは、教職・学芸員課程に関する手続き。
特に2→3年生は、教職には「介護等体験」というすンばらしいイベントのための登録手続きがあるので、
手続きを誤ったためお前は金輪際教職の授業を受けさせません!とか言われたらどうしよう…と夜も不安で眠れませんでした(ほんとに)。
あくまでも弊学の話ですが、結果、
教職は教職課程事務室に申し出た上で、介護等体験については「仮登録」まで済ませ、本登録は復学後に延期。
学芸員課程については特別な手続きなしで復学後も継続して受講できるということになりました。
教職課程について付記しておくと、
2018年以前の入学者の旧カリキュラムと2019年以降の入学者の新カリキュラムは免許取得に必要な単位数や必修授業などが違うのですが、
2018年以前の入学者は「卒業まで」、旧カリキュラムの条件が有効とのことでした。
つまり、休学や留年を挟んでも2018年以前の入学者は旧カリキュラムの条件で教員免許を取得できるそうです。
(ただし、学部を卒業してから教職課程を再受講するなどして免許取得を目指す場合は新カリキュラムが適用されます。)
そして、休学願を提出して2週間程度でついに「休学許可証」が我が家に到着!
晴れて1年間のモラトリアムを手にしたのです。
⑤必要経費と新型コロナウイルスという親切。
大学によって休学に必要な費用は違います。
1年分の学費を全額納入しなくてはならない大学も中にはあるそうですが、弊学は
在籍料(6万円)+同窓会費等(3万円)
で休学ができます。
そして、今回の休学は本当にタイミングがよかった。
新型コロナウイルスのため、大学から補助金6万円の給付。
払った在籍料がそっくりそのまま返ってきた!
3万円で1年間を手に入れた幸運。
こればっかりはコロナ万歳でした。
⑥1年間寝てたら学力が上がった…。
1月の学期末まで這いつくばって大学に通い、PCと学術書とにらめっこをして、何とか年間で64単位(結局10単位落としてしまった)取ったあと、世間は自粛期間に突入し、私も自粛にあぐらをかいて引きこもり生活を送っていたような気がします。
(記憶がないので相当メンタルがやられていた模様)
ようやく我に返ったのが5月頃。
朝起きて散歩をし、1日3時間弱の勉強(といっても高校の学び直しとか昨年度の復習とか)とちょっとだけバイトができるようになった頃でした。
抗うつ剤の副作用で6kg太ったので、久しぶりに着たスーツがぱっつぱつで愕然としたよね。
自粛期間中に学んだことはコンブチャクレンズはマジで痩せるということでした。2ヶ月継続したらお腹ゆるくなってやめたけど。
学科の勉強はほとんどしませんでした。
というかできなかった。
(治療プログラムが精神的にきつかったとか、バイト忙しくなったら心身的余裕が消えたとか、そもそもずっと寝てたとか言い訳にならない言い訳はたくさんある。)
源氏読み終えたいなーって思ってたけど、未だに「東屋」だし。
それでも、なぜか今年やたら縁のあった谷崎潤一郎とか、
(関係ないけど日文の人間に「谷崎読んでる」って言うの怖くないです?変態だと思われそう)
なぜか8月の青森一人旅のお供に選んだ川端康成『雪国』とか、
(太宰治『津軽通信』もちゃんと読んだよ!)
復習した前年度の教科書や論考とか、
学科の勉強に多少かするような書物を読んでるとふと気づくのです。
「あれ、私頭よくなった?」
昨年まで足りてなかった食事と睡眠を十分とれるようになったらそりゃパフォーマンスも向上するよなって話なのですが。明らかに長い文章に対する集中力や、抽象的な内容の文章に対する理解力が向上しているのです。
食欲も質の良い睡眠も心の余裕からくることを考えると、休養って大事だなと悟りました。
そういえば、
高2で1日の食事がおにぎりとウイダー1つずつだった頃、勉強量は変わらないのに模試の偏差値が10落ちたことがあったのですが、
当時は「なんで!?」って思ったし、勉強量が足りないのだと自責の念に囚われていたけれど、
頭に栄養がいかないと成績は落ちます。
ということで、我々生きづらい学生にとって
休養は大事。
そのために大学を休学する選択肢は全然あり。
学業は心の余裕から。
勉強しなくていい。休んでて偉い、超えらい!!
以上、大学に行くのがしんどくてたまらないなら休学はよいぞという話でした。
4月から大学に戻りますが、無理しすぎない程度にゆるゆる頑張ります。
ちゃんと休むよ!!!
(という宣言のためにこの文章を書いた)
時間割組むの楽しみーーー
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