感情を紙に書き出す意味

 ぼくが尊敬している人がある時話していた内容がこのお題だ。
 その人は仕事でもいくつもの大きな事を成し遂げ、幅広い人間関係にも問題を抱えることなく、外から見ても理想的な家庭を築いている。
 そんな人がよくやるようにしていることが
    行動を紙に書き出す
ということだ。
 その人は夫婦間同士の言い争いは外から見ると、とてつもなくちっぽけなことばかりだと話す。
 確かに、ぼくが両親を見ていて、母が父に対して
    ちっぽけなことで怒っている
ことは多々あり、それに対して、父親は
    右から左へ聞き流している
ような感じだ。(おかん大変やろなぁ。)
 ただ、これは他人から見ればちっぽけなことでも、当事者からすればつまり積もったもので大の大人が感情をコントロールできなくなるような問題なのである。
 これはやはり仕方ないもので、大事なのはその後に感情を引きずらないようにすることだ。
 そのために、行動を紙に書き出すのである。 
 例えば、
     旦那が服を脱ぎっぱなしにしていたのに怒った
     妻がゴミを出すのを忘れていたのを注意すると喧嘩になった
などを書き出す。
 すると、その時な抱いた感情がリセットされ、行動を客観的に見れる。
 客観的に見た結果から
     ちっぽけなことで怒ってしまっていた
     ちっぽけだが、これが続くのは嫌だから冷静に直してほしいと伝えてみる
     当たり前になり、感謝が薄れていた
などに気づくことがある。
 これにとても強く共感した。
 そして、このことについて少し調べてみたところ、
     人は情報を都合よく解釈してしまう癖がある
ことにも共通していると思う。
 例えば、
     好きな人のタイプが自分と似ている
     やろうと思っていたことがやらない方がいい理由が目につくと、やらないで済ませてしまう
などが思いつく。 
 人はどうしても、自主防衛意識が誰でも備わっており、さらに自分自身を正当化する癖が必ずある。
 しかし、それによって自分が望まない結果を産むこともある。 
 例えば、ダイエットをしようと考えていたが、筋トレをやるメリットよりデメリットやマイナスな表現が目に入ると、いつの間にか
     ランニングで痩せればいいな
と考え、筋トレをやることはなくなったというのも思いつく。(昔の自分)
 ただこれは実際、ダイエットには様々な分析から 
     ランニングより筋トレ
のほうが効果があると言われており、ついランニングで済ませる自分を正当化してしまったが故にダイエットに成功しなかったのである。 
 これも、紙に書き出すと効果的だ。
 自分が本当にダイエットをするための理由はなんだったのか、それに効果的なものは何なのか、どちらの方が望む結果に繋がるのかを客観的に分析できる。
 すると、自分の問題点とやるべきことがはっきりし、こっちのほうがいいかもと行動が変わることがある。
 自分自身、行動を紙に書き出す習慣を身につけてから、目標に対してやるべきことに繋がっていない行動が多く見つかったことや、ちっぽけなことで誰かに不満を抱いていたことが消せたことなどかなりの価値があった。
 これがはやく気づけたことがとてもよかった。 
 教えてくれた尊敬する方、そしてその場に足を運んだ自分に感謝だ。
   

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