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「管理」ってなんだろう
先日、働いている時に同じテーブルで働いている先輩社員の方々とそういった話になった。
「そういう話になった」とは言っても、お二人の先輩社員が自分なんかよりずーーーーーーーっと経験も豊富で視座も高く、言語化もうまいため、私は聞いて納得するだけだったが。
でもそのお話を聞いて「管理」という言葉に対しての捉え方が、今までいかに抽象的だったかを感じさせられる時間だった。
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対処療法じゃなく、予防療法
「何かあった時にその都度、『この時はこうします』『いま対応します』って”管理”じゃないですよね」
という話になった。
確かにそうだなと思うと同時に、現状一体どれだけのことが適切な「管理」体制なんだろう、とふと思った。
管理するって「何かあったら私たちにいってくださいね」ということだけじゃない。なんならそれってイレギュラーの時だけ。
「何かあったら」じゃなくて「何もないように」、困ることがないように、エラーが起こらないように整えていくことが管理ということなのだ。
もう少しわかりやすい言葉でいうと、
何か起こった時に「対処」することが目的なのではなく、その何かが起こらないようにあらかじめ「予防」策をはっておくこと。対処療法じゃなく、予防療法が求められるのだ。
サイン交換できているか
自分の中で一番しっくり来たのは、野球のピッチャーとキャッチャーの関係性だ。
ピッチャーとキャッチャーの間で行われるのは何か。
「サイン交換」だ。
キャッチャーがサインを出して、ピッチャーが投げるボールを決め、そのボールをピッチャーが投げる。それをキャッチャーが捕る。
サイン交換をする理由って1つは「どの球を投げれば打たれないか」のコミュニケーションだ。あらかじめ持っているデータとか、打席の時の相手の雰囲気を感じて、
「このボールを投げた方がいいんじゃないか」
「いや、自分はこっちの方がいいと思う」
そういったやり取りが行われている。
だけどもっと根っこの部分を見れば、「キャッチャーが捕れるようにするため」だと思う。
打たれないボールを投げるためだけだったら、ギリギリまで投げるボールは悩んで変えていいと思う。でも多くの場合、そんなことはしない。
なぜか。
それだとキャッチャーが捕れないから。
捕れないとランナーがいればランナーはどんどん進んでいくし、変化球がくると思って150km/hのストレートがきたら絶対ケガする。
キャッチャーは壁じゃない。ピッチャーを「管理」しなきゃいけない。
「この球種をここに投げて来いよ!」
とミットを大きく見せる。そうしたらピッチャーがそこに目掛けて投げる。ちょっとそれたらそれはキャッチャーがカバーする。
これが適切な管理の関係なんじゃないか、って。
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話題にあがらなかったら、気付けていなかった視点。
ということは自分の引き出しにはなかった考え方。
また1つ、自分の引き出しが増えました。
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