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理想の頭の良さ
世の中には頭の良い人がたくさんいる。
小学校中学校の頃くらいは学校である程度成績がいいと、
「自分めちゃくちゃ頭いいかも!」ってわずかながら思うけど、高校みたいに一気に人数が増えると自分のちっぽけさに当然ながら気づく。
ただそこで必死になってしがみついてついていくことはできても、大学でさらに頭のいい人に出会う。もはやしがみつこうとも思えないくらい、次元の違うレベルで頭がいい人がたくさんいる。社会を見渡すとそんな人がゴロゴロといる。井の中の蛙大海を知らず、だ。
「頭がいい」って一言ではいってもジャンルってそれぞれだ。
わかりやすい頭のよさって、何か専門的なことを突き詰めた学者的な頭の良さだと思う。論文とか参考書を読んでチンプンカンプン担ったことがある人も多いんじゃないだろうか。
そういったものを目の当たりにすると、「すげーな」と尊敬はするけど「こうなりたいな」という憧れはしないのが実際のところ。だって現実的じゃないから。
頭の良さで相手と距離が生まれてしまうのってもったいない。学者でもないんだし。
そう考えた時に、"理想的な頭の良さ”って、
「これなら自分もできるかも…!」
と誰に対しても思わせる、けど意外と大変、みたいなことなんだと最近思う。その感覚がある程度確信に変わったのはある動画を見たから。
話題の最年少市長・高島さんのインタビュー動画だ。高島さんは灘高校から東大、在学中にハーバード大学へという文字面だけでも最強の頭の良さだ。
またインタビュー相手が、アナウンサーで東大出身の篠原アナ。2人は同期ということで、フランクなやり取りも垣間見える心地よい動画だった。
最初、「どんな次元の高い会話がなされるんだ、、」という興味半分怖さ半分で動画を見始めたが、なんのなんの40分程度の動画に没頭してしまうくらい一瞬だった。
没頭してしまうのって、当然だけど"理解できる"言葉ばかりが使われているから。このインタビューで全く理解できない言葉って出てこなかった気がする。
「疑問に思っていることは聞く」
「わからないところはそのままにしない。最後にそこが跳ね返ってくる」
「意思決定には筋を通す」
言われてみれば当たり前のこと、だけどやりきるには難しいこと。でもそこをないがしろにせず、こだわってやる。できそうだけど出来ない、これが理想的な頭の良さなんだと思う。
インタビューの中で印象的だったのがこのセリフ。
「言ってもわからないだろう、と思って言わないのはよくない。わかるように説明するのが仕事。ちゃんと言えば理解してくれるから。」
難しい言葉を難しいまま使おうとするから理解しづらいんだ。
難しい言葉を誰でも理解できるくらいに因数分解してあげる。頭の良さはそこで活かす。
言葉は飾りじゃない。ゴールじゃない。あくまで手段。
ただありのまま伝えて終わりじゃない。伝わるように伝える。
動画内で何か超特別なことをいってるわけじゃない。
何なら今この瞬間からできることだ。
「あの人だからできるんだ」と思われる頭の良さじゃなくて、「私にもできるかも」と思われる頭の良さを目指していきたい。
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